つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

なぜ人は自分にあんなにも甘いのだろう

2012-12-01 05:36:58 | つらつら思うこと
なぜ、人はあんなにも自分に甘いのだろう。

このことは、長い間の疑問だった。どんな人にでも
その甘さを感じたものだ。

甘くて、いいことがたくさんあればいいのだが、
野球なら、たった一級の甘い球で逆転サヨナラを
くうときもあるし、サッカーなど何度ロスタイムに
守りに入って追いつかれたことか。これらは皆
自分達への甘さからきているのだ。芸術なら
最後の一歩で妥協して完成度が低くなってしまう。
いわゆる凡庸に堕して、いいことは一つもなさそう
なのに、多くの人が自分に甘くなっているのである。

わたしは、自分だけはそうなるまいと思って、
厳しくしたつもりが、何のことはない、約束は忘れる、
待ち合わせには遅れる、描いた絵が、けっこうな
出来栄えではないかと思っていたのに、1年後に
見ると、エ~と思うのも珍しくはないのである。

では、なぜこうも自分に甘いのか…最近少し
わかるような気がしてきたのだ。

例えば、人を好きになると、その人を認めようとし、
肯定しようとする。いいところを見ようとし、少々の
欠点には目をつむってしまう、というより見えなく
なってしまうというのが、正解かもしれない。

大抵の人は、何だかんだ言っても自分が一番好き
なのである。だから無意識のうちに、自分自身で
自分を認めようとし、当然強く肯定する。その結果、
自分自身に対して客観的評価ができなくなり、
甘く査定してしまうことになるのでありましょう。

しかし、考えてみれば、人間は皆究極は一人ぽっち
なのだ。その一人ぽっちでこの世知辛い世の中を
生き抜いていかなければならない宿命を背負っている。

そんな自分を、自分で認め、肯定し、嫌な処に
目をつぶり、叱咤激励しつつ生きていかなければ
ならないのだ。だから自分自身が自分の強い味方と
なって、支えていこうとしているに違いない。

などと、最近思うようになったのでアリマスデス…ハイ。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする