<12月の鑑賞予定映画>
~私は生きる。男たちは、どうする~
約1ヶ月ぶりの映画鑑賞~♪
2010年 日本 (10.8.28公開)
配給:ギャガ 上映時間:129分
監督:篠崎誠
原作:桐野夏生 『東京島』 新潮社
脚本:相沢友子
音楽:大友良英 特別協力:エルメス
主題歌:Superfly 『(You Make Me Feel Like) A Natural Woman』
出演:木村多江・・・・・・清子
窪塚洋介・・・・・ワタナベ
福士誠司・・・・・GM/ユタカ/森軍司
木村 了・・・・・・犬吉
テイ龍進・・・・・・ヤン
<見どころ>
直木賞作家・桐野夏生の同名ベストセラー小説を原作に、無人島に漂着した23人の
男と唯一の女性である40代の主婦が織り成すサバイバル生活を描いた人間ドラマ。
直感と行動力を頼りに困難に立ち向かっていくヒロインを、『ぐるりのこと。』の
木村多江が熱演。共演には窪塚洋介、福士誠治、柄本佑ら個性豊かな
若手実力派がそろう。
<あらすじ>
清子(木村多江)と夫(鶴見辰吾)が漂着した無人島に、23人の若い男たちが
次々に流れ着くが、女性は清子のみ。いつまで待っても助けの船は来ず、
いつしか島を“東京島”と呼ぶようになる中、彼女はただ一人の女性として
特別扱いを受けてしたたかに生き抜く。
月日は流れ、島に安住しようとする男たちにいら立つ清子は、脱出のための
行動を開始する。
<感想>
原作を既読して鑑賞。
この作品は、実際に1945年~50年にかけてマリアナ諸島にある
アナタハン島で起きた、“アナタハン島事件”がモデル。
いやぁ~実際、こんなことあったんですね~~~~~驚き。
舞台は、現代に置き換えていますが、普通の主婦が、生きるために
女を武器にしていく様は、なかなか見ごたえがありましたね。
女だからというだけで、崇められたり蔑まれたりされる主人公・清子が
生き延びていくために、「女」を武器に男の間をさまよって生きていくんだけど
なんだかなぁ~「男」の方がいまいち元気がない。
たとえ中年のおばちゃんでも、たった一人の「女」。
こんな極限状態になったら、「どんなのでもいいから」って飛びつくんだけどなぁ。
無人島に来ても、その辺は理性を保った草食男が多いのよね。
こんな風に、開放的な格好になったサービス?もあったけど。
生命力の乏しい日本男子に比べて、後から漂流してきた中国人たちの
したたかなこと。生存本能を発揮しながら虎視眈々と脱出計画を練る様は
なかなかのもの。ヤン役を演じたテイ龍進、良かったぁ~。
原作を読んだ一人としては、「え~なんだかなぁ」という印象。
そもそも清子のイメージが、まったく違う。
40代の小太りという設定だけど、木村さん違うしね~ビジュアル考えると
この配役になるんだろうけど、個人的にはこの清子役は杉田かおるさんが
ピッタリだと思う。
おまけに、無人島なのにサバイバル感が薄すぎ。どこかリゾート気分を感じる。
出演者も妙に小奇麗だし・・・・・・もうちょっとサバイバル感が欲しかったかな。
あと、冒頭はしょりすぎ。 だから、全体的に間延びして仕方がない。
サバイバル感を出したと思ったら、「これはウケ狙ってるんかいな?」という
中途半端な描写もある。これがダラダラ続いて、後半の30分で怒涛の展開。
それぞれの演技は、それなりに良かったんだけどね。
映画を観てから原作読んだほうがいいかも?
逆だったら、たぶん私と同じ感想を持たれるかもしれません。
めっちゃ良かったのは、EDで流れたSuperflyの曲。
志帆ちゃん、うまいぞっ!!
点数:6点 (10点満点)