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ぽかぽか春庭「岩波ホールでアミーゴと」

2013-11-23 08:00:00 | エッセイ、コラム
013/11/23
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十三里半日記11月(8)岩波ホールでアミーゴと」

 「ハンナアーレントをいっしょに見ましょう」と友人A子さんに誘っていただきました。ひとりで見ようと思っていた映画ですけれど、いっしょに見て感想言い合えるなら、もっと楽しみ。岩波ホール、久しぶりです。2010年の「おじいさんと草原の小学校」(ジャスティン・チャドウィック監督)を見て以来かしら。

  高野悦子さんが2013年2月に亡くなって、岩波ホールの総支配人は、姪御さんの岩波律子さんがを引き継ぎました。律子さんはフランス留学した人だから、フランス映画が増えるかしらなんて思うけれど、どうでしょう。
 前回上映の『ローザ・ルクセンブルク』も見たいと思っていたのに、「他大学の学生に授業参観されるの、嫌だなあ」とウジウジしているうちに上映が終わってしまいました。同じマルガレーテ・フォン・トロッタ監督の『ハンナ・アーレント』が、続けて岩波にかかるので、これは絶対見ようと思っていた時のお誘いでした。

 ローザ・ルクセンブルクもハンナ・アーレントも、私の世代の私と同じ傾向趣味嗜好の女性にとっては、一種「アイドル」だった女性です。
 誘ってくれたA子さんも、市川房枝の伝記を英訳し出版を望んでいる方なので、私にとっては「好きな女性が同じ」と感じる人です。

 午後、2時すぎに岩波ホールに着いたときは、すでに「2時半の回の入場券は販売終了しました。次回7時の券を発売しています」という状況で、2時半は満席だったことがわかりました。私は、A子さんとふたり分の7時の回チケットを買ってから神保町界隈の散歩。

 神保町界隈の散歩、今回は「神保町の看板建築の古本屋」を住所メモ片手に歩き回りました。老舗画材店の文房堂や、今はインド料理店になっている旧・沢書店などを見て歩きました。建築リポートはまた後ほど。

 A子さんが仕事を終えて神保町に駆けつけるのは、6:30。
 2時半から6時半までの4時間を休みなく歩き続けて、1万歩。よし、夕食大食いの条件はできた。映画後のA子さんとの食事の店をさがしながら歩いたのですが、お目当ての店は9時に閉店という殿様商売。しかたなく、「フードはどれも半額サービス」というメキシカンにめぼしをつけておきました。

 映画が終わってから、入ったメキシコ料理の店は、若者が集まってわいわいやるにはちょうどいい店で、名前も「ソル・アミーゴ」。メキシコビールで乾杯!
 アボガドサラダ、シーフードタコス、フィッシュフライ、などを頼みました。味はイマイチ。まあ、残さず全部食べましたが。

 味はナンダカナーでしたが、A子さんとのおしゃべりは、気兼ねなく子供の愚痴などこぼしつつ、秘密保護法やら原発やらについての「世の中ドーナッテルルんじゃあ」の怒りを、遠慮なくぶちまけられる相手なので、うっぷんばらしをしました。

 職場などでは政治問題や社会問題について直接の意見を述べることは遠慮してしまいます。職場でも趣味のサークルでも、宗教と政治については、「だれの立場も尊重し誰の意見も否定しない」ということをモットーにしています。私は趣味のジャズダンスサークルと「日曜地学ハイキング」という団体に所属しているほかは、何かの団体というものに属していません。ダンスサークルには「偉大なる名誉会長」をソンケーしている人もいたし、バリバリ保守主義者もいます。

 社会についてや女性問題について腹蔵なく語り合えるという友人、貴重です。A子さんとすべての主義主張が一致しているということはないと思いますが、少なくともこれまで話し合った女性問題、教育問題、社会問題などについては、意見交換することで自分の考え方をよりはっきりさせることができた話し相手です。
 私の悩みは、さまざまな問題についての可否をあてはめていくと、投票したいと思う人がいない、ということ。昔は市川房枝に投票したんだけれどね。

 A子さんの息子さんは、高3の冬という大事な時期なので、10時半でおしゃべりを切り上げました。
 さまざまな問題について、注釈なし遠慮なしにおしゃべりできるアミーゴがいてくれてうれしいです。

<おわり>
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