どうも高い所がニガテだ。飛行機はもちろん乗れず、
観覧車に乗っても腰から下が抜けたようになる。
といって病気という程のことは無いと思うのだが、
できれば高い所へは行きたくない。
しかしワタシは錯覚と間違いをよく犯す。
ある秋晴れの今頃のような日に、妻と当時5歳だった
娘と一家三人で西部遊園地に出かけた。
当然ながら観覧車など高い所に昇ったりするものは避けていた。
妻と娘は高い所は平気なので2人で高所を満喫している。
一人地上に残されてさすがに少しつまらなくなって、
見るとはなしに周りを見渡していると、ブランコのようなものに乗って
グルグル回転しているものが目に入った。みんな楽しそうに乗っている。
「あれなら…」と思ったのである。
ちょうど妻と娘がこちらにやって来るところだったので、
ちょっと悔しいところもあって、いいところを見せようと
思ったので、早速チケットを買った。
係員に案内されるままブランコに座ると、ガチャリとシートベルトを
閉められた。するといきなりグワーンと5~6メートルの高さに
持ち上げられたのだ。「エ…!」そしてグルグルというより、
ブワーンという感じで回り始めた。見るとやるとは大違いで、
もう目をあけていることが出来ず、しっかり目をつぶり、
ブランコの手摺りを握り締めた。
この瞬間から、ただひたすら早く終わるのを念じ続けた。
どの位経ったのか、ふらふらと地上に降り立った時には、
完全にになっていて、妻と娘のきりの無い
嘲笑の的になってしまった。
長い時間に感じられたこの空中遊泳は、
後々の笑いの語り草になってしまったのだった。あ~あ
観覧車に乗っても腰から下が抜けたようになる。
といって病気という程のことは無いと思うのだが、
できれば高い所へは行きたくない。
しかしワタシは錯覚と間違いをよく犯す。
ある秋晴れの今頃のような日に、妻と当時5歳だった
娘と一家三人で西部遊園地に出かけた。
当然ながら観覧車など高い所に昇ったりするものは避けていた。
妻と娘は高い所は平気なので2人で高所を満喫している。
一人地上に残されてさすがに少しつまらなくなって、
見るとはなしに周りを見渡していると、ブランコのようなものに乗って
グルグル回転しているものが目に入った。みんな楽しそうに乗っている。
「あれなら…」と思ったのである。
ちょうど妻と娘がこちらにやって来るところだったので、
ちょっと悔しいところもあって、いいところを見せようと
思ったので、早速チケットを買った。
係員に案内されるままブランコに座ると、ガチャリとシートベルトを
閉められた。するといきなりグワーンと5~6メートルの高さに
持ち上げられたのだ。「エ…!」そしてグルグルというより、
ブワーンという感じで回り始めた。見るとやるとは大違いで、
もう目をあけていることが出来ず、しっかり目をつぶり、
ブランコの手摺りを握り締めた。
この瞬間から、ただひたすら早く終わるのを念じ続けた。
どの位経ったのか、ふらふらと地上に降り立った時には、
完全にになっていて、妻と娘のきりの無い
嘲笑の的になってしまった。
長い時間に感じられたこの空中遊泳は、
後々の笑いの語り草になってしまったのだった。あ~あ