部屋の色々な引き出しの整理をしていたら、
以前会社を退職するにあたっての心情などを
綴った俳句が出てきた。
•手を擦って仕事始めの火を起こす
•どこかで誰かが見ている冬の汗
•早番の一人ぼっちの白き息
この辺は、冬場の仕事の様子だ。
漫画家をリタイヤした後、中途採用で、
不慣れな会社勤めを始めたのだ。
•ざわめきの春波となってパート来る
•目借時「無駄」と書かれし会議室
•睡眼の初蝶に会う夜勤明け
•捨てゼリフ残し行く鴨後濁す
私の後に中途入社した人が、
パートの人とうまく行かず、
辞めてしまったのだ。
•その時の来たりし熟柿男坂
ついに、心身の疲労の極みに達して、
退職の決意を固めた一句である。
•俺なんぞ引き留めるなよ温め酒
•今更に早出残業秋の汗
•星飛んで心残りの有るや無し
•秋灯「一心上」と書き損ず
•代表に渡せぬ辞表胸に冷ゆ
•辞表持つ一歩一歩の秋深し
•冷まじや退社を告げし夜の背筋
•爽やかに言うや「お世話になりました」
• 「お疲れ」と背に触れし手の温かし
そして、退職の当日となった。
•朝寒の退職の日のドアのノブ
•秋惜しむいつものようにいつもの日
•水澄みて立つ鳥名札裏返す
•残業の夜食最後の晩餐に
•工場の湯気振り返る鉦叩
•返したる踵の渡る天の川
これにて、二度と会社に帰らぬ
天の川を渡ったのだった。
思えば、中途採用だった私が、慣れぬ
会社勤めを十数年勤められたのは、代表の
他、周りの人達に可愛がってもらった
お陰だと、今でも深く感謝している。
退職後も、時折り通り過ぎる会社を
見ては、懐かしい思いが過ぎっている。
しかし、未だに見る勤労の夢は、勘弁して
もらいたいものだ。
ましてや、今年の初夢で悪戦苦闘で働いて
いる夢を見てしまったのであるw
今年の一年の計が思いやられるところなのだ。
目を覚ます 激務の夢に 寝正月
issei
以前会社を退職するにあたっての心情などを
綴った俳句が出てきた。
•手を擦って仕事始めの火を起こす
•どこかで誰かが見ている冬の汗
•早番の一人ぼっちの白き息
この辺は、冬場の仕事の様子だ。
漫画家をリタイヤした後、中途採用で、
不慣れな会社勤めを始めたのだ。
•ざわめきの春波となってパート来る
•目借時「無駄」と書かれし会議室
•睡眼の初蝶に会う夜勤明け
•捨てゼリフ残し行く鴨後濁す
私の後に中途入社した人が、
パートの人とうまく行かず、
辞めてしまったのだ。
•その時の来たりし熟柿男坂
ついに、心身の疲労の極みに達して、
退職の決意を固めた一句である。
•俺なんぞ引き留めるなよ温め酒
•今更に早出残業秋の汗
•星飛んで心残りの有るや無し
•秋灯「一心上」と書き損ず
•代表に渡せぬ辞表胸に冷ゆ
•辞表持つ一歩一歩の秋深し
•冷まじや退社を告げし夜の背筋
•爽やかに言うや「お世話になりました」
• 「お疲れ」と背に触れし手の温かし
そして、退職の当日となった。
•朝寒の退職の日のドアのノブ
•秋惜しむいつものようにいつもの日
•水澄みて立つ鳥名札裏返す
•残業の夜食最後の晩餐に
•工場の湯気振り返る鉦叩
•返したる踵の渡る天の川
これにて、二度と会社に帰らぬ
天の川を渡ったのだった。
思えば、中途採用だった私が、慣れぬ
会社勤めを十数年勤められたのは、代表の
他、周りの人達に可愛がってもらった
お陰だと、今でも深く感謝している。
退職後も、時折り通り過ぎる会社を
見ては、懐かしい思いが過ぎっている。
しかし、未だに見る勤労の夢は、勘弁して
もらいたいものだ。
ましてや、今年の初夢で悪戦苦闘で働いて
いる夢を見てしまったのであるw
今年の一年の計が思いやられるところなのだ。
目を覚ます 激務の夢に 寝正月
issei
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