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ぽかぽか春庭「雅叙園のおひな様」

2015-03-03 00:00:01 | エッセイ、コラム


20150303
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十五夜満月日記3月どこかで春が(2)雅叙園のおひな様

 姑の病院付き添いにがんばってくれている娘へのご褒美ランチ会として目黒雅叙園の中華ランチを食べた話、1月末に書きました。3月3日のひな祭りなのに、会期最初の1月中のひな人形見物になったのは、招待券が1月中有効の券だったから。

 雅叙園『百段階段』は1935(昭和35)年に建設された、国の登録有形文化財指定の木造建築です。下から階段を上っていって、脇の部屋に展示してあるおひな様を見ます。毎年「みちのくのひな人形」とか「京のひな人形」などテーマがあるのですが、今年は「瀬戸内のひな人形」

 旧家に伝わってきたおひな様を中心に、各部屋に所狭しと並んでいます。
 豪商の家に伝わってきた雛壇やお殿様から拝領したという雛、お姫様がままごと遊びしたのかもしれない雛道具などが展示されていました。下から順次、
十畝の間(じっぽのま)姫路市の御殿飾り雛(日本玩具博物館所蔵)
漁樵の間(ぎょしょうのま)広島県福山市太田家住宅雛人形(K.Iコレクション所蔵)
草丘の間(そうきゅうのま)鞆の浦の雛景色(K.Iコレクション所蔵)
静水の間(せいすいのま)江戸の雛・京の雛(日本玩具博物館所蔵)
星光の間(せいこうのま)鞆の浦の雛景色(K.Iコレクション所蔵)
清方の間(きよかたのま)倉敷市野家のお雛さま(野家塩業歴史館所蔵)西宮市辰馬家のお雛さま(白鹿記念酒造博物館所蔵)
頂上の間(ちょうじょうのま)ちりめん細工(日本玩具博物館所蔵)

 華麗な雛人形、古拙素朴な人形など、さまざまな人形たちが並びます。といっても、たくさんの雛だし写真をとってはいけないっていうし、どれがどれやら、どの部屋にどの雛だったか、もはや記憶も曖昧に。

 岡山の殿様池田侯から拝領したという大型の享保雛のお内裏様。雛というより、座高80センチのニホン最大級というデカ人形は、2月11日までの限定提示だというので、見ることができてよかった。

日本最大級の内裏雛


 雅叙園の中の中華レストランでランチセットをいただき、娘は病院へ。私は、雅叙園の中をひとまわり見て歩きました。

 入り口に展示してあった雛は撮影許可


 雅叙園の装飾。天井や壁がキンキラで、「太閤秀吉が今の世にあれば好みそうな」という派手好み。ワビサビ的な美をお好みの向きには嫌われそうだけれど、このような金襴緞子を好む美的感覚もまた我らのDNAなのだ、と思う。
 たまにランチに来るくらいなら、螺鈿細工がついたトイレのドアもいいかな、と思うけれど、毎日ここで暮らせと言われたら疲れてしまいそう。所詮豪華絢爛には似合わない貧乏育ちなのでした。







<つづく>
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