<12月の鑑賞予定映画>
~心を許した友は、あの少年Aだった~
2017年 日本映画 (2018.05.25公開)
配給:GAGA 上映時間:129分
監督:瀬々敬久
原作:薬丸岳 『友罪』(集英社文庫刊)
美術:磯見俊裕
音楽:半野喜弘
出演:生田斗真/瑛太/夏帆/山本美月/富田靖子/奥野瑛太
飯田芳/矢島健一/小市慢太郎/青木崇高/忍成修吾/西田尚美
村上淳/坂井真紀/三石研/佐藤浩市
<見どころ>
「天使のナイフ」「Aではない君と」などで知られる作家・薬丸岳のミステリー小説を、
『ヘヴンズ ストーリー』などの瀬々敬久監督が映画化。凶悪事件を起こした
元少年犯と思われる男と、その過去に疑念を抱く同僚の友情と葛藤を描く。
『人間失格』などの生田斗真と、生田とは『土竜の唄 香港狂騒曲』などで共演し
瀬々監督とは『64-ロクヨン-』で組んだ瑛太が2人の男を体現する。
<ストーリー>
ジャーナリストを目指していたが挫折し、生活のため町工場で働くことになった
益田(生田斗真)は、同時期に働き始めた鈴木(瑛太)という男と出会う。鈴木は
周囲と交流せず、過去を語ろうとしなかったが、同い年の二人は次第に打ち解け
友情を育んでいく。しかしあるきっかけから、益田は鈴木が17年前に世間を
騒然とさせた連続児童殺傷事件の犯人ではないかと考え……。
<感想>
原作=未読
瑛太演じる鈴木が、かつて神戸で起きたあの事件の少年Aであったなら・・・
と思わせる、なんとも重苦しい作品。
公開早々に観ましたが、演奏会などでバタバタしUP遅くなったため、感想さくっと。
めちゃめちゃ重たいテーマなので、観終った後ぐったり。
演技の巧い俳優さんたちが多く出てらっしゃったので、見応えはありました。
瑛太さんの、魚の死んだような目をした演技はなかなか鬼気迫るもの感じました。
あれだけ上手な俳優さんばかりの中、山本美月ちゃんの演技がかなり
浮いて感じたのも否めませんでしたが^^;;;
どちらかと言うと加害者側に視点を置いた感じ。
本作は、罪そのものを描くのではなく、その後の世間や周囲の反応にスポットを
充てた展開。Aだけでなく、いろんな加害者が出てきます。
てっきりAを中心に話がいくと思ったら、いろんな加害者ケースの立場が出てきて
それが他のと伏線になっているわけでもなく、あまり交差なく進み終わっているので
もう少し、絞って進めても良かったのでは?なんて思いました。
それにしても、もっていきようのない思いが残る映画でした。
答えがないからでしょうね・・・。
点数:6点 (10点中)