一瞬相撲取りの群像かと思ったら、タイトルは「海辺の人びと」。確かに作者(フランシスコ・ズニガ)は外国人だし、よく見るとそのたくましさは海という大自然と堂々と立ち向かう雄々しさに満ちている。
わき道にそれ、吊り橋を渡る。
眼下に浮かぶオブジェ2つは題名もそのまま「浮かぶ彫刻」。マルタ・バレの作品。
崖下のような茂みにあったのは、踊る女「ベアトリーチェ」フランシスコ・メッシーナ作。
この名前で思い出すのは、ダンテの「神曲」だ。ダンテは数回しか会わなかった初恋の相手ベアトリーチェを理想化し、「神曲」の中にも永遠の淑女して登場させている。もちろんイタリアには普通にある名前なのでダンテとは無関係なのだろうが、この奔放に手足を伸ばした姿は女性の理想化と結びつくものを感じてしまう。
そして、アップしたシルエットは、「永遠の女性」的な気高さにさえ結びつくような透明感が漂っていた。
隣には「アルバ」と名付けられた作品も並んでいた。
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