9点と少なかったのだが、終った後で会場関係者が色々と感想を言ってくれた。
「何だか雰囲気が変わってきたねえ」と一様に口を揃えたのだ。
実は昨年の夏に描いた「牡丹」あたりから、[isseiさんおもむきが変わったわネエ…」と「茶房じゅん」のママに最初に言われてから、よく言われるようになったのだ。
それが悪いニュアンスで言われると相当気になるところだが、割といい
ニュアンスなので、ちょっとホッとしている。
絵描きは否応なくその画風が変化していくものなのだが、このおもむきの
変化は、今後の展開の兆しなのかもしれない。
わたしは好きなことしか出来ず、自分が好きでやってきた俳句・漫画・書・彩墨画を
なんとか融合させて、1つの作品にならないものかと始めたものが、「はいまん彩」
である。
「はいまん彩」の基本は俳句が先にあって、そのイメージで俳句・漫画・書・彩墨画
と配置して描いていたのだが、それを意識するあまり時折小さくまとまって
伸びやかさを欠くことがあることに気づいたのだ。
そこで、一昨年あたりから俳句・漫画・書・彩墨画をまとめることなく、
どれか描きたいものを優先して、伸びやかに描こうと思い始めた。
その結果として、はいまん・筆まん・まん彩と分離した作品が生まれ出して
きたのである。
また、俳句も五・七・五全て挿入するのではなく、その絵のバランスによって、
時には五・七だけとか五だけとかでもいいではないかと思い始め、
今はそうしている。
又、まったく俳句が入ってないのだが、俳句を念じつつイメージして描くことにより、
絵に溶け込まそうとして描く「裏はいまん彩」ともいうべきものも描き始めたのである。
昨年のテーマは「花と昆虫」だったが、今年のテーマは今のとこ設けていない。
しかし描きたいもののイメージが珍しく鮮明にあるので、そいつを何とかものに
したいと思っている。
いずれにしても、まだ自分が本来描きたいと思っているものとは程遠く、
基本描写のレベルである。(もちろん本人は必死で描いているのだが、まだ
このレベルでしか描けない)めざす頂上ははるか彼方で、おいでおいで
しているのだ。
しかしふつふつと気合が入ってきているので、今年から本来描きたいものへ
踏み込みたいと思っている。
今年は本気の本気で行くぞーっ!と