私が衝撃を受け俳句観さえ変えた最後の一句は
「蛆(うじ)造り天地創造終りたる」野見山朱鳥(あすか)
私はライフワークとして俳句・漫画・彩墨画の融合をめざした
「はいまん彩」という絵を描いているが、
こんな蛆だとかゲジゲジだとかは、俳句でも
絵でもまったく縁は無いと思っていたので、
この一句によって目から鱗が落ちてしまった。
まさか蛆でこんなすごい句ができるとは
思ってもいなかったのでショックだった。
これでわかったのは俳句にできるできないは
その素材ではないということなのだ。
私の中で金蠅もそのひとつだった。金蠅を見るたび、
あんたとは絶対縁は無いよなあ…と、思っていたのだった。
しかし、この句に出会って触発され、
「金色(こんじき)と金蠅の引き換えしもの」
という句を作り絵も描いてしまったのである。
もちろん朱鳥氏とは比べ物にはならないが、
自分の中では割とお気に入りになってしまったのだ。
まったくわからないものである。
野見山朱鳥という人は病弱で入退院を繰り返しながら
五十二才で亡くなった俳人だが、他に
「かと(おたまじゃくし)に打つ小石転変地異となる」
「火の隙間より花の世を見たる悔」などがある。
名句は一万句に一句出来ればいいほうだ、と
言われている。凡才の私は一体いくら作ればいいのか…
気が遠くなるが、まあ頑張ってせっせと作りましょう。
めざせ十万句!ああ…
「蛆(うじ)造り天地創造終りたる」野見山朱鳥(あすか)
私はライフワークとして俳句・漫画・彩墨画の融合をめざした
「はいまん彩」という絵を描いているが、
こんな蛆だとかゲジゲジだとかは、俳句でも
絵でもまったく縁は無いと思っていたので、
この一句によって目から鱗が落ちてしまった。
まさか蛆でこんなすごい句ができるとは
思ってもいなかったのでショックだった。
これでわかったのは俳句にできるできないは
その素材ではないということなのだ。
私の中で金蠅もそのひとつだった。金蠅を見るたび、
あんたとは絶対縁は無いよなあ…と、思っていたのだった。
しかし、この句に出会って触発され、
「金色(こんじき)と金蠅の引き換えしもの」
という句を作り絵も描いてしまったのである。
もちろん朱鳥氏とは比べ物にはならないが、
自分の中では割とお気に入りになってしまったのだ。
まったくわからないものである。
野見山朱鳥という人は病弱で入退院を繰り返しながら
五十二才で亡くなった俳人だが、他に
「かと(おたまじゃくし)に打つ小石転変地異となる」
「火の隙間より花の世を見たる悔」などがある。
名句は一万句に一句出来ればいいほうだ、と
言われている。凡才の私は一体いくら作ればいいのか…
気が遠くなるが、まあ頑張ってせっせと作りましょう。
めざせ十万句!ああ…
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