<12月の鑑賞予定映画>
~星が動く。時代が動く~
2012年 日本映画 (2012.09.15公開)
配給:角川映画/松竹 上映時間:141分
監督:滝田洋二郎
原作:沖方丁
脚本:加藤正人/滝田洋二郎
音楽:久石譲
ナレーション:真田広之
出演:岡田准一/宮崎あおい/佐藤隆太/市川猿之助/笹野高史/岸部一徳
渡辺大/白井晃/横山裕/市川染五郎/中井貴一/松本幸四郎
<見どころ>
『おくりびと』で第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した滝田洋二郎監督が、冲方丁原作の
時代小説を映画化した娯楽大作。江戸時代前期、800年もの間国内で使用されてきた中国の暦の
ズレを正し、日本独自の暦作りに専念した実在の人物安井算哲の半生を描く。
算術と星に熱中する主人公を『SP』シリーズの岡田准一が演じ、その妻役を宮崎あおいが務める。
大志を胸に抱き、何度も失敗を重ねながらもあきらめない男の心意気に感服する。
<ストーリー>
太平の世が続く江戸時代、算哲(岡田准一)は碁打ちとして徳川家に仕えていたが、算術にも
たけていた。もともと星を眺めるのが何よりも好きだった彼は、ある日会津藩主の保科正之
(松本幸四郎)の命を受け、北極出地の旅に出ることになる。
算哲らの一行は全国各地をくまなく回り、北極星の高度を測り、その土地の緯度を計測するという
作業を続け……。
<感想>
原作=未読
日本初、独自の暦を作った、安井算哲(後の渋川春海)の人生を描いた物語。
昔から天文学分野は興味があったので、このお話は、けっこう興味深く観ることが出来ました。
和算家の関孝和は知ってましたが、算哲とこういう関わりがあったんですね~。
本因坊道策と碁を通じて交流あったのは知りませんでした。 アニメ「ヒカルの碁」で本因坊の名を
よく耳にしましたが、なるほど、この方だったんだ~。
で、道策を演じたのは横山裕くんだったけど、うーん高名なお坊様に見えなかった・・・。
師匠格のお坊様に尾藤イサオさんが演じてたけど、申し訳ないがこちらも高僧に見えなかったわ。
とにかく安心してみていられる作品でした。脇役がガッチリした演技をしてくれていたので
岡田君の演技も、なんだか安心して観られた感あり。
そして何といっても一番のポイントは、宮崎あおいちゃんの良妻ぶりでしょうか。
「神様のカルテ」「ツレがうつになりまして」も、ステキな奥様を演じてましたよね。
思うに、宮崎あおいちゃんは男性が「こういう奥さんがいい!」と思わせてくれる女性なんでしょうね。
私は女性ですが、今作品でそれを実感しました。 私も男だったら、こういう人奥さんに欲しいかも。
「早く、この帯を解いて下さい」
こんなセリフ言われちゃあ~男性たまんないでしょう。
原作既読の方はいろいろ不満もあるみたいですが、読んでいないので楽しめました。
ただ、ちょっと端折った感は否めなかったですね。
本編でも、けっこう長い年月かけたお話なのに、その割にはみなさん老けない。
あと、最後抱き合うっていうのがちょっと興ざめしちゃったな~。
なぜ?いつの間に?出女って厳しいはずなのに、いいのか?なーんて。
とまぁ、ツッコミはありますが、演技がしっかりしてるので、安心して見られます・・・・だけど
全体的には、「可もなく不可もなく」って感じで、今一歩物足りなかったというのは否めないとこです。
点数:7点 (10点満点)