久しぶりに「茶房じゅん」へと向かった。作品展示で知り合ったK氏とPM3時に
会うためだ。K氏からの情報で、近くのO池公園で、きょう花火大会があるそうで
公園の近くの沿道はすでにビッシリと出店が並んでいた。
K氏とは、飲んべえ同士なので、飲み会の打ち合わせを兼ねて、親睦のお茶しをしたのである。
楽しく語らった後、すでに混み始めた沿道を通って帰路についた。
家で夕食を摂った後、一服していると、何やら遠くで「ドーンドーン」という音が聞こえる。
「花火」が始まったようである。我が家は15階建マンションの低い階なので、外を見ても
見えようはずもない。何とか見ようと15階までエレベーターで行ってみた。残念ながら見通しの
いい所の反対側のようで、音はすれども…というやつである。
仕方なく引き揚げようとしてついうっかり下を見てしまったのだ。わたしは自分が高所恐怖症ぎみ
であることを、すっかり忘れていたのである。「ゾゾッ」と全身に悪寒が走り、
一瞬めまいがして、下半身が抜けてしまいそうになってその場にヘタリこんだ。そして、這うように
して手摺り伝いに階段の踊り場に辿り着いたのである。
冷や汗をかきつつ夜空を眺めているうちに一息ついたので、立ち上がって、エレベーターに向かおう
としたとき、人間の心理というのはおかしなもので、さっき垣間見た場景は本当だったのか、
止せばいいのに、確認しようという気持ちが働き、怖いもの見たさも手伝って、また下を覗いて
しまったのである。
我に返った時は、エレベーターの中にうずくまっていた。呆然とした脳裏に見えないはずの花火が
チカチカ…と煌めいていた。
会うためだ。K氏からの情報で、近くのO池公園で、きょう花火大会があるそうで
公園の近くの沿道はすでにビッシリと出店が並んでいた。
K氏とは、飲んべえ同士なので、飲み会の打ち合わせを兼ねて、親睦のお茶しをしたのである。
楽しく語らった後、すでに混み始めた沿道を通って帰路についた。
家で夕食を摂った後、一服していると、何やら遠くで「ドーンドーン」という音が聞こえる。
「花火」が始まったようである。我が家は15階建マンションの低い階なので、外を見ても
見えようはずもない。何とか見ようと15階までエレベーターで行ってみた。残念ながら見通しの
いい所の反対側のようで、音はすれども…というやつである。
仕方なく引き揚げようとしてついうっかり下を見てしまったのだ。わたしは自分が高所恐怖症ぎみ
であることを、すっかり忘れていたのである。「ゾゾッ」と全身に悪寒が走り、
一瞬めまいがして、下半身が抜けてしまいそうになってその場にヘタリこんだ。そして、這うように
して手摺り伝いに階段の踊り場に辿り着いたのである。
冷や汗をかきつつ夜空を眺めているうちに一息ついたので、立ち上がって、エレベーターに向かおう
としたとき、人間の心理というのはおかしなもので、さっき垣間見た場景は本当だったのか、
止せばいいのに、確認しようという気持ちが働き、怖いもの見たさも手伝って、また下を覗いて
しまったのである。
我に返った時は、エレベーターの中にうずくまっていた。呆然とした脳裏に見えないはずの花火が
チカチカ…と煌めいていた。