<2月の鑑賞予定映画>
~最高のショーを、見せてあげる~
2012年 日本映画 R15+指定 (2012.07.14公開)
配給:アスミック・エース 上映時間:127分
監督:蜷川実花
原作:岡崎京子 『ヘルタースケルタ』(祥伝社フィールコミックス)
脚本:金子ありさ
音楽:上野耕路
テーマソング:浜崎あゆみ 『evolution』
エンディングテーマ:AA= 『The Klock』
出演:沢尻エリカ/寺島しのぶ/桃井かおり/水原希子/大森南朋/綾野剛
新井浩文/鈴木杏/窪塚洋介/寺島進/哀川翔/原田美枝子
<見どころ>
雑誌「フィール・ヤング」で連載され、高い人気を誇る岡崎京子のコミックを実写化した、
異色にして衝撃のドラマ。全身整形によって誰もがうらやむ美しさとスタイルを手にして
トップモデルへと上り詰めた女性が、欲望と背徳に満ちあふれた芸能界でさまざまな事件を
引き起こしていく。沢尻エリカが、自ら出演を熱望して虚構の美をまとったヒロインを熱演。
メガホンを取るのは、『さくらん』で独特のビジュアルセンスを見せつけた、写真家の蜷川実花。
『ハゲタカ』シリーズの大森南朋、『キャタピラー』の寺島しのぶ、『ノルウェイの森』の水原希子ら
実力派や注目株をそろえた共演陣も見どころだ。
<ストーリー>
トップモデルとして芸能界の頂点に君臨し、人々の羨望と嫉妬を一身に集めるりりこ(沢尻エリカ)。
だが、その人並み外れた美ぼうとスタイルは全身整形によってもたらされたものだった。
そんな秘密を抱えながら弱肉強食を地でいくショウビズの世界をパワフルに渡り歩く彼女
だったが、芸能界だけでなく、世間をひっくり返すような事件を引き起こし……。
<感想>
原作=未読
特に沢尻エリカさんのファンでもないので、当初スルーの予定でしたが、娘が予備校で
お世話になっている先生が立ち上げているブランド(JOJI KOJIMA)が映画で使用されている、
と聞きゃあ話は別。 先生は、超多忙の為、先週予備校講師職をお辞めになりましたが
娘にとっては、これからも尊敬するアーティストさんです。
というわけで、観にいったわけですが・・・・満席だったのに超ビックリ。
女性が多いのはわかるのですが、なぜか50代以上のおっちゃん&おじいちゃんが多いのにも
驚きました。この方たちは、エリカ様の裸体目当てに来ていたのでしょうか??
確かに、セックスシーンは多かったです。
あと書けないけれど人工美溢れるりりこの口から卑猥な言葉がポンポン出てきて
R15指定になるのはうなずけちゃいます。 でもなぁ・・・いまいちエロさが感じない。
それを狙ってるのかどうかはわかりませんが、艶かしさは全然感じませんでした。
男性はこれを見ても何にも思わないのでは??
寺島しのぶさんは、えらいMな役でしたね・・・つーかよく引き受けたな、この役。
でもこの役は、寺島さんしか出来ないかも?
全身整形のトップモデルりりこの転落と、美容整形の犯罪を交えてストーリーが展開していきます。
整形の後遺症で薬を常時飲まないと崩れていき、その恐怖に次第に精神的に追い詰められていく
様は、なかなか見ごたえがありました。
後輩のモデルこずえのナチュラルな美を、りりこの人工美との対照的な美しさは目を惹きましたね。
こずえ役に水原希子さんを起用されてましたが、なかなかナイスなキャスティングだったと思います。
全編、ドギツイカラー満載はやはり蜷川監督の感性。
そして流れる音楽も映画タイトルのように、ひっちゃかめっちゃか色んな曲が出てきます。
ただ個人的には、視覚からも聴覚からもこれだけひっちゃかめっちゃかだといい加減げんなりします。
けっこう大事なところで、クラシックの大曲が使われてましたがいまいち合わないし
時々出てくる女子高生のぴーちくぱーちく話す雑談の効果音は、正直耳障りでした。
何回も出てくるから、もぅおなかいっぱいって感じ。
眠くはなかったが、オチのあとがえらいダラダラして、間延び感否めず。
でも、沢尻エリカさんのりりこはまさにシンクロした感じで、これはこれで一見の価値はあるかも。
でも、こういう演技より私は「手紙」や「パッチギ!」での演技の方が好きだなぁ~。
男性より女性ウケする映画ですね。
「若さ=美しいが、美しさ=若さではない」
このセリフが一番心に響きました。
点数:6点 (10点満点)