芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

ボーパール動物園のジャッカル

2013年10月19日 | Weblog
ボーパールは、州都だが、西のほうにあるインドールのほうが人口の大きい街のようだ。ボーパールは英国支配かに入る前は、隣のハイデラーバードに従属していたので、ハイデラーバードのほうが格段に大きな王国だったのだ。だから、ハイデラーバードの動物園がアジアでいちばん大きいと言うから、それより小さいのは当たり前である。しかし、そこにいたジャッカルは、遠藤周作の『深い河』のチャームンダ像の足元にいた動物だ。これはハイデラーバードの動物園にはいなかったのではないか。
このインドールのある地区とボーパールを中心とする地区が合併して中央インド州になったのだ。
ボーパールは中央インド州の州都としてより、 1984年12月3日の米国の化学会社Union Carbide インド子会社による毒ガス漏れ事故で、2週間で2万近くの人が亡くなったことで有名である。その後もその後遺症で亡くなる人が絶えず、私がワルダからデリーに行った時に、汽車で一緒になった医者が、その後遺症のひとを診にナーグプルから乗って来たのに出くわしたことがある。
どこの国もこのような事故は原発事故と同様、隠したいらしく、インド政府も大したことないように見せるようにして、なるべく触れないようにしている。
先日ビームベートカに行ったとき、ぼられたオートの運転手もその親が被害者だと言っていた。