つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

あれは、もしかして?

2022-08-17 03:39:17 | ちょっとした出来事
先日、お金を下ろすべくATMの
前に行くと、すでに先客が…。

おばさまと息子なのか、二人並んで
お金を下ろそうとしているようだ。

それはいいんだけど、そのATMは
スーパーの外側に併設されていて、
外で待っていると、日差しがまともに
当たるようになっているのだ。

この日は35℃越えの真夏日で、
ピーカン照りだったのである。

5分も経たないうちに、暑さで
干からびそうな感じになってきた。

「は、はやぐ、早くしてくれ〜」
という我が心中の雄叫びをよそに
ATMの中では、何やら母と息子
らしき人でモタモタ…。

これはたまらん、と横の影になっている
隙間に移動して、待つことにした。

しかし、数分経ってもモタモタは続いて
いる…。

この隙間影の横は、宝くじ売り場になって
いて、売り場口上には、カバーシートが
付いていて、日陰になっている。

まだ、モタモタが続きそうなので、避難
ついでに、宝くじを買う事にしたw

幸いATMの前には、他に誰もいない。

適当にクジ10枚2000円也を購入、「当たり
ますように」とのおばさまの言葉が終わらない
内に、ATMを覗くとまだいるでは無いか。

「ぬお〜〜」っと心の怨嗟が雄叫びをあげ、
宝くじに使った2000円はどうしてくれる
んだー!と、八つ当たり気味になってきた。

やっとATMの自動ドアが開き、息子らしき
兄ちゃんが出て来た。

ン、お母さんは?

まだ、しばしモタついたが、やっと
出て来た。

アレ、気がついたら息子の姿が無いでは
無いか。

そんな事構ってる余裕も無く、そそくさと
現金を引き出し、外に出た。

相変わらず、む〜っとした暑さと、容赦のない
太陽光が、半袖の腕を直火焼きにしている。

車に乗り込むと、冷房を24℃に下げて、
帰途に付いた。

ボ〜っとした頭が、冷め始める頃、先程の
ATMの母息子の事が、おぼろげに思い出されて
来た…。

ATM、現金引き出し、母、息子…ン!
ま、まさか…!

オレオレ詐欺の典型パターンではないか!

ボ〜っとしていた頭が、ヤケにシャキッと
してきて、ATM…母…息子…現金…と、
脳内をめぐり始めたのだった。

もはや、頭の中はこれ以上ないほど張り詰めて、
きっとこの時の眼は、ランランと輝いていたに
違いない…。

でも、まさかねぇ…………………と、まさかの
坂の帰路についたのだった。

今日の一句

炎天下 まさかの坂の 白昼夢
              issei





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする