<12月の鑑賞予定映画>
~人殺しの私を、愛してくれる人がいた~
2017年 日本映画 PG12指定 (2017.09.23公開)
配給:東映 上映時間:2時間8分
脚本・監督・編集:熊澤尚人
原作:沼田まほかる
美術:高橋泰代
衣装:宮本まさ江
音楽プロデューサー:津島玄一
主題歌:Rihwa 『ミチシルベ』
キャスティング:杉野剛
出演:吉高由里子(美紗子)/松坂桃李(亮介)/松山ケンイチ(洋介)
みつ子(佐津川愛美)/清野菜名(千絵)/清原果那(若き日の美紗子)
木村多江(細谷)
<見どころ>
第14回大藪春彦賞を受賞し、第9回本屋大賞にもノミネートされた沼田まほかるの
ミステリー小説を映画化。ある一家の父の書斎で見つかった殺人者の手記を入口に、
殺人に取りつかれた女性の壮絶な人生を描く。監督を務めるのは、『近キョリ恋愛』
などの熊澤尚人。宿命に振り回され、苦しむ殺人者・美紗子を、『蛇にピアス』などの
吉高由里子が熱演する。
<ストーリー>
父が余命宣告され、さらに婚約者が突如失踪した亮介(松坂桃李)は、実家で
「ユリゴコロ」と書かれた1冊のノートを見つける。そこには人間の死でしか心を
満たすことができない、美紗子(吉高由里子)という女性の衝撃的な告白がつづられていた。
亮介は、創作とは思えないノートの内容に強く引き寄せられ……。
<感想>
原作=未読。
予告編を観る限り話の凡その筋が見えてたので、本編見ても大きな意外性は
なかったですが、血に弱い私は、直視できない場面が数か所あり。。。。。
思った以上に凄惨なシーンがあったので参りましたが、サイコスリラーに後半ラブロマンスが
含まれた印象の映画。とはいえ、主人公とみつ子のリストカットシーンはゾッとしましたし
目をそらし、「はよこのシーン終わって~」って思っていました。
松山ケンイチさん、好みの俳優さんではないですが、この役は良かったなぁ。。。
「あなたの優しさは容赦がありませんでした」のセリフがあるシーンは、あれ?
松山君ってこんなに色気あったんだ、と思いましたし、ダムのシーンはウルッときましたね。
殺人でしか心が満たされない・・・私にはこの感情はさっぱりわかりません。
そんなみつ子が、洋介と出会って愛すること・愛されることを知ることによって、「人」として
生きることが出来たのは、観ている側も心が安らぎました。
ラストの展開は、ちょいと意外でしたが、もっとビックリなのは、女性一人が
猛者だらけの事務所に行き、メッタ殺しはちょいと無理があるのでは???
ラスト、入院している洋介のところに、みつ子が訪れるシーンがありましたが
個人的には、頭なでなでの動作があればホロリと来たのになぁ・・・と思いました。
点数:7点 (10点中)