つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

みんながんばっている

2007-03-28 06:53:05 | ちょっとした出来事
絵の知人I氏から展示の招待状が届いた。
彼は絵を描き出してわずか2年だが、初めて出した
絵が二科展に入選するという才能の持ち主なのだ。

昨年の私の個展をのぞいてくれ、何度か足を運んでくれたので
こちらも印象深い人なのだった。

特に魚を描くのを得意としていて、一度携帯で撮った自分の絵の写真を
見せてもらったのだが、正直わたしが見た魚の絵では№1だった。

魚はわたしもよく描くので、その上手さに引き込まれた。
彼は釣りをやるせいか、描かれた鱸(すずき)の質感、色彩はすばらしかった。

わたしは早速最後の休日に見に出掛けた。
二科展の作品展はあまり見たことがなかったのだが、まずその大きさに驚いた。

ほとんどが襖1枚分はあり、襖2枚ほどのものもある。
ウ~こんなのどこで描いてるのかなあ…とか、普通の家には
飾れないなあ…とかあらぬ心配をしつつ、ながめていた。

県美術館なので、さすがに広い。何度目か壁を曲がったところで、
ついに彼の絵があった。やはり襖1枚ほどの大きさで、2枚並んで
展示していた。得意のスズキをウロコの1枚1枚わかるほどに描き込んである。

携帯の写真画像を見たとき、大きさがわからなかったので、どうしたら
こんなに細かいウロコを描けるんだろうなあ…と、その技の秘密を
知りたいと思っていたのだが、なるほどこの大きさなら…と納得した。

しかしその色彩感覚と魚の質感はやはりすばらしく、多くの人を寄せ、
「これ色がきれいねえ何で描いてるのかしら」などささやき合っていた。

わたしがみたところ、並みいる二科展同人を向こうに回して、一番
観客を集めていたと思う。

ちょっぴり羨ましかった。いや大いに羨ましかった。

そしてわたしもがんばらなくっちゃあと胸を熱くした。
コメント
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