<3月の鑑賞予定映画>
~あなたと出会い、生きることが喜びとなった~
2013年 フランス/ベルギー映画 PG12指定 (2014.12.20公開)
配給:コムストック・グループ 上映時間:98分
監督:パトリス・ルコント
原作:シュテファン・ツヴァイク
脚本:ジェローム・トネール/パトリス・ルコント
美術:イヴァン・モシオン
衣装:パスカリーヌ・シャヴァンヌ
音楽:ガブリエル・ヤレド
出演:レベッカ・ホール/アラン・リックマン/リチャード・マッデン/マギー・スティード
トビー・マーリー/シャノン・タルベット
<見どころ>
『髪結いの亭主』などのフランスの名匠パトリス・ルコントが、孤独を抱えた若妻と夫の秘書
である青年との純愛とめまぐるしい運命を描いた甘美な恋愛ドラマ。ヒロインが夫の秘書で
ある青年と惹かれ合いながらも、引き裂かれ、戦争によって翻弄されていくさまを映し出す。
『それでも恋するバルセロナ』などのレベッカ・ホールをはじめアラン・リックマン、
リチャード・マッデンが出演。ベートーヴェンの音楽や、1900年代初頭のシックな衣装も印象的。
<ストーリー>
1912年。ロット(レベッカ・ホール)の屋敷に、夫ホフマイスター(アラン・リックマン)の
個人秘書として、頭が切れる青年(リチャード・マッデン)がやって来る。若妻のロットは
青年と惹かれ合うも、触れ合うことも甘い言葉を交わすこともなかった。そんな中、青年が
南米へ転勤することに。二人は思いを確かめ合い再び会おうと誓うも、間もなく第1次世界
大戦が始まり……。
<感想>
今年最後の1本は、恋愛映画を。
社長夫人と秘書の禁断の恋話。不倫話なのですが、二人の関係はプラトニックのまま。
お互い惹かれあいながらも、立場上伝えることの出来ないもどかしさを、レベッカ・ホールと
リチャード・マッデンが好演しています。夫役のアラン・リックマンも、相反する感情を
うまく演じていていました。 個人的には、リチャード・マッデンのお顔がいまいち好みでは
ないのと、夫人が弾いたピアノの匂いを嗅ぐシーンには、ちょい引いてしまいました・・・・。
フランス映画っぽいなぁ~と思ったのが、台詞がけっこう詩的なのが多かったこと。
特に印象に残ったのが、「この便箋があなたの胸に触れると思うと嫉妬さえ覚える」のせりふ。
二人のラブシーンがひとっつもなかったが、詩的な台詞で十分艶やかさを感じます。
あと、うなじにふれたり、階段でそっと手を合わせるシーンとか。
全編に、ベートーベンのピアノ・ソナタNo8 ハ短調「悲愴」第2楽章がまた切なさを
増長させていました。
もどかしい感じの映画は、あまり好きではないですが、3人の演技に魅せられました。
1人で、じっくり観る作品かも?
ハーレクインロマンス的な大人な恋愛映画だったと思います。
それにしても、PG12作品らしいが、いったいどのあたりだったんだろう?(笑)
点数:7点 (10点中)