<12月の鑑賞予定映画>
~『風たちぬ』以来約10年ぶりとなる宮崎駿監督作~
2023年 日本映画 (2023.07.14公開)
配給:東宝 上映時間:124分
監督:宮崎駿
製作:スタジオジブリ
原作:宮崎駿
脚本:宮崎駿
音楽:久石譲
主題歌:米津玄師 「地球儀」
声の出演:山時聡真/菅田将暉/柴咲コウ/あいみょん/木村佳乃/木村拓哉
風吹ジュン/阿川佐和子/火野正平/小林薫/竹下景子/国村準/滝沢カレン
<解説>
宮崎駿監督が、『風立ちぬ』以来10年ぶりに発表した新作長編アニメーション映画。
7月14日の公開まで一切のプロモーションをせず、宮崎監督が原作・脚本も務めていること、
タイトルが1937年に吉野源三郎が発表した名著から取られていること、同作が冒険活劇
ファンタジーとなっていることぐらいしか判明していなかった話題作。
<感想>
一切プロモーションがないままの公開でしたが、ジブリ映画というネームバリューが
あるのと全くないことで逆に見たくなる心理をついた、うまい宣伝の仕方と感じました。
最近、予告編でだいたい想像がつく。。。っていうの結構ありますからねぇ。。
鑑賞後の第一印象は、ジブリ版「不思議の国のアリス」という印象。
映画のタイトルは、吉野源三郎氏の本から引用しただけなので
吉野氏の作品と比較する必要はないと思いますが、劇中、同本を主人公が
読んでいるシーンがあるので、読むように示唆されているのかな?と感じました。
個人的に驚いたのが、ポスターに出てくるイケメン青サギは
いったいいつになったら出てくるのだろう?と思ったが、ついに出てこず。
グロテスクな描写&おじいちゃん顔のアオサギしか出てこず、これは
ポスターにしてやられた感じ(笑)
鳥が苦手な人には、ちょっとトラウマになるレベルかも。。。。
それと、父が母と死別して1年で母の妹と再婚&妊娠の素早さには驚愕(笑)
あの辺りの描写が、妙に艶っぽく感じたのも少し驚きでした。
お子さん方にはあの辺りのシーンはどう感じたのだろうか????
声は菅田君、今回意外と良かった。
「打上げ花火、下から見るか?横から見るか?」では、声の仕事は向いていないと
思いましたが、今回はキャラに合っていたように思いました。
あとのキャストは、、、、うーん。。。
宮崎監督の総決算というべきか、随所に過去作品の自己オマージュが
散りばめられていて、そこはファンには嬉しいところ。
私は、ワラワラがお気に入りです♪♪♪
余白がかなり多い作品で、線はなく面で繋いだ感じの展開。
じっくり考察を楽しむタイプの映画なので、好き嫌いがはっきり出る
作品のように感じましたが、私は観て良かったと思いました。
ところで途中自らの頭を石で殴るシーンがあったけど、
あれは、観終わって数日経っても未だによくわからない・・・・
点数:7点/10