<2月の鑑賞予定映画>
~いざ勝負!~
2016年 日本映画 (2017.06.03公開)
配給:東映 上映時間:2時間7分
監督:篠原哲雄
原作:鬼塚忠
脚本:森下佳子
音楽:久石譲
美術:倉田智子
茶道指導: 鈴木宗卓
劇中絵画:小松美羽
題字:金澤翔子
出演:野村萬斎/森川葵/市川猿之助/中井貴一/佐々木蔵之介/山内圭哉
和田正人/高橋克実/吉田栄作/竹下景子/佐藤浩市
<見どころ>
小説家の鬼塚忠による著書を基に、戦国の世の日本で豊臣秀吉と華道家元・初代池坊専好
の伝説に着想を得た物語が描かれる時代劇。天下人となった秀吉に対して刃ではなく花で
戦いを挑む専好の姿を描く。専好を狂言師で『のぼうの城』などの野村萬斎が演じるほか、
歌舞伎俳優の市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市らが出演。
監督は篠原哲雄。歴史上の人物にふんする日本を代表する俳優陣の競演に注目。
<ストーリー>
戦国時代の京都。花を生けることで世の平穏を祈る「池坊」と呼ばれる僧侶の中でも、
専好(野村萬斎)は名手とうたわれていた。そのころ、織田信長(中井貴一)亡きあと
天下を手中に収めた豊臣秀吉(市川猿之助)の圧政が人々を苦しめ、専好の友であった
千利休(佐藤浩市)が自害に追い込まれる。専好は秀吉に対して、力ではなく花の美しさで
戦おうと立ち上がる。
<感想>
結婚するまでの5年間、実は池坊で華道を習っていた私。
よくお花の先生と池坊会館まで華の展覧会とか見に行っていた記憶があります。
なので、初代池坊専好がどういう人物だったか、やはり華道をほんのちょっぴり
かじっていた者にとっては、興味深いところ。
場面場面で立派な生花を堪能できました。今は、お花=花嫁修業の一つ?みたいな
イメージありますが、この当時は花僧をはじめ、男性主体だったんですねぇ。。。
しかし、初代専好さん、あんな描き方で池坊サイドは良かったんでしょうか?^^;
千利休と秀吉の歴史上にも書かれているもめ事を中心に話が進むので
専好が主人公なのですが、影の主人公は利休といってもおかしくない印象。
気になった点が2つ。1つは秀吉のあまりに暴君ぶりな描き方。あそこまでの暴君なら
お花一つで改心するわけないだろ?と思っちゃうのですが。。。。
もう1つは、六角堂のシーンが何回もありましたが、建物が六角形になってるから
六角堂になってるのに、映画ではふつーの建物。。あれにはガッカリ。
ツッコミ満載でしたが、俳優さんの安定した演技で最後まで観ることが出来ました。
そういや、次期家元は初の女性で4代目池坊専好。
映画もそんな華道家元池坊が監修しているので、華道作品は見応えあり必見の価値ありです。
点数:6点 (10点中)