芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

利権行政の最たる原発事業

2011年05月20日 | Weblog
昨夜、普段なら寝ている時間なのだが、10じからの佐藤芳之先輩が出演したTV東京(12チャンネル)の「カンブリア宮殿」を見た。
面白かったし、中には感動して涙ぐんでしまうところもあった。
内戦で100万人以上の死者を出したルワンダで始めた便所の浄化作用の薬が、日本に持ち帰れず、似た薬品を故郷の南三陸町、志津川で仮設便所に親戚と一緒になって撒いていたが、これは、瀬戸内寂聴さんとイラークに薬を運んだ湾岸戦争のとき、逆に日本から持ち出すのに苦労したことが記憶に上った。
関税障壁やら、非関税障壁やらあって、日本の薬品業界や、農業化学品の業界は守られているのだ。しかし、ルワンダのような貧しいアフリカから輸入するほうが、その国にひも付きで援助するより、ずっとアフリカのためになるのではあるまいか。こういう利権行政の最たるものが原子力行政であり、東電福島原発のこのザマである。
本来、民主党はそのような利権行政を打破するはずだったのであろうが、小沢一郎を排除したため、実力者がいなくなり、利権行政にどっぷり浸かってしまったのが、丸見えである。
しかし、原発廃炉に至る工程は現状を隠されたままだから、さっぱり見えない。
田舎の自宅畑にビニールハウスをかけてきたが、降り続ける放射能雨を防ぐには気安めというより、焼け石に水だ。
3機もの原子炉がメルトダウンしていては、その漏出する高濃度の放射能は、土壌に溜まり続け、もっとひどいのは、海の汚染であろうが、いずれも、肝心のところを測らないから、どうなったいるのか判らない訳だ。
1時間の放射能値を毎日測って、人体に影響ない値と言い続けて、その蓄積について触れないのは、政府の指示なのであろう。チェルノブイリは、10日で、スリーマイル島は3日で遮蔽したのだ。1時間の値が小さくても今はその千倍以上であり、6ヶ月後に万倍あれば、大きいのは判りきっているから、今頃になって南足柄の100キロ以上離れた茶葉汚染が出るし、宮城県南部の丸森町の土壌汚染がひどいことが、小出しにされて判るのだ。風評と、政府にいわされてその気になっているが、風評ではない。