<2月の鑑賞予定映画>
やっと時間が出来たので、上野で開催されている「バベルの塔」展に行ってきました。
オランダにある、ボイマンス美術館が世界に誇る傑作、
ピーテル・ブリューゲルの「バベルの塔」と、奇想の巨匠ヒエロニムス・ボスの作品を中心に、
絵画、彫刻、版画など16世紀フランドル美術のコレクション約90点が展示。
あの「バベルの塔」が24年ぶりに日本で公開されているのでこれはぜひ見たいなと。
つい世代的にアニメ「バビル2世」を思い出しちゃいます。
展示で一番割いていたのが、ブリューゲルの師匠でもあった
ヒエロニムス・ボスの版画作品が多かったこと。
ヒエロニムス・ボス/「放浪者」(1500年頃)
ボス以前の画家は、聖人や偉人が多く描かれていましたが、
ボスは一般市民の日常の姿を多く描き、そこに現実には存在しない
奇想な絵を描きこんだ画風で、ブリューゲルを始め多くの画家に
大きな影響を与えた画家だそうです。
ブリューゲル/「大きな魚は小さな魚を食う」 (1557年)
ブリューゲルがボスを模倣して描いた作品。↑
けっこうグロい
こういう画風で、当時の世相を風刺的に描いてたんでしょうね。
「バベルの塔」は、ものすごく精密で、虫眼鏡でみないとわからないぐらい
とにかく細部まで緻密に描かれていました。
あの絵の中に、小さい人間が約1400名描かれているそうです。
大胆な構図の中に、超精密な描写。
とにかく細かすぎるので、東京藝術大学の学生さんが作ってくれた
拡大模写が最後に展示してありました。
これで、肉眼であの精密な絵の様子が見ることが出来ます。
これは、ほんとにありがたかったです~。
見応えある展示会でした。
今週末で終わってしまうので、興味ある方は急いで!
ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
会期:2017年4月18日(火)~7月2日(日)
会場:東京都美術館
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
観覧料:当日券 | 一般 1,600円 / 大学生・専門学校生1,300円
高校生 800円 / 65歳以上 1,000円
主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、TBS、BS朝日
後援:オランダ王国大使館、オランダ政府観光局、ベルギー・フランダース政府観光局
協賛:ダイキン工業、大日本印刷、トヨタ自動車、みずほ銀行、三井物産、損保ジャパン日本興亜
特別協力:東京藝術大学COI拠点
協力:KLMオランダ航空、日本貨物航空