<2月の鑑賞予定映画>
~明日からの君の方が、僕は、きっと好きです。~
2013年 アメリカ映画 (2014.11.15公開)
配給:ピクチャーズデプト 上映時間:97分
監督:デスティン・ダニエル・クレットン
脚本:デスティン・ダニエル・クレットン
音楽:ジョエル・P・ウェスト
出演:ブリー・ラーソン/ジョン・ギャラガー・Jr/ケイトリン・デヴァー
ラミ・マレック/キース・スタンフィールド/ケヴィン・ヘルナンデス
アレックス・キャロウェイ/フランツ・ターナー/ステファニー・ベアトリス
<見どころ>
ロカルノ国際映画祭ほか世界中の映画祭や映画賞を席巻した、未成年の保護施設を
舞台に生きる喜びを描いた感動のヒューマンドラマ。ティーンエイジャーをケアする
ための短期保護施設で働くヒロインの心の闇や、彼女を取り巻く施設の子供たちが
心に受けた傷を丁寧にすくい取る。監督と脚本は、これまでショートフィルムなどを
手掛けてきたデスティン・ダニエル・クレットン。
主演は、テレビドラマ「ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ」シリーズなどのブリー・ラーソン。
人とのつながりや人の温かさを感じさせる、珠玉のストーリーが心に響く。
<ストーリー>
問題を抱える子供のためのグループホーム「ショートターム12」で働くグレイス
(ブリー・ラーソン)。グレイスは、新入りのジェイデン(ケイトリン・デヴァー)という
少女を担当することになる。グレイスは施設の同僚メイソン(ジョン・ギャラガー・Jr)と
付き合っていたが、ある日、妊娠していることが判明する。そんな中、グレイスは
ジェイデンが父親に虐待されていたことに気付き……。
<感想>
世界中の映画祭で数々の賞を獲った作品、ということで、観に行ってきました。
未成年の保護施設が舞台という題材がかなり重い映画です。
傷ついたティーンを短期間(ショート・ターム)ケアする施設が舞台。
主人公の女性自身も幼い頃、父親の暴力を受けて深い傷を持ちながら生きています。
「恵まれない子供」と色眼鏡をかけず、一人の人間として素直に見つめることで
彼らの繊細さを丁寧に描いていました。児童虐待なと辛い話もあるが、映像では
ダイレクトに描いていなかったのもかえって効果的だったように感じました。
どうすれば良いのか?答えは出ないまま話は淡々と進んで終わるだけ。
子供にとって親は身近な存在だから良くも悪くも影響が強く出てしまう。
私は幸いなことに、こういう経験がなかったが、こういう子供たちの心の叫びは
私のような人間ではなく、やはり主人公のような似た境遇を味わった人の方が
心情をくみ取れるんだろうな・・・。
お涙頂戴のストーリーになってなく、子供たちが必死にもがきながらも生きている姿が
描かれていていました。冒頭&ラストのシーンが良く、重い題材でしたが
いい気持ちで観終ることが出来たのも良かったです。
点数:9点 (10点中)