<2月の鑑賞予定映画>
~1945年4月ーたった5人で、300人のドイツ軍に挑んだ男たち~
2014年 アメリカ映画 (2014.11.28公開)
配給:KADOKAWA 上映時間:135分
監督:デヴィッド・エアー
脚本:デウィッド・エアー
音楽:スティーヴン・プライス
出演:ブラッド・ピット/シャイア・ラブーフ/ローガン・ラーマン/マイケル・ベーニャ
ジョン・バーンサル/ジェイソン・アイザックス/スコット・イーストウッド
<見どころ>
ブラッド・ピットと『サボタージュ』などのデヴィッド・エアー監督がタッグを組み、
ナチスドイツ相手に戦車で戦いを挑む男たちの姿を描く感動の戦争ドラマ。
第2次世界大戦末期、戦車を駆使して敵軍に立ち向かう5人の兵士たちの過酷な
バトルを追う。『欲望のバージニア』などのシャイア・ラブーフや、『ウォールフラワー』
などのローガン・ラーマンらが共演。アメリカとドイツ双方が誇る戦車の激突はもとより、
強い絆で結ばれた男たちのドラマが琴線に触れる。
<ストーリー>
1945年4月、ナチスがはびこるドイツに総攻撃を仕掛ける連合軍に、ウォーダディー
というニックネームのアメリカ人兵士(ブラッド・ピット)がいた。カリスマ性のある
ベテラン兵士である彼は、自らフューリーと名付けたアメリカ製の中戦車シャーマンM4に
3人の兵士と一緒に乗っていた。そんなある日、ウォーダディーの部隊に新兵ノーマン
(ローガン・ラーマン)が加わることになり……。
<感想>
デヴィッド・エアー監督は、実際に米海軍に従軍経験があったそうですね。
ドイツ軍が駆るティーガー戦車が、実際に動いている映像は圧巻でした。
リアルな戦闘シーンに拘って制作されたのもうなずけます。
いろんな戦争映画がありますが、戦車を題材にしたのは、あまり観ないような気がします。
そして、娯楽映画というよりは、戦争の残酷さ愚かさ悲惨さを前面に押し出した
作品にしあがっています。女子供もも容赦ない悲惨な死に方は、観るに堪えないし
「国を守る」という気概があっても、何にも出来ないままあっけなく殺されたり・・・・。
個人的には、シャイア・ラブーフ君が出ていたので満足。なんかイイ男になってきたなぁ~
かなりリアルに描いているので、ちょっと好みが分かれるかもしれませんが
私は、重くて暗いけれどなかなか見ごたえある映画だったと思います。
実際の戦争は、もっと残酷で容赦なく理不尽ですよね・・・・・・。
ツッコミどころはあるけれど、映画館で観ることをオススメします。
点数:7点 (10点中)
~必ず、帰ってくる~
2014年 アメリカ映画 (2014.11.22公開)
配給:ワーナー・ブラザース映画 上映時間:2時間49分
監督・製作・脚本:クリストファー・ノーラン
脚本:ジョナサン・ノーラン
美術:ネイサン・クローリー
音楽:ハンス・ジマー
視覚効果監修:ポール・フランクリン
出演:マシュー・マコノヒー/アン・ハサウェイ/ジェシカ・チャステイン
ビル・アーウィン/ジョン・リスゴー/ケイシー・アフレック
デイビッド・ギヤスィ/ウェス・ベントリー/マッケンジー・フォイ
<見どころ>
クリストファー・ノーラン監督が放つSFドラマ。食糧不足や環境の変化によって人類滅亡が
迫る中、それを回避するミッションに挑む男の姿を見つめていく。
主演を務めるマシュー・マコノヒーを筆頭に、『レ・ミゼラブル』などのアン・ハサウェイ、
『ゼロ・ダーク・サーティ』などのジェシカ・チャステインら演技派スターが結集する。
深遠なテーマをはらんだ物語に加え、最先端VFXで壮大かつリアルに創造された
宇宙空間の描写にも圧倒される。
<ストーリー>
近未来、地球規模の食糧難と環境変化によって人類の滅亡のカウントダウンが
進んでいた。そんな状況で、あるミッションの遂行者に元エンジニアの男が大抜てきされる。
そのミッションとは、宇宙で新たに発見された未開地へ旅立つというものだった。
地球に残さねばならない家族と人類滅亡の回避、二つの間で葛藤する男。悩み抜いた
果てに、彼は家族に帰還を約束し、前人未到の新天地を目指すことを決意して
宇宙船へと乗り込む。
<感想>
予告編かなりやっていたし、マシュー・マコノヒーやアン・ハサウェイが出てるということも
あって、公開早々に観に行ってきました。・・・・の割には、UP遅くなったが・・・・。
3時間は、さすがに長かったですね。後半は、自分の予想していたのと違う展開だったので
お目目パチクリで観てましたが、前半は、ちょっとウトっとしてしまいました。
主演のマシューを始め、俳優さん達は素晴らしい演技でした。マシュー、宇宙服似合うわ。
娘役のマーフを演じた、マッケンジー・フォイ。どっかで見たことあるな~と思ったら
「トワイライト・サーガ」のレネズミちゃんだったのね。 大きくなったなぁ~。
理系話はとんと疎いので、相対性理論とか言われてもちんぷんかんぷんだったし
哲学的な脚本になっているので、ちょっと難解な印象を受けましたが、それでも
充分に作品を鑑賞することが出来ました。
最後、時空を超えて、父と娘が再会するシーンは、ちょっとウルっときましたねぇ。
SF映画好きにはたまらない映画だと思います。ちょっと難解な映画ですが
親子愛がテーマな作品なので、お正月映画にぜひ。
点数:8点 (10点中)
~最も美しい横領犯~
2014年 日本映画 PG12指定 (2014.11.15公開)
配給:松竹 上映時間:松竹
監督:吉田大八
原作:角田光代 『紙の月』(角川春樹事務所刊)
脚本:早船歌江子
美術:安宅紀史
音楽:little moa/小野雄紀/山口龍夫
出演:宮沢りえ/池松壮亮/大島優子/小林聡美/田辺誠一/近藤芳正
石橋蓮司/中原ひとみ
<見どころ>
銀行勤めの平凡な主婦が引き起こした大金横領事件のてん末を描いた、『八日目の蝉』の
原作などで知られる直木賞作家・角田光代の長編小説を映画化。
まっとうな人生を歩んでいた主婦が若い男性との出会いをきっかけに運命を狂わせ、
矛盾と葛藤を抱えながら犯罪に手を染めていく。
監督は、『桐島、部活やめるってよ』などの吉田大八。年下の恋人との快楽におぼれ
転落していくヒロインの心の闇を、宮沢りえが体現する。
<ストーリー>
バブルがはじけて間もない1994年、銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花
(宮沢りえ)は綿密な仕事への取り組みや周囲への気配りが好意的に評価され、
上司や顧客から信頼されるようになる。一方、自分に関心のない夫との関係に
むなしさを抱く中、年下の大学生・光太と出会い不倫関係に陥っていく。彼と逢瀬を
重ねていくうちに金銭感覚がまひしてしまった梨花は、顧客の預金を使い始めてしまい・・・。
<感想>
原作=未読
宮沢りえさん久しぶりの主演映画なので、観に行ってきました。
内容は、あまり共感できる話ではなかったですね。
梨花が、なんであっけなく若い男に恋したのかの描写がちょっと唐突だったし
幼い頃の、寄付金のエピソードの下りもいまいち共感できなかったなぁ~。
主演の宮沢りえさんを始め、小林聡美さん、大島優子さんの演技は見ごたえありました。
特に、終盤の梨花とより子の対峙シーンは緊迫感ありました。
しかし、観ていて宮沢りえちゃん演じる梨花は痛かった。
若い男との快楽その為に必要なお金に、金策に必死になる様は圧巻。
まるで薬物中毒のような感覚ですね。
あれだけお金があると、若い男もそりゃあダメになっていくよね。
共感は出来なかったけど、ある一線を越えると、人間だれでもこうなるのであろうか?
ある意味考えさせらえる映画でもありました。
りえちゃん、たぶんアカデミー主演女優賞候補に挙がるな~。
点数:7点 (10点中)
~明日からの君の方が、僕は、きっと好きです。~
2013年 アメリカ映画 (2014.11.15公開)
配給:ピクチャーズデプト 上映時間:97分
監督:デスティン・ダニエル・クレットン
脚本:デスティン・ダニエル・クレットン
音楽:ジョエル・P・ウェスト
出演:ブリー・ラーソン/ジョン・ギャラガー・Jr/ケイトリン・デヴァー
ラミ・マレック/キース・スタンフィールド/ケヴィン・ヘルナンデス
アレックス・キャロウェイ/フランツ・ターナー/ステファニー・ベアトリス
<見どころ>
ロカルノ国際映画祭ほか世界中の映画祭や映画賞を席巻した、未成年の保護施設を
舞台に生きる喜びを描いた感動のヒューマンドラマ。ティーンエイジャーをケアする
ための短期保護施設で働くヒロインの心の闇や、彼女を取り巻く施設の子供たちが
心に受けた傷を丁寧にすくい取る。監督と脚本は、これまでショートフィルムなどを
手掛けてきたデスティン・ダニエル・クレットン。
主演は、テレビドラマ「ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ」シリーズなどのブリー・ラーソン。
人とのつながりや人の温かさを感じさせる、珠玉のストーリーが心に響く。
<ストーリー>
問題を抱える子供のためのグループホーム「ショートターム12」で働くグレイス
(ブリー・ラーソン)。グレイスは、新入りのジェイデン(ケイトリン・デヴァー)という
少女を担当することになる。グレイスは施設の同僚メイソン(ジョン・ギャラガー・Jr)と
付き合っていたが、ある日、妊娠していることが判明する。そんな中、グレイスは
ジェイデンが父親に虐待されていたことに気付き……。
<感想>
世界中の映画祭で数々の賞を獲った作品、ということで、観に行ってきました。
未成年の保護施設が舞台という題材がかなり重い映画です。
傷ついたティーンを短期間(ショート・ターム)ケアする施設が舞台。
主人公の女性自身も幼い頃、父親の暴力を受けて深い傷を持ちながら生きています。
「恵まれない子供」と色眼鏡をかけず、一人の人間として素直に見つめることで
彼らの繊細さを丁寧に描いていました。児童虐待なと辛い話もあるが、映像では
ダイレクトに描いていなかったのもかえって効果的だったように感じました。
どうすれば良いのか?答えは出ないまま話は淡々と進んで終わるだけ。
子供にとって親は身近な存在だから良くも悪くも影響が強く出てしまう。
私は幸いなことに、こういう経験がなかったが、こういう子供たちの心の叫びは
私のような人間ではなく、やはり主人公のような似た境遇を味わった人の方が
心情をくみ取れるんだろうな・・・。
お涙頂戴のストーリーになってなく、子供たちが必死にもがきながらも生きている姿が
描かれていていました。冒頭&ラストのシーンが良く、重い題材でしたが
いい気持ちで観終ることが出来たのも良かったです。
点数:9点 (10点中)
同じく、大丸東京店でキースマンハッタンのスイーツも購入。
箱からして高そうに見える(笑)
キースショコラ (2100円)
甘さ控えめで、生地はやや硬めですがしっとりしています。
チョコがけっこう濃厚な味なので、少しで満足できるお味。
そんなに大きくないサイズなので、ちょうど4人で切り分けられる感じです。
チョコ系のケーキが大好きな我が家は、大満足のスイーツでした。
これもリピ買いかな~。
大丸東京店で、KIHACHIの冬季限定ショコラロールを購入。
ふわっとした食感の生クリームに、チョコシフォン生地の相性ばっちり。
中に、お酒のちょっと効いた角切りチョコがいいアクセントになってます。
これ、家族全員久しぶりに太鼓判が出ました。
もう1回食べたい~。
1月6日までの限定スイーツなので、気になる方はお早めに!
~泣き方だけが、わからない~
2013年 フランス/カナダ映画 (2014.11.15公開)
配給:GAGA 上映時間1時間45分
日本語字幕:松浦美奈
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
原作:ライフ・ラーセン 『T・S・スピヴェット君 傑作集』(早川書房刊)
脚本:ジャン=ピエール・ジュネ/ギョーム・ローラン
美術:アリーヌ・ボネット
出演:カイル・キャトレット/ヘレナ・ボナム=カーター/ジュディ・デイヴィス
カラム・キース・レニー/ニーアム・ウィルソン/ジェイコブ・デイヴィーズ
ドミニク・ピノン
<見どころ>
『アメリ』『ロング・エンゲージメント』などのジャン=ピエール・ジュネが、ライフ・ラーセンの
小説「T・S・スピヴェット君 傑作集」を実写化したアドベンチャー。発明家を対象とした
権威ある学術賞に輝いた10歳の天才少年が、授賞式出席のためにモンタナから
ワシントンへと向かう中で体験する冒険を映す。
『英国王のスピーチ』などのヘレナ・ボナム=カーターをはじめ、ロバート・メイレット、
ジュディ・デイヴィスらが出演。主人公である少年の創造力や発想力を具現化した、
ジュネ監督ならではのビジュアルにも目を奪われる
<ストーリー>
天才だが、それゆえに周囲との溝を感じる10歳の少年T・S・スピヴェット(カイル・キャトレット)。
そんな彼にスミソニアン学術協会から、最も優れた発明家に授けられるベアード賞受賞
を知らせる電話が。授賞式に出席するため、彼はたった1人で家のあるモンタナから
ワシントンへ旅立つことに。さまざまな出来事や人々と出会いながら、カウボーイの父親、
昆虫博士の母親、アイドルを目指している姉、事故によってこの世を去った弟へ思いを
はせるスピヴェット。やがて彼はワシントンに到着し、授賞式に臨む。
<感想>
予告編を観て気になったので、公開早々に観たのですが、UP遅くなったな・・・・。
主人公を演じたカイル君、演技うまいなぁ~。そしてなかなかのイケメン君。
どんな大人に成長していくか楽しみです。
今回は、ふつーのママ役だったヘレナ・ボナム=カーター。
ふつーといっても、かなり変わり者の学者さんでしたが(笑)
しかし、トースターなぜにあんなに壊れるのかね?
絵本のような色彩豊かな映像、随所に細かなユーモアがちりばめられて
ほんわかした気分で鑑賞出来ました。アメリカ横断の旅を通じて、旅先で
出会う人々の優しさに触れるシーンが良かったですね。
作品を通じて、マスメディアや銃社会に対する風刺批判するあたりもなかなかでした。
ただ、万人受けするかどうかは疑問。 私は好きでしたけどね。
点数:8点 (10点中)
先週末、恩師と一緒に恩師が支援している高田匡高さんのピアノリサイタルに行ってきました。
場所は、エプタ・ザールでありましたが
ここはベーゼンドルファーのピアノが設置されています。
スタインウェイに比べると、より深みのある音なので
どの曲も、いつもよりちょっと感じが違うように聴こえ、味わい深く鑑賞しました。
終演後は、軽い立食パーティーもあり、楽しいひと時が過ごせました。
恩師とは師弟関係が終わった今でもこうして気にかけて頂きありがたいと思います。
学生時代では、恐れ多くてなかなかピアノ以外で
会話することもできなかったのに、今ではいろんなお話が出来るように。
なんだか不思議だなぁ~と感じます。
パワフルな恩師を見ていると、私も頑張らねばっと思いますね。