~深く愛すること。強く生きること~
2010年 日本 PG12指定 (10.12.11公開)
配給:東宝 上映時間:133分
監督・脚本:トラン・アン・ユン
原作:村上春樹 「ノルウェイの森」
音楽:ジョニー・グリーンウッド
出演:松山ケンイチ・・・・・・・・・・・・・・・・ワタナベ
菊池凛子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・直子
水原希子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・緑
玉山鉄二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長沢
高良健吾・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キヅキ
霧島れいか・・・・・・・・・・・・・・・・・レイコ
<見どころ>
1987年に刊行されベストセラーとなった村上春樹の代表作「ノルウェイの森」を、
トラン・アン・ユン監督が映画化。亡くなった親友の恋人との関係を通し、主人公の青年の愛と性、
生と死を叙情的につづる。主人公には松山ケンイチ、大切な人の死をきっかけに主人公と心を
通わせていく女子大生に菊地凛子がふんし、複雑な人間性を繊細に演じる。
トラン・アン・ユン監督のみずみずしい世界観と、深遠な村上春樹ワールドの融合に期待。
<あらすじ>
ワタナベ(松山ケンイチ)は唯一の親友であるキズキ(高良健吾)を自殺で失い、知り合いの誰もいない
東京で大学生活を始める。そんなある日、キズキの恋人だった直子(菊地凛子)と再会。
二人は頻繁に会うようになるが、心を病んだ直子は京都の病院に入院してしまう。
そして、ワタナベは大学で出会った緑(水原希子)にも惹(ひ)かれていき……。(シネマトゥディより)
<感想>
1987年に一世を風靡した小説の映画化。
私は、当時21歳で読んだが、なんだかあんまりピンとこなく、上巻でギブアップしている。
原作に感銘を受けたか否かで、この作品の評価が大きく分かれるように思う。
で、ぶっちゃけ言うと、原作も合わなかったから、映画化にしても私はやっぱりダメだった口。
もともと、トラン・アンユン監督との相性も良くないしな・・・私。
相性は良くないけど、「ノルウェイの世界感」っていうのはよく出来ていると思う。
さすがフランス人の監督だわ。繊細な人物像に繊細な映像がプラスされていて良かった。
で、日本の風景も捨てたもんじゃないなぁ~というのが随所に出てくる。
これを読んだ(半分だけね^^;)当時は、21歳。
さして深い恋愛経験なんてしたことない当時は、これを読んでも「はぁ~」程度だったが
40代になると、少しは登場人物の気持ちがわかるようになった。
振り返ると、いろんな場面での三角関係がみられ、それぞれの立場がわかるんだな。
それぞれの三角関係で登場人物たちは悩むが、共感できるものもあればそうでないのもある。
直子は、肉体と精神が同じ比率でないと悩んだ末に死を選ぶが、若い頃の私だったら
「え~なんでそんなぐらいで?」と思うが、この年齢になると、悲しいかななんかわかるわ。
かといって、あそこまでの悲壮感になるか?となると、自分はならないけど。
精神的に壊れていく姿は見ていて痛い。
客観的に見て、一番共感を感じたのは、ハツミ。
好きな人(長沢)の全てが好きだったから、彼の自由恋愛主義も受け入れようと頭の中では
努力するが、やっぱり心の奥は、ものすごく葛藤があったんだと思う。
それを思わせるシーン(ワタナベと3人え食事をする場面)があったが、あのシーンは秀逸。
息を凝らして見てしまった。ハツミ役の初音さん、いい女優さんになると思う。
恋愛哲学っぽい作風なので、私みたいに精神年齢が低い者には合わない作品かも。
それでも、登場人物の気持ちが以前よりもわかっただけ、私も大人になったということか?
「ノルウェイの森」を読破、哲学思考のある人、フランス映画が好きな人は絶対オススメ。
生と死、愛と性を、ユン監督ならではの陰鬱あふれる印象的な映像に仕上がっています。
でも、私のように哲学的思考皆無、登場人物にまったく共感がもてない人はダメだと思います。
私的には、カメオ出演で、ちょい出てたYMOの細野晴臣さんと高橋幸宏さんが出演してたのが
ツボでしたね~。教授(坂本龍一)が出てたら、完璧にYMOだったのにぃ。
点数:5点 (10点満点) →好みじゃなかった、という点で
完読しましたが、まぁ お腹いっぱい... うぇっぷ。
でも、松山ケンイチのワタナベって、なんか映画の公開が 楽しみで楽しみで♪
私は、映画版 O.K.派でした (*^_^*)
高校生のわたしには難しかったです。一応赤も緑も読みましたが。
登場人物の心の動きが繊細すぎてわからなかったというか。
5年前もう一度図書館で読んでみました。以前より共感できる部分も
できてきたかな。
内容はともかくとして、映画の映像がきれいそうなので
見てみたいです!!
いろいろレビュー見てると、賛否両論わかれる評価ですね。
私、どうもトラン監督との相性がいまいちみたいです。
あともう一つ合わなかったのが音楽。
効果音的な音楽の使い方でしたが、どうも私の聴感覚にぜんぜん合わなくて・・・。
突如大きく鳴り出したりして、「えーここでそんな音突然鳴らさなくても~」って感じでした。^^;
松山ケンイチのワタナベは、ほんとドンピシャだったと思いますvv
映像も、日本なのに日本じゃない感覚。
これはさすが外国人の監督だな、と思いました。
やはりこの作品は、大人な内容なんだなと思いますよね~。
映像は、ほんと見事でしたよ。
日本で撮影しているのに、どこか異国の雰囲気を感じます。
ロケ地も「日本も捨てたもんじゃない」という場所がいくつもありました。
TB&コメント、ありがとうございましたm(__)m
あんな感想で誰もTBしてくれないだろうと諦めていましたが
NAOさんにコメント戴いてホッとしました(笑)
どう足掻いても賛美や感嘆の言葉は書けやしない・・・。
(映画も観ないで過大評価をする映画評論家なら別ですが)
自慢じゃないけど村上春樹の原作を1冊も読んでいないcyazでございます
このハルキワールドは僕にとってはとても温度差のあるものだと感じ、
トラン・アン・ユン監督ともかなりの温度差を感じてしまった
今年、新年1本目の映画でした
この映画の後、蟹尽くしで口直しをしましたよ~
2011年を最悪の映画でスタートしたので、
これから観る映画は全て良く観えたりして(笑)
監督とも、「アイアム~」で合わないと思ったので
観終わった感想がこうなるのも予想はしてたんですけど。
もうひとついうと音楽もダメだっんですよね。
教授(坂本龍一さん)が手がけたほうが良かったんじゃないの?
なんて高橋さん細野さんを見て思っちゃいました。^^;