<2月の鑑賞予定映画>
~誰にも、言えない~
2013年 日本映画 R15+指定 (2014.06.14公開)
配給:日活
監督:熊切和嘉
原作:桜庭一樹 『私の男』(文藝春秋刊)
脚本:宇治田隆史
美術:安宅紀史
音楽:ジム・オルーク
出演:浅野忠信/二階堂ふみ/モロ師岡/河井青葉/三浦誠己
三浦貴大/広岡由里子/高良健吾/藤竜也
<見どころ>
直木賞作家・桜庭一樹によるベストセラー小説を、熊切和嘉監督が映画化。
流氷に閉ざされた北海道と東京を舞台に、孤児となった少女と彼女を引き取る
ことになった男の禁断の関係を描き出す。互いに秘密を抱え寄り添うように生きる
父と娘には、浅野忠信と二階堂ふみがふんするほか、高良健吾、藤竜也らが共演。
時代の移り変わりに合わせてフィルムとデジタルを駆使し、北海道の雄大な自然を
捉えた映像にため息が出る。
<ストーリー>
奥尻島に猛威を振るった津波によって孤児となった10歳の花(山田望叶)は
遠い親戚だという腐野淳悟(浅野忠信)に引き取られ、互いに寄り添うように暮らす。
花(二階堂ふみ)が高校生になったころ、二人を見守ってきた地元の名士で
遠縁でもある大塩(藤竜也)は、二人のゆがんだ関係を察知し、淳悟から離れるよう
花を説得。やがて厳寒の海で大塩の遺体が発見され、淳悟と花は逃げるように
紋別の町を去り……。
<感想>
原作=未読
熊切監督作品は、「夏の終り」でちょっと相性良くないな~と思いながらも
予告編で気になって・・・・。二階堂ふみちゃんが娘と同い年、ということもあって
どういう演技するんだろ?という興味本位優先で鑑賞しました。
うーん、正直、やっぱりなじめなかった・・・・・・。
主演の浅野さん・二階堂ふみちゃんは、難しい役を文字通り体当たりで
演技されていたと思います。特に二階堂ふみちゃんは、20歳なのに
「女」の顔になってたのには、ビックリ。 うちの娘と同い年なのに、エライ違いだわ。
いい意味で、怖い女優さんになりそうな予感。
個人的に気になったのは、小町を演じた河井青葉さん。
こちらは、大人の色気が出ていて、濡れ場シーンは、ゾクっとしましたねぇ~。
観終わった後の、疲弊さは半端ないですね。
近親相姦っていうのは、やっぱヘビーだわ・・・・・しかも同じ年頃の娘が
いるから、なんか想像しただけで、ウェって感じ。
北国の閉塞感と話の世界観がマッチしていて、これは良かったけど
高良健吾君の使い方が、なんだかもったいない・・・・・。
のちの結婚相手になると思ってたのに、へ?これだけ?だもんね・・・。
あと、わからないのが、モロ師岡さんが演じた警官が殺されたシーン。
あれは夢だったの?現実だったの?なんだか、よくわかなかった。。。。。
エロさが注目されてる映画ですが、「家族」のお話だったんだな。。と感じました。
しかし、歪んだ愛情でつながった「家族」は見てて痛々しい。
最後、花がつぶやいた言葉ってなんだったんでしょう?
一生懸命読み取ろうとしたが、結局わかりませんでした。
このあたりは原作に書いているんでしょうか?でもかといって、原作を
読む気には、やっぱりなれないですね。
二人の演技は素晴らしかったですが、映画自体は、ごめんなさい、
私の好みには全く合いませんでした。「夏の終り」でもそうですが
熊切監督とは相性よくないのかも・・・・・。
点数:5点 (10点中)