大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

日々の恐怖 7月10日 困惑3

2018-07-10 20:05:49 | B,日々の恐怖






  日々の恐怖 7月10日 困惑3






 日記の中心は母であり、2人の順調な恋愛、結婚が書かれていました。
そして、私を母が宿したあたりから、父が母を心配する記述が増えてきました。
もともと体の弱い母でしたので、父は幾度も私をあきらめるように説得していたようです。
 結果的に生んでもらったとはいえ、たとえ一度でも父がそういうことを考えたということは、とても私を傷つけました。
それでも順調に私は育っていきました。
 そこから半年ほど空白が続き、私が生まれたことが書かれていました。
そして私の出産で、母が亡くなったとも書かれていました。
 それは私が聞いていた死因とは違いました。
私は事故と聞いていたのです。
 そこからは毎日日記は書かれており、母に似てくる私の成長、私への恨みと母の忘れ形見ということへの愛情の入り混じったものとなっていました。
そして、日記は父の亡くなる前日まで書かれていました。
 私は父の感情を知ったことで、何とも言えない感情を覚えました。
そこまで恨んでいる相手を育ててくれた父への感謝と哀れみというところでしょうか。
 とにかくどうしたものかと思い、私は妻に相談し、それらの遺品を持って伯父に真実を聞くことにしました。
伯父にも思い当たる部分はあったらしく、すんなりと伯父の家へと招いてくれ、後日妻と訪ねました。















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日々の出来事 7月10日 ウルトラマンとバルタン星人

2018-07-10 10:16:25 | A,日々の出来事_







  日々の出来事 7月10日 ウルトラマンとバルタン星人







 今日は、TBSテレビで“ウルトラマン”の放映が開始された日です。(1966年7月10日)
ウルトラマンの放送開始予定は、当初、1966年7月17日でした。
しかし、前作の“ウルトラQ”の最終回の内容が難解だったため放送中止となり、急遽穴埋めとして、杉並公会堂で開かれたウルトラマンの宣伝イベントの模様を“ウルトラマン前夜祭”として放映し、これが放送開始日となりました。
 ウルトラマンは、M78星雲の光の国からやってきた宇宙人です。
お仕事は、どうも運送業で、犯罪をおかしたベムラーを宇宙墓場へ運ぶ途中、地球に逃げられてしまうと言う失態を起こしました。
さらに悪いことには、それを追っている途中にハヤタ隊員の乗ったジェットビートルに衝突する交通事故を起こしてハヤタ隊員に重傷を負わせてしまい、猛反省の中、大変身勝手ながらハヤタ隊員と一心同体になることで命を救い、ウルトラマンとして生きることで事態の収拾を謀りました。
そして、この反省のもと、次々と悪い怪獣をやっつける事によって善行を積んでいます。
一応、心優しい良い人らしいです。
 ライバルは、バルタン星人です。
バルタン星人は、狂った科学者の核実験により故郷の星を失い、宇宙船で20億3千万人の仲間と共に放浪していた宇宙人です。
地球大好きで、移住したいと言い出しますが、ウルトラマンに宇宙船もろともやられてしまいます。
そして、その後、20億3千万人が乗った宇宙船を破壊されたことを恨み、度々、地球制服に現れることになりましたが、何時もやられてしまいます。
ウルトラマンとバルタン星人の和解は何時になるのでしょうか・・・。






   ウルトラマンとバルタン星人

















☆今日の壺々話









 特別企画“ウルトラマンとバルタン星人の対談”




 「 シュワッチ。」
 「 フォッフォッフォッフォッ。」
 「 シュワッチ?」
 「 フォッフォッフォッフォッ・・・・。」
 「 シュワッチ・・・・?」
 「 フォッフォッフォッフォッ!」
 「 シュワッチ・・・・。」
 「 フォッフォッフォッフォッ。
  フォッフォッフォッフォッ?」
 「 シュワッチ、シュワッチ!!」


 それでは、スペシウム光線でエール交換!!

  (〇|〇)〆 ---------- -- -- -- - - -  (V)o/o(V)
 シュワッチ!             フォッフォッフォッフォッ!!





















ウルトラマン





 小学2年くらいのころポットン便所に衝撃与えると“シュワッチ!”って叫ぶウルトラマンの人形落としたんだよ。
何気なく、そのまま糞したら糞がウルトラマンにあたって、便所の底から“シュワッチ!シュワッチ!”って。
しかも、いい感じにエコーかかってやたら怖かった。
 その後、泣きながら次の日まで布団に包まってた。
それ以来、ウルトラマンを見るたびに怖くて仕方がない。




















萌ドロップ





 ガチャガチャでボタンを押すと音が鳴る玩具あるんだ。
サウンドロップって言うんだけど、それの萌シリーズってのがあって、俺それの妹バージョンを持ってたんだ。
ボタン押すと「おにいちゃ~ん!」て言ってくれる。

 8月初め、電池が無くなってきたのか、接触不良か鳴らなくなった。
振ったり叩いたりすると、時々可愛らしい声の「おにいちゃ~ん!」が、くぐもった声で「おぉぉにぃぃぃぢゅぁ~ん!」と鳴る。

 夜中にコンビに行こうと、何となくサウンドロップ持って行ったんだ。
振りまわしてると鳴るんで、自宅マンションのエレベータの中で振りまわしてたら、手が滑って天井の空調?のスリットに入って行ったみたいで無くしちまった。
壊れてるし、まあいいかとほっといた。
 何日かしてエレベータ乗ってたら「おぉぉにぃぃぃぢゅぁ~ん!」って聞こえてきた。
“俺うぉっ、鳴ってるよ、俺の萌ドロップスゲー!”とか思ってたんだ。

 今現在、俺の知らないうちにマンション中で大騒ぎになってる。
なんでも「おにいちゃ~ん!」と物悲しい声が聞こえるんだと。
あのエレベータ付近で幽霊見たって人も出てきた。
お祓いするとかの話も出てきてる。
ごめんよ~、ごめんよ~。
いまさら真実言えない。
30才過ぎのブ男が萌ドロップを持ち歩いていたなんて。

 現在進行中の話なんだ。
騒ぎ知ってる人、近所の人ごめんなさい。
俺どうしたらいいんだよ。






















レストラン





 昔、ウルトラマンがステージショーをしたり、客席を練り歩いて接客してくれるというレストランに彼氏と二人でいったことがあった。
土日だから子供が多いだろうから、大人はコソっと隅の方にでも座って、何か見れればいいや、ぐらいの気持ちで行ったら、ガラッガラのスッキスキ。
 フロアには別の子連れ家族と、我々カップルの2組だけ。
子連れ家族は男の子が誕生日だったらしく、そりゃーもうウルトラ総出でお祝いし、握手し、抱き上げ、記念撮影。
そして、そのテンションのまんま、うちのテーブルに。

“ 違う、いいんだこっちは! もう大人だからそっとしといて!!”

そんな気持ちなど微塵も汲まず、任務を遂行しようと歩み寄るウルトラマンたち。
 ウルトラマンはしゃべらないから「ヨッ、やってる?!」みたいな雰囲気を醸し出しつつ、無言でテーブルに手をついたり、後ろから椅子に手をおいて覗き込んだりしてきた。

“ どーすりゃいいのよ。”

 スタッフに促され握手し、記念撮影までしてしまった。
カメラシャッターがおりるまでの間、「あのおにーちゃんもウルトラマン好きなの?」と離れたテーブルの子供の声がいたたまれなかった。




















なかじまらも




エレベーターにおばさんが一人で乗ってた。
と、そこへウルトラマンが乗り込んできて、
「バルタン星人を見ませんでしたか?」
もちろん、そんなもの居る訳ない。
ウルトラマンは行ってしまった。

変なこと言うヤツ・・とおばさんが考えてたら、
次の階でバルタン星人が、
「フォッ、フォッ、フォッ」とエレベーターに・・・。

おばさんの慌てふためき具合を考えたら笑える、笑える。
ごめん。

あ、これは近くでウルトラマンイベントをやってた人たちが、ちょっとイタズラしたんだそうです。




















彼氏いない歴21年
 




うああおああおお!!!
さっき職場で大きいハサミ(30cmぐらい)を2個見つけたんだが、昼休みだから自分しかいないと思ってハサミを両手に持って蟹歩きしながら「フォッフォッフォッ…」ってバルタンセイ人ごっこしてたら後ろに上司がいたああああああああああああうはああああすいませんすいません…。


フォッwフォッwフォッ。


バルタン星人ってカニ歩きしないよね?w。


え、蟹歩きしないの…?
じゃあ私はただの奇行を本当にありがとうございます。お疲れry。


クソワロタ。


必要が有ればバルタンさんもカニ歩きするだろうし、
まあ分身を表現していると思えば何と言う事も無い。


非常に納得してしまったが、人間がやる以上奇行には違いない…。


     |
     |
     | 'A`)     ダレモイナイ...
     |⊂     バルタン スルナラ イマノウチ...
     |



     |
     |         (V)    (V)
     | ´ー`)し      ヽ( 'A`)ノ  フォッフォッフォッ
     |o          /  /
     |          ノ ̄ゝ



     |
     |  (V)      (V) (V)    (V)
     |   ヽJ(   )しノ   ヽ (   )ノ  フォッフォッフォッフォッフォッ
     |     /  /      /  /
     |    ノ ̄ゝ      ノ ̄ゝ


これは和みすぎる。


カーチャン。


かわいいなあ。


















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7月9日(月)のつぶやき

2018-07-10 08:27:15 | _HOMEページ_



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日々の出来事 7月9日 松山城と占い師

2018-07-09 09:28:39 | A,日々の出来事_







  日々の出来事 7月9日 松山城と占い師







 今日は、愛媛県の松山城が放火された日です。(1933年7月9日)
この事件は、1933年7月9日、国の重要文化財である松山城が古川義雄によって放火され、小天守・南北隅櫓・多聞櫓が消失した事件です。
 この松山城放火事件は、別名、西日本13府県連続放火事件とも言われ、神社仏閣、学校、ホテル等の目立つ建物45軒を放火しまくった事件です。
この13府県は、愛媛、長崎、高知、福岡、熊本、大分、鹿児島、大阪、兵庫、和歌山、沖縄、福井、佐賀にまたがります。
そして、放火期間は、1932年9月15日から、1936年11年5月11日までの約3年9ヶ月です。
 しかし、この期間中に、犯人は沖縄の那覇の呉服屋さんに泥棒に入り衣類53着をかっぱらい、那覇刑務所に2年服役、その後、台湾に渡って台北、高雄を放浪し高雄署に浮浪罪として5か月間ほど拘束されていますので、実質の期間は、約1年4ヶ月が放火期間になります。
 この期間中、1933年6月27日に大分県の光西寺に火をつけたとき、犯人は警察に挑戦状を出します。

「 大分の大仏様が雨で風邪を引いて寒がっているようだ。
 だから頓服をのませるように温めてあげた。
 そのかわり、お前はこの世でどんな悪事を働いても、死んでも地獄に
 やらんという、そういう約束をもらった。」

そして、次に松山城に火をつけました。
 その後、放火犯を検挙する努力が警察によってされていましたが、犯人が誰かと言うことは、なかなか分かりませんでした。
しかし、警察では、九州で放火が連続していたことや大分の挑戦状などで、松山城放火も同一犯であろうと言うように考えていました。

 そこに、謎の占い師、木佐貫良雄が登場します。
松山城が焼けた3日後、三津署にふらりとあらわれた、易占い木佐貫良雄は、名刺を出して、放火犯を占ってあげましょうと署員に言いました。
そして、一連の放火は別人だと占ったのです。
 警察も忙しいので、最初はこの人物を相手にしませんでした。
しかし、この人物は新聞記者や県警に出掛けて行って占いをやります。
 警察は、たくさんの容疑者を調べますが、ことごとくシロで、どうもこの占い師が怪しいと50日間拘束して調べることにしました。
すると、犯人の足取りと行動が似ていることが分かります。
そして、拘束中は、放火が起きないのです。
でも、アリバイがどうしても崩せません。
 しかたなく、警察は見張りを付けて釈放します。
でも、見張りを付けていたにも拘らず、フッと居なくなるのです。
そして、居なくなった時、和歌山の天理教の教師庁が放火されたのです。
警察は、この占い師を執拗に追跡しますが、シッポが掴めません。

 そうこうしている内に、熊本県警察は放火現場の残留物から犯人の特定に成功し、何と、この占い師では無く、まったく別人を逮捕します。
そして、逮捕された犯人は、45件の放火、8件の窃盗、1件の列車妨害を自供し、松山地裁は放火罪では最高の死刑を宣告しました。
犯人は、連続放火犯として逮捕されたときには前科7犯で、刑務所と一般社会を往復していた悲しい人生でした。

“ それにしても、捜査のお邪魔やろ~、占い師!!”









    松山城



















☆今日の壺々話












    2012年2月14日の事件





 東京・江戸川区で、自宅に火をつけて全焼させたとして、ガソリンスタンド経営者で地元の消防団員の男が逮捕されました。
 関口明容疑者(41)は1日夜、江戸川区の自宅に灯油をまいて放火した疑いが持たれています。
けが人はいませんでした。
 警視庁によりますと、関口容疑者は火が消えた後、現場で警察官が警戒していたところに車で突っ込み、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されていました。
取り調べに対し、
「母がけんかの後に家出して、火をつければ帰ってくると思った。」
と容疑を認めています。



帰るところが無いじゃん


かーちゃんの、帰る場所を焼き消してどーする!?


どういう家庭環境だ。
一応ガソリンスタンド経営者で、
とりあえず名士枠で消防団に入り、
母親と喧嘩して、母親が出て行って、
おかん帰ってくれと言って自宅に放火とは、
トホホ事件のリストを作れば、関取級にはなりそうだな。


おっと!最後に車で突っ込んだ事忘れてるぜ!





















   占い師1



 ある男が占い師を困らせてやろうと質問をしました。

「 喜びそうなことばかり言ってくれるのはいいから、今度は俺がどう
 いう人間なのか当ててみな。」
「 そうですか、それでは・・・。
 まず、あなたは三人の子のお父さんです。」

男は、ヤッタ~と思いました。

「 ほれみろ、間違いやがった。
 俺は四人の子の父親なんだ。」

それを聞いた占い師は答えました。

「 それは、あなたがそう思っているだけです。」






   占い師2



 彼女はちょっと気になることがあったので、よく当たると評判の占い師を訪ねました。
部屋に入って、まだ何も質問をしていないのに、突然、その占い師は彼女に言いました。
  
「 数カ月以内にあなたの夫は普通でない、恐ろしい死に方をするでしょう!!」
  
いきなりそんな内容を告げられた彼女は驚きましたが、気を取り直して質問しました。 

「 その後、私は逮捕されるの?」






   占い師3



 占い師は、つい口を滑らせて、王様の浮気相手の死期を言ってしまいました。
そして、実際、浮気相手は死んでしまったのです。
 王様は、予言が無ければ、最愛の人を死に至らしめることはなかったのだと深く占い師を恨み、占い師を殺してしまおうと思いました。
王様は、すぐさま占い師を呼んで占いをさせました。

「 占い師よ、自分の死期を今ここで占え!」

占い師は答えました。

「 どういうわけか私の死期はわかりません。
でも、私がいつ死のうと、その3日後に王様が私を追ってくる様子だけは見えてきます。」



















占い師




 もう随分昔のことです。
仕事を終え、同僚達と行きつけの飲み屋に行こうとしたら、途中で普段見かけない“占い師”を見つけた。
普段は占いなんぞに興味ないのだが、妙に気になり見てもらうことにした。

「 今日は、大人しく真っ直ぐ帰った方がいいお。」

そう言われ、素直に言う事を聞いた。
顎にホクロのあるまだ結構若い女性でした。
 同僚達には“今日は具合が悪い”と言い訳して電車に乗った。
家に帰ると、ラジオで電車事故の臨時ニュースをやっていた。
“鶴見事故”でした。
同僚達は、みんな亡くなりました。
 それから10数年後、引っ越すことになり、押入れを片付けていたら、一枚の古い写真が出てきた。
顎にホクロのあるかわいいお嬢ちゃんの写真。
裏には“空襲の時行方不明になった長女”と書かれていた。

あの時の“占い師”に似ていたのが不思議です。



















占い





 あるところに奇妙な占い屋があった。
なにが奇妙なのかというと、この占い屋は起こらなかった未来を占う、もしも占いなのだ。
誰しも、あの時あれをしていれば、と後悔したことはあるはずだ。
もしもその先、行動していた時の未来が見えるとするならば、誰しも知りたくなるだろう。

「 あの、占って欲しいのですが。」

小さなビルの一階、占い師の老年の男が占いの準備をしている時、一人の女性が占い屋に入ってきた。
薄いグレイのスーツを着た、OLのようだ。

「 はいはい、わかりました。占いたい内容はなんでしょうか?」
「 私、少し前に彼氏と別れたんです。それで、新しい男の人と付き合い始めたのですが、どうもしっくりこなくて。」
「 それで、もし前の男性と別れなければ今はどうなっていたか。それでいいですかな?」
「 はい、そうです。仕事が手に付かない、というほどでもないですが、やはりすっきりしなくて。」
「 ここにくる人は皆、そういっています。大丈夫、きちんと見てあげますよ。」

 そう言うと占い師は、目の前の水晶に手をかざし、呪文のようなものを唱えだす。
時折、女性に質問し、また水晶に呪文を唱える。それを少し続けた後、占い師はおもむろに答えた。

「 結果がでました。紙に書いてきますので少しお待ちを。」

そうして後ろの部屋に向かい、5分もしないうちに戻ってくる。

「 これに全て書いてあります。それでは代金の方をもらえますかな?」
「 わかりました。ですが、なぜ結果をいちいち紙に書くのですか?
口で言えばすむ話なのに。」
「 私も昔はそうしていました。
しかしそうすると、代金を払わないで出て行ってしまう不届き物がおりまして、こうして紙に書いているのです。」
「 そうだったのですか。これが代金です。」

 女性から、代金としてお札を数枚渡し、占い師は結果の紙を渡す。
女性が不安と期待、そして恐怖、それらがまぜこぜになった表情を浮かべ、少し興奮気味に占い屋を去って行く。
一仕事終えた占い師は、部屋の奥に向かった。そこでは、共同経営者の、眼鏡の青年がパソコンで書類を作っていた。
 この青年は、半年ほど前、この占い屋にお客としてきた時スカウトされて、この占い屋にいた。
青年は、小説家志望で文は上手いのだが、暗い話しか書けないのでどうにかして欲しいと相談に来たのだ。
 そんなこと、プロの小説家に聞けといいたかったが、その時占い師はひらめいた。
そうして生まれたのがこの占いだ。
占い師が、巧みにお客の素性を喋らせ、マイクで聞いている青年が、それを文章にする。
青年の書く、生々しく寒気のするような文は、読んだ人を震え上がらせるに十分だった。

「 しかし、毎回暗い話ばかりでいいのでしょうか?」
「 いいんだよ。もしも、なんて聞きに来る人間は自分は間違って無かったと、聞きにきているだけなんだから。
もしも、で幸福になると言ったら、怒って怒鳴り込んでくるヤツもいるだろうさ。」
「 たしかに、そうですね。」

そう他人の不幸は蜜の味。
違う選択肢を選んだ自分はもう、他人なのだから。 



















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7月8日(日)のつぶやき

2018-07-09 09:12:46 | _HOMEページ_



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日々の出来事 7月8日 チャタレイ婦人の恋人

2018-07-08 10:12:19 | A,日々の出来事_







  日々の出来事 7月8日 チャタレイ婦人の恋人







 今日は、“チャタレイ婦人の恋人”が発禁処分となった日です。(1950年7月8日)
1950年4月20日、デーヴィッド・ハーバート・ローレンス著の小説“チャタレイ婦人の恋人”が、伊藤整によって翻訳され日本で出版されました。
この本は、出版後2ヵ月で15万部を売るベストセラーになりました。
 しかし、警視庁は、この本をわいせつ物頒布等違反の容疑で摘発することを決め、6月26日に書籍を押収しました。
そして、7月8日、ついに発禁処分になりました。
 この小説は、第一次世界大戦で負傷し、性的能力を失った夫をもつ貴婦人コニーと森の番人オリバー・メラーズとの物語です。
当時は、この本の性的描写記述が、わいせつに当たるかどうかで大きく議論されました。
そして、この小説の出版に関して、“わいせつか表現の自由か”が裁判で争われ、最終的には、最高裁でわいせつ物頒布等違反で翻訳者と出版社の有罪が確定しました。
 内容的には、この本の性的描写記述は、それほどたいした物ではなく、当時と現在の感覚の違いに、大きな隔たりがあることが感じられます。
なお、“チャタレイ婦人の恋人”は、現在、完訳本が出版されており、新潮文庫に収録されていますので、何時でも読むことが出来ます。










  チャタレイ婦人の恋人


















☆今日の壺々話













    昭和の世界










ババアチャンス





 大昔、小学5年だった頃のお話。
この頃になるとやっぱり、エロい事に興味津々なわけで、エロ本はクラスの男子で回し読みしたりしたもんです。
ただ、漏れらエロガキにとっては、エロ本は超貴重品でした。
 ド田舎だったこともあって、道端や川辺などに落ちてることなど殆どなく、本屋は隣町に一軒のみ、しかも店番が高校生っぽいおねぇさんであり、当時はシャイだったエロガキに、エロ本をレジに出すことなど無理でした。
 だが、なんとかエロ本を買いたいエロガキ達の執念は、あるスキを見つけ出します。
店番のおねぇさんが、たまに休憩の為5分ほど席を外し、70才過ぎの店主と思われるヨボヨボのばあさんが店番に立つところを知りました。
 エロガキは見事、夢のエロ本を買うことに成功します。
数時間に一回訪れる一瞬の刹那。エロガキ達はこれを「ババアチャンス」と名づけ、以後、エロ環境は急速に改善されます。
 さらにエロい妄想はとどまることを知らず、7時閉店(田舎なので)の直前に、おねぇさんが先に帰り、ばあさんが店じまいをすることも発見し、おねぇさんの休憩時間を待つことなく、確実にエロ本をGETできる時間帯として「ファイナルババアチャンス」と命名されました。
 以後、この2つの偉大なる発見は、その名前とともに某S小学校高学年の男子の間で代々受け継がれていくこととなったのです。

めでたしめでたし。

















エロ本処分





 中学生の頃、公民館のロッカーから拾ったエロ本を、「こんな汚いものはこの世に存在してはいけない」という正義感から、人気の無い山中で焼却処分しようと特撮好きの友人と3人で入山したところヤンキーの隠れ溜まり場を探り当ててしまい、3手に別れて逃走。
 俺は自宅へ辿り着き、もう一人は山を越えて裏側の町からバスで帰宅、最後の一人は山火事警戒パトロール中の消防団員に捕縛された。
 所持していたライターとエロ本は放火未遂の証拠として身柄とともに警察に引き渡され、警察署で親と教師を呼ばれて説教される。
説教中、彼の前に並べられたエロ本のタイトルは『縄未亡人』と『人妻縛り』だった。
宇宙刑事に憧れていた彼の何かが、その時終わった事は想像に難くない。


















エロ本が湧く泉




 小学生時代にオグラの森と呼ばれた小さい森が近所にあって、そこは遊び場であり、僕らの秘密基地であり、エロ本が湧く泉だった。

ある時そんな僕らの秘密の森に大人の男がいるのを発見した。
僕らは「さてはこいつ僕らの秘密基地を壊しに来たか、エロ本を拾いに来たな!」と思って土を投げたりして追い払ったんだ。
その時は満足していたんだけど、思えばあの男の人を追い払って以来、エロ本がそこに湧かなくなったんだ。
 今から思うと、あの男の人は神様だったんだと思う。
少年時代の過ちは、ときに大人になった今でも胸を痛くする。



















交流






 中学校の裏手にある山のとある場所にエロ本とかビデオとかまとまって捨ててあったなぁ
幾つか持ち帰って、物足りなくなってきて、ある日その場所に俺のリクエスト書いたメモ置いてみた
すると一週間後くらいにそのジャンルのエロビデオが何本か補充されてた
 何度かそんなこと繰り返すうち、勉強やら恋愛やら家族環境やらの悩みもメモに書いて置くようになった
するとアドバイスやら、「これでも見て元気だせ!」とかの返事のメモとオカズが。
不思議な交流が2年ほど続いた。
やがて「今回でお別れだ」とのメモが。
それきりになった。
どこの誰だか知らんが、ずいぶんお世話になりました。ありがとう(´・ω・`)




 就職間もない頃、貯まったエロ本は必ずジャンル別にして近くの中学の裏山に持っていってた。
何回か続けると誰がおいたのか缶ジュースやタバコ(箱に半分)と、『今度はこういったジャンルのエロ本が見てみたいです』といったリクエストの紙があった。
 ボーナス後で余裕もあったんで、更に交流を深めてると、いつしか『受験で悩んでます』『早く大人になって黒丸の下が見たい』といった複数からの手紙が来るようになった。
やがて春が来て交流は無くなったが、その後友達(その中学校近くに住んでる)に聞くと、俺はその中学の七不思議のひとつになったらしい。



















自販機





 夜に「チョット、ジュース買ってくる。」と言って1km程の道のりを自転車で爆走。
息を切らして無人販売機に辿り着くと、ヤ○ザっぽいおっちゃんが補充してた。
中学生丸出しの風体の俺に、おっちゃんは「ボウズは買うたらアカンぞ!」と一喝。
 怖いわ、恥ずかしいわでショボーンとなって帰ろうとするところにおっちゃんが、重そうな紙袋をドサッと自転車カゴに放り込んできた。
「親からもろた大事なカネは、勉強のために使え。」と言ってまた作業に戻って行った。
 恐る恐る紙袋の中を覗くと、10冊近いエロ本が入ってた。
俺はおっちゃんの背中に深々とお辞儀をすると、自転車を駆り家路を急いだ。
あの時ほど自宅までの坂道が軽く感じた事はない。


















ハアハア






『 仕事のデータ本文中、「ハア」が全て「(;´Д`)ハァハァ」に変換されてた。
き、気付いて良かった……!!
ホント、良かったよ……!! 』

『 ちょっと質問って言うか、「ハア」ってどんな文脈かな・・・?
小説で頷いているところくらいしか思いつかないけど・・・・。』

『 あ、説明します。
民謡の研究についての本で、合いの手が「ハア」なのです。

例えば

「 お山から月が上りゃ、(ハア) 
笛吹け踊れ、(ハア) 
冬の夜は長ぇ、(ハア)・・・・。」

と言う文章が、

「 お山から月が上りゃ、((;´Д`)ハァハァ) 
笛吹け踊れ、((;´Д`)ハァハァ) 
冬の夜は長ぇ、((;´Д`)ハァハァ)・・・・。」

と言うように変換されてしまっておるのです。
めっちゃマジメな本なので、本当に気付いて良かった……ああ。』


















    秘密基地






そういえば、あの頃俺たちが作った秘密基地はどうなったんだろうか。
持ち寄ったエロ本、ラジオ、傘や畳。
それらすべてをほったらかして、俺は大人になってしまった。



一日がすげえ長かった。
一年に色々なことがあった。



なんでか時の流れが早くなるよな。
それに伴って、純粋な感動もなくなるんだ。



そういえば、学校で、秘密基地に行くのが禁止されたことがあったな。
危ないとか、変質者が出るとか。
俺は構わず行ってたが、あれからかもしれない、秘密基地にくる人数が減ってきたのは。
そんで自然に俺も行かなくなったんだろな。
残ってんのかな、俺たちの基地。



楽しかったな。
森の中にスーパーからもらってきたダンボールやら、どこから拾ってきたんだが分からん木材、壊れた機械を集めて基地作ったな。
雨に濡れないようにエロ本をビニールに包んで隠してみたり。



俺んちさ、茨城のド田舎だったんだ。
小学生の頃、エアガン片手に近所の友達と毎日探検ごっこしてたなぁ。
秘密基地はダンボールとベニヤと木の枝で山の中に作ってさ。
あの中で食べたチョコ美味しかったな。



たまに昔を思い出して泣きたくなることがある。



夏休みがすげえ楽しかったよな。
なんか、今とは違う暑さだったっていうか。
毎日のよーに友達と遊びに行って、飽きもせずにアイス食ったり、プールで大騒ぎしたり。
あの頃みんなで集まってやった、夏の終わりの花火は、今思い出すと本当に泣きそうになる。
虫除けスプレーの匂いで、夏を思い出す。



俺たちのグループは男女ごちゃまぜで、俺はその中に好きな子がいた。
みんなでいつもどおり秘密基地で遊んでるとき、その子が言った。
「勉強が忙しくなるから、もうみんなと遊べない」って。
すげえ悲しかった。
ちゅうか意味が分からなかった。
妙な理不尽さを感じた。
その夜布団の中で、俺は泣いた。



この道わが旅だな。
少年時代の 見果てぬあの夢
今でも心に 抱き続けてる
今朝焼けの空を見上げて
しきりにこの胸 うずかせる
はきつぶしてきた靴の数と 同じだけの夢たち
時には見失って探して やがて追い付き
この道わが旅 果てしなく続く
出会いと別れを 繰り返しながら
今夢を熱く 燃えたぎらせ
明日へ明日へ 歩き出す



飽きるほどに通った公園なのに、いつまでも飽きなかったのはどうしてだろうな。
思い出はなぜだか夕焼けに染まっている。
裏手の幼稚園から七つの子が流れてきて、それがさよならの合図だった。
名残惜しそうにサッカーボールを蹴り続けるガキ共の中で、どうしても一人だけ顔が思い出せない。
いつもチョロチョロと兄貴の後を追っかけて、そんなに得意でもないサッカーに明け暮れてた。
人一倍夢見がちで大人になれば何でもできると思っていた馬鹿なヤツ。
そんなクソガキの顔を思い出しに、今年の夏は実家に帰ってみようと思う。



なんで雲は動くんだろう。
なんで救急車が通ると音が変わるんだろう。
海はどうして青いのだろう。
いつも不思議がいっぱいだった。
風邪をひいて学校を休んだ時に見る。
朝9時からの「たのしい理科」が大好きだった。
「すごい学者になる」本気でそう思ってた。
あの時の俺はどこにいったんだろう。
アルバムの中のアブラゼミの羽を不思議そうに見てる俺。
なにが不思議だったのか思い出せない。


















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7月7日(土)のつぶやき

2018-07-08 09:01:03 | _HOMEページ_






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日々の恐怖 7月7日 困惑2

2018-07-07 20:18:27 | B,日々の恐怖







  日々の恐怖 7月7日 困惑2







 ただ私が知らないこと、それは父の部屋の鍵の押入れでした。
貸金庫や書類などは、父が生前から万が一のためにどこにあるのか聞いていましたので、鍵の押入れにはそういったものはない、と思い込んでいました。
 そのとき初めて、その鍵の押入れに貴金属とはいわないまでも価値のあるものがあるのではないかと思いついたのです。
そして事故の後、父の遺品からその押入れの鍵を私は見つけていたのです。
 私は早速、押入れに向かい、その鍵をあけることにしました。
鍵といっても簡単な南京錠みたいなもので、もともとあった押入れにあとから簡単につけたものでした。
 ともかく鍵を開け、押入れを開くと、押入れは上下で仕切られ上の段にはいくつかの母の写真と、形見なのかネックレスがありました。
祭壇というほどでもないけれど、母の思い出を懐かしむためなのかな、という印象を受けました。
 下の段に目を移すと、そこには大学ノートが並んでいました。
背表紙に貼られたシールからすると、日記のようでした。
 父を尊重し、読まずに処分すべきか迷いましたが、ちょっとした好奇心から一番古い日付の日記を読むことにしました。
 日記は学生のことから付けられておりましたが、飛ばし飛ばしに書かれていました。
生前のキッチリした父の印象からすると、意外な気もしました。
 読み進めていくと、どうやら日記は母と出会ってから付け始めたらしく、一目ぼれした母の好みの、ちゃんとした人になるトレーニングを兼ねている、とのことでした。

















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日々の出来事 7月7日 七夕 レーザー 

2018-07-07 10:32:08 | A,日々の出来事_







  日々の出来事 7月7日 七夕 レーザー 







 今日は、アメリカのヒューズ研究所の物理学者セオドア・メイマンが、レーザー光線を発見した日です。(1960年7月7日)
1960年7月7日、セオドア・メイマンが棒状の人工ルビーに強力な白色光を照射すると、ルビーの先端から光輝度の赤色光線が放射され、レーザー光線が初めて確認されました。
 現在、レーザーはルビー以外に液体やガスや半導体等の誘導放出を起こす媒体によっても作成され、色々な分野に使われています。
医療用としてはレーザーメス、科学分野では測量計、非破壊検査、光学ドライブやレコードの読み取り書き込み、光ファイバーを用いた通信用光源、工業分野では、レーザー加工機等です。
 また、軍事分野では、銃の照準器、誘導爆弾等に使われていますが、アメリカとイスラエルが共同研究で戦術高エネルギー・レーザーを開発中です。
これは、短距離ミサイル、巡航ミサイル、ロケット等を破壊することを目的としています。
宇宙ステーションからレーザーで地球上を攻撃することが、SF映画の中だけのことではなくなってきたと言うことです。






七夕


 今日は、七夕です。
夜空の天の川は見えるでしょうか。
7月7日の七夕の曜日は、3月3日の桃の節句、5月5日の端午の節句の曜日と同じです。
桃の節句と端午の節句と七夕は、毎年、同じ曜日になるのです。
もちろん、3日とも2月末日以降ですから、うるう年でも、やはり同じ曜日です。





七夕のお話


 天を支配している天の神様には、織姫といい、はたを織って神様たちの着物を作る仕事をするとても働き者の娘がいました。

年頃の娘なのに、化粧ひとつせず毎日はた織に精を出している娘を不憫に思った天帝は、天の川の西に住んでいる牽牛という働き者の牛使いの青年と織姫を引き合わせます。

すると、二人はたちまち惹かれあい、結婚することになりました。

二人は、とても仲のいい夫婦でしたが、遊んでばかりいて仕事をしなくなりました。

天の神様が注意をしても返事ばかりで、全く言うことを聞きませんでした。

織姫が機織をしなくなったので、機械にはほこりがたまり天の神様の服はボロボロに、牽牛の畑は草だらけで作物は枯れ、飼っていた牛はやせ細り、病気になってしまいました。

二人を見るに見かねた天帝は怒り、

「 もう二人を合わせるわけにはいかない。」

と天の川の東と西に引き離します。


それからというもの、織姫は毎日毎日泣き暮らしていました。

牽牛も家に閉じこもってしまい、牛の病気はひどくなる一方でした。

困った天の神様は、

「 お前たちが、以前と同じように毎日まじめに働くのなら、年に一度だけ会うことを許そう。」

と、二人にいいました。

その言葉を聴いた二人は、年に一度、会うことのできる日を楽しみにして仕事に精を出しました。

年に一度会うことを許された7月7日の夜、織姫は天の川を渡って彦星に会いに行きます。

ただ、雨が降ると川の水かさが増すので、織姫は川を渡ることができなくなってしまいます。

でも、そんな時は、どこからともなくカササギの群れが飛んできて広げた翼を連ねて橋をかけ、織姫と牽牛を会わせてくれるのでした。



七夕(たなばた)


 七夕は稲の開花期にあたり、水害や病害などが心配な時期です。
また、お盆(旧暦の7月15日)の準備をする頃にもあたります。
 そこで、収穫の無事を祈り、棚機女(たなばたつめ)という巫女が水辺の棚の上に設けられた機屋で棚機(たなばた)と呼ばれる機織り機を使って先祖に捧げる衣を織りあげ、それを祀って神の降臨を待つという禊(みそぎ)の行事を行っていました。棚には神聖なものを一段上げるという意味があります。
 やがてこの行事が現在のような形になって定着し、もともとは7月7日の夕方を表して七夕(しちせき)と呼ばれていたものが、棚機(たなばた)にちなんで七夕(たなばた)という読み方に変わって行きました。









    七夕















☆今日の壺々話














星に願いを






最大化したときにタイトルバーを消す機能が欲しいです。投稿日:2008/02/06(水) 19:02:44

今日は七夕じゃないよ。投稿日:2008/02/06(水) 19:27:10

以前要望を出したところ、「今日は七夕じゃないよ」と追い返された者です。
今日でようやく七夕になりました。
久しぶりです。涙が出そうです。
最大化したときにタイトルバーを消す機能をお願いします。投稿日:2008/07/07(月) 11:53:30

よし坊主!
願いは聞き入れた。
制作に入るゆえクリスマスまで待つのじゃ。投稿日:2008/07/07(月) 12:14:07


















星に願いを




1000年に一度の大流星郡だ!!


(-人-)屋根つき一戸建て・・・・。
    屋根つき一戸建て・・・・。
    屋根つき一戸建て・・・・・。


おまえ今どんなとこに住んでんだよ。


間違えた。
庭つき一戸建て・・・・。




















ウソツキ親父






(1)
親父は言った。

「 お前は、ガチャポンで当たったんだ。
本当はレーザーポインターが欲しかったんだけどな。」


(2)
親父は物凄い肌が黒くて、小さいころ凄く憧れた。
自分も親父みたく黒くなりたいと思い、親父に聞いた。

「 どうやったら黒くなれるの?」
「 これは、コーヒーのおかげだ。
俺は毎日コーヒー飲んでるからな。
ブラジルの人も真っ黒だろ?
あれはコーヒーのおかげだ。
お前は牛乳ばっか飲んでるから白いんだ。」

それから毎日コーヒーを飲んだ。
母親が、最近牛乳を飲まなくなったと不審に思い、問い詰めてきた。
理由を話すと爆笑された。
今でも覚えてる。
それ以来コーヒーは嫌いです。


(3)
親父は仕事柄(スポーツインストラクター)筋肉が凄い。
よく力こぶを見せてくれた。
子供心に、あまりに不自然だと思ったので尋ねた。

「 何が入ってるの?」
「 レモン。」

しばらく親父が不気味で近寄れなかった。


(4)
かつお節は生きていると言われ、お好み焼きで実践された。

「 ほら、苦しい苦しいって言ってるぞ。」

その言葉に私は血の気が引いて、かつお節をつまんでは投げ、つまんでは投げ喚き散らした。

「 なんでこんな事するの!?、なんで!?」

今思うとかなりの馬鹿だった。


(5)
思い返すとまだまだあった。
正座をして足が痺れていた時、親父に相談。

「 ああ、足がコーラになったんだな。
水につければコーラが出来るぞ。」

迷うことなく洗面器に水をなみなみ張り、足を着けた。
痺れがとれていくと“ああ、コーラが染み出しているんだな”とワクワクした。
色が変わらないのが不思議だったが、飲んだ。
水だった。


(6)
親父は言った。

「 パセリを頑張って育てるとブロッコリーになる。」

パセリが嫌いだった私は、“ブロッコリーなら食べれる!”と、夕食にパセリが出た時母に泣きながら祈願した。

「 ブロッコリーにして食べるから!
ブロッコリーにして食べるから!!」

私の熱意に押された母は、一度だけ育てることを許可した。
私が次の日に見たものは、植木鉢の上でしなびたパセリだった。


(7)
サンタクロースは毎回変なものを置いていった。
一番ショッキングだったのは、朝起きて、枕元にはちくわが一本だけだった時。
何かの間違えだと思い親父に抗議した。(サンタが父だってのは知っていた。)
親父が一言言った。

「 かじってみな。」

泣きながらかじると、図書券3万円分が入っていた。


(8)
ディスニーランドへ行く時、親父が言った。

「 やつらとは、長い付き合いなんだ。」

現地に行くと確かに、やたら馴れ馴れしく接する親父とキャラ達。
子供心に“やっぱり親父は凄い人なんだ・・・”と憧れたが、よくよく考えてみると、彼らは誰にでも馴れ馴れしいよね。

ディスニーランドでは最初から最後まで、ひたすらヤツラ呼ばわり。
話しかけに行く時も“よお!元気か?”、まるで学生のノリ。


(9)
回転寿司屋で、キラキラした金のお皿に乗ったマグロを見つけた。
さぞ美味しいんだろうと手を伸ばすと親父が言った。

「 これは飾り物だから触ったらいけない!」

それで、渋々あきらめた。
しかし、ちょうど向かいのお客さんがそれを食べているのを見て抗議したところ、

「 あの人は歯が強いんだね。
ほら、ボリボリいってるよ。
聞こえない?」

とはぐらかされた。


(10)
これまで書き込んできたことについて、親父と話してた。

「 はっは~!
お前が子供生んだら、使ってもいいぜ。
使用料は孫の笑顔でいい!」

あんたの娘で良かった。
気分が良いので、これから私のおごりで外食してきます。(・ω・)ノシ


















願い




 先日、母の遺品を整理していたら、メモや広告の裏に、おもちゃや漫画の題名等が書かれた紙が数枚出てきた。
どうやら小さい頃に私が書いたものらしい。 
だが、思い出せない。
するとその中に、「おかあさんのびょうきがよくなりますように。」と書かれた折鶴が出てきた。

「 あっ!」 

私の記憶がいっきに駆け戻る。

 昔の私は遠慮がちの子供だった。
体の弱い妹の看病に付きっきりだった両親に、気を使っていたのかもしれない。
欲しい物があっても、口に出す事はなかった。 
そんな気がしていた。
 そんな私はいつの頃か、願い事を押入れ上の天井裏に忍ばせるようになったのだ。
私の部屋の押入れから上がれる天井裏は、秘密の場所だった。
よく宝物を隠したものだ。
この願い事を書いた紙切れも、いつか叶うのではないかと隠しておいたものだ。
いや、思い起こせばその願いのほとんどは叶っていたのではないか?

 そうだ、事の始まりはこの折鶴だ。
幼い頃、母が一度だけ入院した事があった。
その時私が折鶴に願いを託し、天井裏に置いたのだ。
 間もなく母は退院した。
偶然なのだろう。 
でも私にはドラえもんのポッケのような空間だった。
誕生日やクリスマス前に願い事を天井裏に置いておくと、プレゼントは希望のものだった。
 今考えるとカラクリは単純だ、赤面モノである。
両親からの愛情が決して不平等ではなかったのだと、改めて感謝する。

 ふと、あの天井裏が懐かしくなった。 
30年ぶりだろうか、懐中電灯を片手に昇ってみた。
もう、そこには何も無い、深い埃だけが時の経過を教えてくれた。
 しばらく思いに耽り、降りようとしたとき、それは視界に入った。
やや新しいお菓子の空き箱が梁の上に置いてある。
私はそれを手に取り下に降りた。
 蓋を開けると、十数羽の折鶴が収められていた。 
そこには、

「 ○○(私)の怪我が早く良くなりますように。」
「 ○○が希望大学に無事合格出来ますように。」
「 ○○の希望通りの仕事に就けますように。」
「 ○美(妹)の手術が無事済みますように。助けて下さい。」
「 ○美の赤ちゃんが無事生まれますように。」

母の願いは全て叶ったようだ。


















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7月6日(金)のつぶやき

2018-07-07 09:43:25 | _HOMEページ_



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日々の出来事 7月6日 遅刻

2018-07-06 10:59:42 | A,日々の出来事_






  日々の出来事 7月6日 遅刻





 今日は、神戸高塚高校校門圧死事件があった日です。(1990年7月6日)
1990年7月6日、兵庫県神戸市西区にある兵庫県立神戸高塚高等学校で、遅刻指導をしていた細井敏彦教諭が、登校時刻に校門を閉鎖しようとしたとき、駆け込んできた女子生徒を門扉と校門の壁との間に挟み、生徒は死亡しました。
この事件に関して、神戸地方裁判所は1993年2月10日、業務上過失致死罪により細井教諭に対して禁錮1年・執行猶予3年の有罪判決を言い渡しています。
 問題は、この事件後も校門を閉めるという行為は他の県立高校で行われており、別の県立高校では自転車通学をしている女子生徒が挟まれる事故も起きています。
つまり、どの学校も似たり寄ったりで、学校や教育委員会が行き過ぎた管理教育の中で活動している現状があると言うことです。
 事件当日は、1学期の期末試験中の1日目で、1時間目は古典の試験でした。
前日、遅くまで一生懸命試験勉強をしていたであろう高校1年生の石田僚子さんの一生は、この時、終わりました。
この事件は、風化させるべきものではありません。
全国の学校に蔓延している、校門指導以外も含めた管理教育を、もう一度、この事件を教訓に考え直す必要があると思います。

  





















☆今日の壺々話















   不登校





「 コラッ、もう起きる時間よ!」
「 ぼく起きたくないよ。」
「 学校に行かなきゃダメでしょ!?」
「 行きたくないよ!
だって先生達はぼくを嫌っているし、他の生徒達にはからかわれるし・・・。」
「 それでも行かなければならないのよっ!」
「 何で行かないとダメなの・・・?」
「 だって、あなたは校長でしょ!?」

















     校則三十条







第一条:登下校時や校外学習などは原則として制服を着用する。
     また全裸で登校する場合は事前に連絡をする。

第二条:頭髪は生徒らしく清潔(もしくは不潔)にする。

第三条:屋上の利用は基本的に認めないが「どうしても」と言うなら認める。

第四条:刃物やウォークマン、学校に関係のないバター等は持参しない。

第五条:授業中はマウスピースをはずす。

第六条:えりあしはなるべくオシャレにする。

第七条:遅刻3回は遅刻2回とみなす。

第八条:校内暴力も遅刻2回とみなす。

第九条:基本的に、ガッツポーズは禁止する。

第十条:ハムは学校指定のハムのみとする。

第十一条:もち肌は停学とする。

第十二条:おちょぼ口は退学とする。

第十三条:校長先生に石を投げない。

第十四条:消しゴムを食べない。

第十五条:草を食べない。

第十六条:セミを食べない。

第十七条:許可なく豆を煮ない。

第十八条:線から出ない。

第十九条:なるべく奇声を発しない。

第二十条:体育教師に難しい事(漢字の読み書き等)を聞かない。

第二十一条:ハゲは控え目に行動する。

第二十二条:家庭の事情以外の理由でのダムの建設は認めない。

第二十三条:やむを得ず脱皮する場合は、授業の妨げにならないようにする。

第二十四条:平熱は36度とする。

第二十五条:いい匂いはミントのみとする。

第二十六条:必要以上のゼリーを持って来ない。

第ニ十七条:隋に派遣されない。

第ニ十八条:教頭は原則として人類以外は認めない。

第ニ十九条:変な汁を出さない。

第三十条:先生が指定した相手以外の奉仕活動は控える。




















     遅刻




“ 大学に遅刻してしまうのでダッシュで駅に向かっていると、荷物を地面にぶちまけた女性を発見。
普段の俺なら助けたいと思いながらも通り過ぎてしまうのだが、その時は勇気を振り絞って声を掛けた。
「だっ、大丈夫ですか?」と、かなりどもりながら近づく俺。
女性は「ありがとうございます」と言い、二人で荷物を拾った。
 拾い終えて顔を見合わせると、メガネをかけた可愛い女性だった。
その時、急にその女性が「ひょっとして“たっくん”じゃない?」と、俺を中学時代のあだ名でよんだ。
 驚いたことに、彼女は中学時代の同級生だったのだ。
その日は大学を休んで、町中を散策して、喫茶店で話し込んだ。
その後も頻繁に会うようになり、最終的に台所で夕食の支度をしてる嫁がその娘です。”

って、展開になるのを期待してるので、あと30分寝ます。

















お隣さん






 お隣さんが新婚さん、共働き。
今朝、駅に向かって歩いていた私の横を、二人で全速力で駆け抜けていった。
“遅刻か・・”と後ろから見守っていると、奥さんが見事に転倒。
すぐさま振り返る旦那。

「 私のことはいいから、行って!!!走って!振り返らないで!!」
「 ~ちゃん、ごめん!ごめんな!嫌いにならないでな!!俺は行くよ!!」

走り出す旦那、涙を拭きながら起き上がる奥さん。

「 愛してるよ!!~ちゃん!!!」

すでに遠い旦那が足を止めず振り返って叫んだ瞬間、見事に転倒。

「 ~くん!!!」

足をかばいつつ、駆け寄る奥さん。

「 俺のことはいい!!!せめてお前だけでも!!」

無言で奥さんは首を振る。
あまりの緊迫した流れに、足を止める通行人続出。

“ え?撮影かなんか・・・・?”

だが、遠巻きに見守る私たちを歯牙にもかけず、二人は肩を貸しあいながら歩いていく。





















    走るOL





本文準備 呼吸整調 五四三二 一零発進

昨晩泥酔 本日残酔 出社時間 眠暁不覚

必死起床 時計確認 現在八時 遅刻必至

高速覚醒 頭痛全開 足下不覚 耳鳴必定

横臥再来 意思確認 出社決定 復帰開始

一秒二秒 七秒八秒 五百三秒 復帰完了




低速起床 脳内波高 嘔吐寸前 起立前進

部屋横断 窓外確認 雨音騒然 雨天順延

気分厭世 速効否定 出社出社 朝食確保

冷蔵確認 野菜不在 肉卵不在 結論馬鹿

駄目人間 蕭々哀切 溜息確認 唯在洋酒

迎酒開始 一気勝負 満腹満腹 脳内爽快




変身気分 人体謎多 気力上昇 不敵微笑

準備体操 三番開始 足取確固 結論天才

体調整調 気力回復 時計確認 八時半過

遅刻確定 模索挽回 考慮疾走 熟慮近道

確認体力 少々黙考 数秒経過 意志決定

勝負開始 洗顔一発 高速着替 下着放棄




全力準備 着替完了 雨天出撃 自室施錠

疾走開始 雨傘不要 合羽不要 全力疾走

携帯着信 会社発信 遅刻拒否 出社通達

快走快走 前方確認 有最寄駅 電車視認

強襲開始 改札通過 階段激走 電車到着

車内飛込 直後発車 一息一息 衣服整調




満員電車 姿勢補正 化粧開始 目元補正

口紅糊塗 高速手捌 直後不快 臀部触感

痴漢確認 変態野郎 流石埼京 感心感心

感心却下 現状確認 相手確認 直後攻撃

平手一発 相手悲鳴 容赦皆無 言訳無用

正拳一発 二発三発 中略十発 計三十発




獄門滅殺 引導考慮 市中引廻 是非切腹

電車到着 速攻下車 警官召集 手続迅速

疾走再開 時計確認 残十一分 余裕微笑

街中飛出 正面視認 会社確認 前方敵影

勧誘出現 全力回避 募金出現 十円投射

軟派出現 直蹴直撃 遠足子供 頭上飛越




着地失敗 派手転倒 下着丸見 笑誤魔化

荷物収拾 子供手伝 表面感謝 内心大恥

疾駆再開 会社到着 受付確認 身分提示

自室七階 昇降機上 階段選択 最後勝負

一段除外 二段除外 二階到着 三階到着

加速加速 四階到着 五階到着 呼吸爆発




血流騒然 発汗多々 気分衰退 懊悩迷路

平手一発 直情奮起 体育会系 有根性論

勝負再開 六階到着 最後疾走 踊場到着

廊下疾駆 百米九秒 自室通過 急激制動

青息吐息 自室開門 社員騒然 時計確認

残三十秒 拍手喝采 勝利確定 濡髪払拭




気分最高 呵々大笑 之我日常 勝負也!



  -------- 完 --------




















ご自由にお使い下さい。






反省文の例文(重複遅刻) -学生用-


私は、これまでに遅刻をくり返してきました。原因は、就寝時間がつい遅くなることと、そのために寝不足になり、朝起きてもぼうっとしていて、てきぱきと行動できないことです。今は、先生やクラスの皆に迷惑をかけたことと学校のルールを守れなかったことを反省しています。
これからは、生活習慣を改めて規則正しい生活を送るように心がけ、始業時間までには必ず教室に入っているようにします。どうも申し訳ありませんでした。





始末書の例文(重複遅刻) -社会人用-


平成○○年○○月○○日
○○部
部長 △△ △△殿
◯◯部○○課 △△ △△ 印

始 末 書

私は、平成○○年○月から約○ヶ月間にわたり、自らの不注意で始業

時間に遅刻を繰り返しました。

これは私の不注意が原因であり、弁明の余地はまったくございません。
社会人として恥ずべき行為と深く反省しております。

またこの結果、会社に対して多大なご迷惑を与えましたことを

重ねてお詫び申しあげます。



今後は、自己管理に努め二度とこのようなことのないよう、仕事への

姿勢を正し信頼回復に向けて職務に邁進することをお誓い申しあげます。















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7月5日(木)のつぶやき

2018-07-06 09:58:44 | _HOMEページ_






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しづめばこ 7月5日 P526

2018-07-05 20:45:08 | C,しづめばこ



 しづめばこ 7月5日 P526  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。


小説“しづめばこ”は読み易いようにbook形式になっています。
下記のリンクに入ってください。
小説“しづめばこ”



大峰正楓の小説書庫です。
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日々の出来事 7月5日 ドリー

2018-07-05 09:42:55 | A,日々の出来事_







  日々の出来事 7月5日 ドリー







 今日は、世界初の哺乳類の体細胞クローンである雌羊“ドリー”が生まれた日です。(1996年7月5日)
ドリーは、1996年、6歳の雌羊の細胞からクローンされ、1996年7月5日、スコットランドのロスリン研究所で生まれました。
 ドリーの名前の由来は、取ってきた細胞が乳腺細胞で、当時アメリカで有名だった巨乳歌手の“ドリーバートン”を、研究者がイメージしたことに由ります。
 1999年、ネイチャー誌に、遺伝情報の元が6歳のヒツジであるため、ドリーは生まれつき老化していると言う研究が発表されました。
さらに、2002年1月、ドリーが5歳の時に、異常な若さで関節炎を発症し衰弱していった過程から、クローンは老化に関して問題があるのではないかと考えられましたが、クローンと老化の関連は明確には分かっていません。(その後、ドリーの姉妹は特に問題はなかったので、老化説は一応否定されたようです。)
そして、ドリーは、2003年2月14日、ロスリン研究所で6歳で死亡しました。
 クローン技術は、絶滅の危機に瀕した動物を保護したり、人間の遺伝性疾患を治療したり、さらには寿命を延ばす、また免疫を強化する等のさまざまな医療的な利用が考えられますが、同時に、人間に対しての生命倫理の大きな問題を含んでいます。
 そして、遺伝子コントロールが未熟で解明されておらず、また倫理的にも問題があると言うことから、ヒトクローンの実験は行われていないと考えるのが一般的ですが、何処もやっていないと断言も出来ないのが現状です。
 アメリカ人の過去のジョーク・アンケートでは、遺伝子を残したい人物はマイケル・ジョーダン、シャロン・ストーンで、残したくない人はO・J・シンプソン、クリントン&ヒラリーとなっています。
また、当時の日本の女子高生では、残したい人物は竹之内豊とキムタクが上位、残したくない人物は江頭2:50と出川哲郎で、この二人は完全な排除対象になっていました。
今、アンケートを取ったら、どう変化しているでしょうかね?












ドリーの姉妹(デビー、デニス、ダイアナ、デイジー)


















☆今日の壺々話











 
   クローンの簡単な作り方



1、欲しい動物の細胞を取って来ます。
2、同種の動物のメスから未受精卵を取って来て核をポイッと捨てます。
3、1の細胞から核を取り出して、2の未受精卵に入れます。
4、3で作成した卵をメスの子宮に入れます。
5、生まれてきた子供は1の核、つまり同じ遺伝子を持ったクローンです。


「 うわっ!俺が歩いてる!!」


 あなたは、あなたの知らない間に抜き取られた細胞によって作られた、あなたにそっくりな人と、ある日、街でバッタリ出会うかも知れないのです。



















  就職集団面接



「 私は、クローンだ。」
「 私は、ホンモノだ。」
「 私は、クローンだ。」
「 私は、映像だ。」
「 私は、クローンだ。」
「 私は、ニセモノだ。」
「 私は、コピーだ。」
「 私は、クローンだ。」
「 私は、ドッペルゲンガーだ。」
「 私は、クローンだ。」
「 私は、映像だ。」
「 私は、クローンだ。」


『 えっと、履歴書は・・・・・・。
 全員、映画“マトリックス”のエージェント・スミス君か・・・。
 あの~、種類別に名札を付けてくれないかなぁ~。』




















 クローンってなんでダメなの?




科学(医学)の発展のためにいいと思うんだけど、どうなの?
ツレとはなしてて人権うんぬんとか言ってるんだけどべつにクローンなんだから
よくね?

クローンが人を殺したらどうする?

その人の価値がなくなる?

培養して出来た器に心が宿るんだろうか?

脳が製造できれば、心もついてこないの?

自分のクローンが出来たとする。
同じ容姿(年齢的に)ではないだろ?


面白そうじゃね?
自分を自分が育てたらどうなるか。

アイドルのクローン一体150万円で売ります。
育て方はあなた次第。

オスかメスかわからないオオクワガタの幼虫販売みたいなもんだな。

クローンって時間差双子みたいなもんだろ、深く考えんなよ。

脳味噌空っぽで成人まで育つ人工子宮が発明されたりとか、
ES細胞とかで断片的な臓器複製が可能になれば、
医療用の目的としても今のクローンのように曖昧な存在は淘汰されそうなもんだが。

クローン被害者の会ができそう。

皆クローン(苦労)してるんだよwwwwwwやかましいわwwwwwwww。

キリストとか偉人の遺伝子は遺しとくべきだな。
ってのは置いといて、身体能力とか頭脳とかは生活環境で変わりそうだよな。
容姿とかは似るだろうけどそれも環境で多少変わるだろうから全く同じってのはなさそう。

クローンで似た人物作っても環境とかで中身が違ってくるものじゃないの?

そりゃ当然だろ。
初期設定だけが同じで、のこりは環境で差が出るのは当然。


倫理的っていうけどそれはクローンを人としてみるからであって、
完全にスペアとか実験体と見れば問題ないんじゃない?

お前みたいなのがいるから人間のクローン殺す見世物番組とかおもしろそうとか言い出す奴が出てくるんだ。

まぁ実際人間のクローンできたら、ブサメンは金持ち以外絶滅しそうだな。

わずかに生き残ったブサメンはイケメンとリア充に復讐すべく第一次顔面戦争を開始した…。

クローンで何回も蘇る映画あったよね。
記憶の無い出来立ての人間に記憶を植えつけるってやつ。
あれにはクローンの目印に目に丸いのがついてる。
 て、今思ったらクローンなんかより記憶のバックアップとる技術なんとかしろよ!
そっちのほうがええだろ!


クローンは細胞年齢を継承するから、
20歳の細胞を使えば体が20歳の年齢から始まる。
よってうまく成長せずすぐに死ぬ。

今の技術なら、という前提がつくけどな。

落ちこぼれがマジレス。

倫理的にダメ。人権がややこいからな。
国際規定でヒトのクローンは禁止されてた希ガス。

ただ、技術的には結構昔に確率されてる。
ドリーとか大分昔やし。
アレ、人にも使えるしな。

問題は大陸系の方々が国際規約を守ってるかどーか…。

クローンも普通の人間と同格に扱えるだけの準備をしておけばおk。

自分のクローンが殺人とか起こしたらメチャクチャ白い目で見られて社会的に死ぬぜ?

クローンって失敗したらグロいのできそう。

クローンって言ったって、
まるっきり性格までそっくりな自分が出来る訳じゃなくて、
同じ遺伝子を持った人ができるだけ。
食べ物や育てる環境によって千差万別の人になる。
 ってことはコピー人間ってよりも完全に新しい一人の人なわけだから、
それにいろいろ施すのは気分的に嫌じゃね?

もともと双子なんかクローンみたいなモンだろ。
体細胞からクローン作れても年齢違うんだし別にかまいやしないと思うけどな。
社会的混乱がうんぬんなら双子を規制しろよ。

一卵性双生児は良くてクローンはだめなの?
双子も生まれたら一人殺すべきじゃね?

結局クローンは人なのか動物なのか物なのか?
みたいなさ。

クローンの自我を考えろよ。

自分が仮に医療向けのクローンだとして、
「内臓とられて骨髄とられて俺死ぬのかぁ^^;;;;;;;」とか欝過ぎる。

まあ、多分クローン人間を最初に作るのは、
クローンでない人間にさえ、まともに人権が保障されてない国なのは間違いないと思う。

四足なら机以外なんでも喰うかの国ですね。わかります。

クローン技術使ってるからあんなに人口多いんだ。

クローンを使って出来る事は色々あるが、
クローンを遣わなきゃ出来ない事はあんまりない。

費用対効果考えると、大概ワリにあわない。

優秀な人間のクローン複製しまくったら人口増えちゃうけど、
代わりに増やした分だけ能無し人間を排除すればバランスが保たれるんじゃね。

優秀な人間だけじゃ世界は効率よく動かないのよ。

脳死した人間は死んだ物として扱われると言う事は、脳死の条件を満たすようなクローン人間を作れば、実験とか臓器回収に使い放題なんで無いだろうか。

脳死は本人の意思ないと移植できないし、
まだ死体と認められてないぜ。

そもそもクローンを人間だと思うほうがおかしい。
交換用のパーツだろ。
気にすんなよ、そんなもん。

実際クローンが出来たら人身売買が絶対おきるよね。
今もあるけどさ。
もっと公然的?一般的?に行われそう。

オリジナルの優位性が失われるからでは。
クローンを認めると人間でさえも交換可能なパーツと考えれるようになる。

つまりさ、綺麗なジャイアンなんだよ。
あとは汚いジャイアンを処分するだけだよ。

クローンを作るメリットは医療関係以外にはない。

人間兵器として使えるじゃん?

倫理とか無視したら実用性ありまくりじゃん?

クローンに働かせて、
俺はニート生活wwww。
最高wwww。

俺みたいなのがいるから駄目なんだよ、
きっと・・・・・・。



















コピー






 久しぶりに学生時代の友人の部屋に遊びに行ったら、パソコンソフトや映画などをコピーした大量のCD-RやDVD-Rがあった。
彼は今フリーターなので、お金はないけどコピーを作ってる暇はじゅうぶんにあるらしい。
 そんな事をしてる暇があるなら、ちゃんとした仕事を探せよとアドバイスしてやりたかったが、コピーのコレクションを嬉しそうに自慢している彼が不憫で、とても言い出せなかった。

 帰り際、彼が最新DVDのコピーをくれると言った。
人気作品の新作だからなかなかレンタルできないだろうと言う。
俺も学生の頃はたまにビデオにダビングしたこともあったが、就職してからは時間が惜しくてレンタルさえ敬遠して、たまに見るDVDは全て買ってる。
 実はそのDVDも先日買ったばかりだったが、得意気にコピー品を差し出す彼が可哀想で、断ることもできず黙ってそれを受け取った。
帰り道、小さな部屋で一人パソコンに向かって一生懸命コピーを作っている彼の姿を想像したら、あまりに憐れで涙が出そうになった。

 そんな俺も数年後、ご多聞に漏れずリストラ。
失業保険も切れかけて、DVDどころか食費すらままならない始末。
就職中に買ったDVDや、その他を二束三文で売って食いつなぐ毎日。
 そんな中、せめて乾いた心を潤そうと映画を観たくなり、そいつの部屋に向かう。
しかしその部屋に住んでいたのは彼では無く、別の人。
携帯は止められているので、公衆電話からそいつの番号にかけると、今はマンションに住んでいるという。
 なんでもコピー品を売って稼いだ元手でデイトレを始めたら、とんとん拍子で財を成し、今は貸家業の傍ら、ボランティアに勤しんでいるという話・・・。
順調だったはずの俺の人生こそ、実は模造コピー品に過ぎなかったのかと、人生を思い、また涙が出そうになった。



















天涯孤独





 高校1年の時、兄が結婚した。
兄と兄嫁は結婚してそのまま兄実家(=私もいる)で同居し始めた。
新婚当初は、私と兄嫁は仲悪くはなかったと思う。
 半年した頃から兄嫁に嫌味をいわれはじめた。
剣道部だったため、

「 妹ちゃん臭いね。」(入浴後)

とか、

「 妹ちゃんの甲手って馬糞みたいな匂い。」(洗って陰干ししていたのをわざわざ匂い嗅いでいう)

とか、部活関係を主に成績や異性交遊についても。
 当時、私は恋愛よりも部活一辺倒だったため、

「 彼氏できないんだ?いきおくれ確定だね。」
「 むしろ行かず後家かな。」等

の嫌味は非常に煩わしくて仕方なかった。
 一方、母と兄嫁は仲が良かったらしく、母に相談しても、

「 兄嫁さんがそんなことするわけないでしょ。」

なんて言っていて相手にしてくれなかった。
 兄もそうだった。
むしろ嫁いびりやめろ、と私の頭をひっぱたいた。
父は無関心だった。

 高3の時、兄嫁から財布をもらった。
ブランド物に疎い私は正直イラネと思いつつ、関係改善に期待しつつ、それをもらった。
あとはバッグとか。
貰いっぱなしは悪いと思って、でもバイトしてないからお礼の品を買うことなんてできないから兄嫁の家事を率先して手伝った。

 センター試験二日前、父母兄がいきなり部屋に入ってきた。
みんな鬼みたいな顔をしていた。
 兄に腕を乱暴に引っ張られ椅子から転げ落ちた。
その間、母は襖の中をあさって兄嫁からもらったバッグや財布を見つけて金切り声をあげていた。

「 兄嫁さんの!
あんたって子は、兄嫁さんの盗んで!」

って。
父にどういうことか尋ねられた。
兄嫁にもらったと答えると、

「 うそつくな!」

と殴られた。
何万もする財布やバッグを、ほいほいやる人なんかいないだろう、と。
 嘘ついてないと言っても、父母兄から見れば盗品は私の部屋にあって盗みがばれたのに貰ったものだと開き直る私を信じるはずもなく、夜があけるまで説教(というより罵倒)された。
 次の日は何していたか覚えていない。
翌日、翌々日のセンター試験を終えて吐いた。
 それから父母兄と話し合いが始まって、泥棒は家にいらないし学費も払わないと言われ、高校卒業とともに家を追い出された。
私はいらない子らしい。
 センター試験で第一志望合格していたんだけど、学費が無いため授業料免除とった第四志望の私大に行った。
あとは奨学金で生活した。
 実家からは無視された。
私は自分ひとりで生きて行く決断をした。
その後、卒業し、そこそこ良いところに就職した。


 しばらくして、実家からコンタクトがあった。
理由は、兄夫婦の子が病気になってドナーが必要だったから。
 そもそも生まれたなんて知らないわ。
それで懇願されて検査を受けたところ、私は適合したらしい。
兄夫婦に土下座されて是非移植して欲しいと懇願された。
だから兄嫁に、

「 何でセンター二日前を狙って濡れ衣を着せたのか?」

と聞いてみた。
返答次第では提供もやぶさかではないよ、と言い添えて。
 兄嫁の答えは非常にくだらなかった。
私が女子高生で部活等で青春していたからだそうだ。
本当にくだらない。

「 子どもが大切なんですね。」

と聞いたら、

「 当たり前じゃない!自分の子なんだから!」

と言われた。
だから、提供を拒否した。
 兄嫁発狂、父兄呆然、母号泣。
そんな大切な子なら、なおさら提供するはずがない。
子どもに罪はないってよく言うけれど、兄夫婦の子というだけで憎しみの対象だから。
その子がドナーが見つからなかったため死んだという知らせを聞いたので、祝電の準備。
ちなみに両親、兄から謝罪はあったけど、許すわけないのでそのまま絶縁宣言してある。
私は私の道を行く、それだけだ。






        ----- 完 -----
















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7月4日(水)のつぶやき

2018-07-05 08:15:06 | _HOMEページ_



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