芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

シリア内戦とヴィエトナム戦争

2013年10月07日 | Weblog
先日、シリアの化学兵器使用を理由に、政府側をフランスが中心になって空爆しようとしたのに、反対意見をここで記したが、昨日書いたヴィエトナム戦争のことが想起されたからである。
ヴィエトナム戦争では、現在の朴政権の父が、クーデターで大統領に就任していたとき、朝鮮戦争で疲弊していた韓国経済を持ちなおそうと、米国にお願いして、ヴィエトナム戦争に出兵し、その兵士の給与を米国に払ってもらい、米国の援助を勝ち取ったばかりか、化学兵器を使ってヴィエトナムの村民達を大量虐殺したが、それについては、いまだに、非難されることもない。このヴィエトナム戦争では、日本は、朝鮮戦争と同様に、米軍の尻馬に乗って、大もうけし、戦後の復興をはたしたが、現在、IT で世界一の儲けを誇っているサムスンにしろ、自動車のヒュンタイにしろ、このヴィエトナム戦争のお蔭で急成長した会社である。要するに血塗られた会社なのだ。
米国は、ケネデイ大統領の時から、第一次ヴィエトナム戦争で敗北したフランスに替わってヴィエトナムを植民地にしようと、正義の名目で、ズルズルと第二次ヴィエトナム戦争にはまり込み、このヴィエトナム戦争のヴィエトナム人の死者は400万人以上にのぼり、日本の大戦の戦死者、350万人を上回り、米国、韓国の死の商人だけが儲かったのだ。
シリアも元は、フランスの委任統治と言う名目の植民地であったから、フランスは、化学兵器を理由に、何とかその利権を回復しようとしたのだ。植民地獲得戦争はいまだに終わっていない。