つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

けなげ

2013-08-02 06:26:52 | ちょっとした出来事

あの一人掃除機「ルンバ」が我が家にやってきた。

楽天のポイントが貯まって、かねてから喉から手が

出るほど欲しかった「ルンバ」を注文したのだ。


説明書によると、まず一晩しっかり充電してくれと

あったが、あれこれいじっているうちに「ピロピロピン!」

と鳴ったかと思うと、動き出したではないか。


慌てて、周りの物をどかせて、ルンバの動く

ままにまかせると、あっとこっちと行き出した。


ルンバを購入するに当たっては、音がどれほどのものか

心配だったのだが、思っていたほど大きくはなく、

そんなに耳障りな音ではないことに、ホッとした。


意外に小回りがきくし、角をけっこうきれいに

掃除する。

 

とりあえず、十分に充電した後、改めて

動かした。

 

実は、ルンバをどうしても購入したかった一番の

理由があるのだ。

 

家人らが留守の時、寝室を普通の掃除機で

掃除しているときに、ふと覗いたベッドの下に、

積年の埃が積もっているのを見たのである。

 

当然見なかったことにして、いつか何とか

しようと、思いつつ脳裏に浮かんだのは、

ルンバがあれば…ということだったのだ。

 

寝室の周りの物すべてを除けて、ルンバを

床に放った。

 

「おお!」見守る私と家人の雄たけびを背に、

ルンバは、怯むことなく果敢にベッドの下へと

突入したのである。

 

ものの10分もしない内に止まってしまった

ではないか。引っ張り出してみると、すでに

ゴミは満杯になっていた。

 

これを繰り返すこと3回、ついにゴミが

溜まらなくなり、寝室のドアを閉めて

ルンバにおまかせにした。

 

音だけが外に漏れ聴こえ、快調に動き回っている。

 

どれくらい経ったろうか、寝室のドアを開けてみると、

ピカピカになったフローリングの床を快調に滑っている。


ベッドの下を覗くと、これまたピカピカに

仕上がっているではないか。


「すご~い!」思わず、わたしと家人の

感嘆の声が響いたのだった。


ルンバは、「ピロロ~ン」と終了の

声を発すると、意気揚々と引き揚げた。

それにしても、あのベッドの下に潜り込んで

頭をあっちこっちコンコンとぶつけつつ

ひたむきに掃除する姿は、けな気だった。


そこで、ルンバを「けなげ」と命名して、我が家の

ペットになった。

 

 

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