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ぽかぽか春庭「スヌーピー展と六本木ヒルズランチ」

2013-11-19 00:00:01 | エッセイ、コラム
2013/11/19
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十三里半日記11月(5)スヌーピー展&六本木ヒルズランチ

 おひとり様で行動するのが基本なので、見たい美術展などはさっさと一人で見にいくのですが、スヌーピー展は、娘が「美術展だと飽きちゃうからいっしょに行く気ないけど、スヌーピー展ならいっしょに行ってもいいよ。特別スヌーピーフリークでもないけれど、絵を見るより漫画見てるほうが楽しめるから」と言います。

 スヌーピーグッズで私が持っているものといえばハンカチくらいで、たまに漫画を読んでほのぼのするという程度のファンだったので、どうしても見たい、というのでもなく、招待券に応募したのです。なかなか招待券が届かないので、諦めていたら、11月14日に届きました。やれうれしやと思って券を見ると「11月22日まで有効」と書いてある。あらら、もう有効期限がきちゃうじゃないの。あわてて16日土曜日にでかけました。小さい頃は週末ごとに動物園だ科学博物館だとお出かけしたのですが、最近はつきあいが悪くなった娘と息子。それもそのはず、息子は今月25歳になるのです。25歳の息子が、「スヌーピー展見にいくなら、いっしょにいってもいいよ」と、「母とのお出かけ」をしてくれるのをありがたがらなきゃならないのでしょう。


 娘と息子は、フィギュアスケートファンなので、朝6時からの「フランス杯」で羽生結弦がショートで好成績を出したのを見届けてからのお出かけです。8時にスケートが終わって、9時まで朝ごはんと身支度。10時ちょうどくらいに六本木ヒルズに着きました。私はこの春に会田誠展を見るために森美術館に入場したのですが、娘と息子は、六本木ヒルズが出来たてのころ、「六本木ヒルズってどんなところ?」と物見遊山に来て以来、2度目の来館ということで、「東京の極北に住んでいると、華やかな都心部にはさっぱり用がない」というおのぼりさんです。

できてから10年目の六本木ヒルズ

 「土曜日で混むだろうから、朝10時開館と同時に入館してしまおう」という目論見だったのに、入口に着いたらすでに列ができていました。私と娘の分は招待券があるのですが、息子の分のチケットを買う。大人ひとり2000円。もし、3人分のチケットを買うなら6000円。我が家には贅沢な物見遊山となってしまうので、招待券当選がありがたい。

 スヌーピー展、作者シュルツの紹介とシュルツの描いた原画の展示。1950年代60年代に発売された、フィギュアやおもちゃなどが展示されていました。
 中はけっこうな混みようで、1時間もあれば見て回れるだろうと思ったのに、そろそろと動く行列に従って観覧するので、たっぷり2時間かけて見ました。

スヌーピーとチャーリーブラウンのフィギュアのコーナーは、いっしょに写真を撮れるので、スヌーピーといっしょに記念写真をとりました。


ピーナッツの仲間たち


 シュルツのことを何も知らないで出かけたので、子供が5人いたこと、そのうちの一人はプロフィギュアスケーターになったことなど、興味深い展示でした。シュルツ自身が履いたアイスホッケー用のスケート靴の展示などもあり、そういえば、ピーナッツたちの冬の遊びといえばスケートがよく登場したなあと思います。シュルツは、自分自身でフィギュアアイスショウの開催を手がけるほどだったそう。

 娘息子にとって「一番楽しかった!」というのは、スヌーピーグッズの販売会場です。ケータイストラップや「ガチャポン」で何が出てくるか楽しみました。息子のガチャポンカプセルには初期の絵のスヌーピーのピンバッヂが入っていました。
 
 初期スヌーピーのピンバッヂ 

 それぞれの人にそれぞれ好きなキャラクターがあるようで、耳がいい娘は、観客たちの話し声をききとって、「みんな、マイナーキャラのこともすごくよく知っていて、連載中数回しか画面に出なかったキャラとかもちゃんと把握しているんで、感心した」と言います。私もメインキャラしか区別がつきません。

 息子が幼い時、横浜に住む叔父の家に連れて行き、帰るときのこと。玄関においてあったゴルフクラブに、黄色いカバーがかかっていました。ウッドストックの形をしたカバーでした。息子は、このウッドストックが欲しいとぐずり出し、帰ろうとしているのに、困ってしまいました。叔父は「俺のならすぐにあげられるけれど、息子のだからね。やはり息子のものを勝手に親が処分していいってことにはならないから」と、困りきっています。

 私は息子のわがままを叱り飛ばし、息子はますます大声で泣きじゃくる。「帰りに横浜のお店で同じのを買ってあげるから」となだめても、息子は今目の前にあるウッドストックがほしいのです。ほんとうに困りましたが、最後に「よし、俺が息子を説得しよう」と叔父が引き受けてくれて、ウッドストックをもらって帰りました。どうやら、当時の彼女さんからのプレゼントだったらしい。
 このときのウッドストックは、ごちゃごちゃにものが積み重なっている息子の部屋の、最下層を発掘すれば出てくるであろうとのこと。

 スヌーピー展を見終わって、ランチタイム。今回の六本木ヒルズランチは、息子が25歳になるのを祝っての外食です。我が家としては贅沢であるランチコース。1時半から3時半まで東京タワーを眺めながらのゆっくりいただき、おいしかったです。スヌーピー展の入場券でドリンクサービスが受けられました。量が多くて息子と娘がパンを残したら、ウェイトレスさんは、さっさと片付けてしまいました。食べ物を残すことに罪悪感を感じる戦後育ちの私は、「あらま、残ったパン、お持ち帰りにしたかったなあ」と言いました。プチ贅沢はしても、貧乏性は抜けません。

レストランRoy'sからの眺め


ランチコース
前菜 サラダ

ミネストローネスープ
 パスタ

娘のメインはステーキとエビ

息子のメインはチキンハワイ風ソテー
私のメインは銀だらの味噌焼きわさびソース

 白身魚の味噌焼きとメインにあるのを見て、「この白身って、ナイルパーチとかメルルーサじゃないかしらね。メニューに鯛とか書いておくと偽装になっちゃうから、白身魚とだけ書いておけばつっこまれないもの」と意地悪なことを言ったので、娘に嫌な顔されました。「母の声は大きいからお店の人が聞いたら、嫌な気持ちになるって思わないの」と叱られました。なので、私はウェートレスさんに「この白身魚の種類は何ですか」と堂々の質問。「銀だら」とのお答え。これで「本日の白身魚」の正体はわかりました。ただし、私の舌は、銀だらと言われればそういう気がするだけで、ナイルパーチを出されても、区別がつかない味覚しかありませんけれど。ナイルパーチはおいしい魚です。ケニアなどに放流されて、在来種の魚を駆逐してしまった外来種なので環境保護派には評判悪いのですが。

 デザートはチョコパフェ

 娘息子は、17日朝5時からのフィギュアスケートフランス杯を見るために、夕食食べずに寝てしまいましたので、私もスープ飲んだだけで寝ました。
 スヌーピーといっしょに犬小屋の上に寝転がる夢を見たいかって?私は、子供の頃、自分の布団の中に犬のコロを入れて寝ているのを父に叱られ、「じゃ、私がコロのところで寝るよ」と、犬小屋の中で寝たことがあるんですけれど、スヌーピーとは、いっしょにスケートしたいと思います。うちのコロはスケートはしなかったので。

 365日のスヌーピーストラップのうち、息子のバースデイスヌーピーをプレゼントしました。スヌーピーとウッドストックたちの漫画プレートつきです。


<つづく>
コメント (4)
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