大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 5月30日 下から赤子

2016-05-30 21:44:09 | B,日々の恐怖



  日々の恐怖 5月30日 下から赤子



 切迫早産で入院した時のことだ。
入院した初日の夜中、トイレに行った。
消灯後なのでトイレも最小限にしか明かりがついてなくて薄暗い。

“ 怖いな~~~。”

と思いながら個室のドアを開けると、浴衣を着たシワシワの老婆が!!

“ うぎゃああぁぁぁぁ、出たあああぁぁぁぁぁぁぁぁあああ・・・!”

と思ったら、婦人科の方で入院してたおばーちゃんが、カギかけ忘れて入ってただけだった。
マジで怖かった。
口から心臓、下から赤子出るかと思った。


 もういっちょ、同じく切迫で入院中、3日目くらいのことだった。
これまた同じく、夜中にトイレに行こうとした時、廊下で巡回中の看護師さんとすれ違った。

“ 初めて見る看護師さんだなぁ・・・。”

と思いながらそのまま少し歩いて、ふと気配を感じたので何気なく振り返ったら、さっきすれ違ったはずの看護師さんが、私の真後ろに!!

“ うぎゃああぁぁぁぁ、今度こそ出たあああぁぁぁぁぁぁぁぁあああ・・・!”

と思ったら、私が引き連れてた点滴の残量をチェックしてただけだった。
なんか一言言ってからやれよ!
マジで怖かった。
口から心臓、下から赤・・・・。










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