20180428
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2018十八番日記春の歌を聴く(3)楽友協会交響楽団2018 in トリフォニーホール
私が聞いたアマチュアオーケストラの中で、演奏技量が一番だと思っている楽友協会交響楽団。春のコンサートはヒンデミットとブルックナーという地味な、というか私にはまったくメロディも思い浮かばない作曲家の曲だったので、行こうか行くまいか迷いました。絶対に途中で寝ちゃうと思って。
音楽を聴いているうちに寝ちゃうのは、「脳波に眠くなるよい刺激が来たからで、脳のためにはとてもいいことである」と言われてきたけれど、演奏しているほうにとっては、寝ている人が会場に見えたらいやかなあと、躊躇されたのです。
躊躇したけれど、出かけました。ヒンデミット&ブルックナー聞きに。
錦糸町のトリフォニーホール。昼ごはん食べずに出かけました。コンサート始まる前に錦糸町公園の中にある「スポーツバーオアシス」の千円食べ放題ランチというのをめあてに行ったのに、閉店になっていました。
トリフォニーホールと公園は駅の反対側にあるので、ぐるっと回っているうちに、いつものように道間違えて、ランチタイムはなくなりました。コンビニでおべんと買って、ホールの休憩コーナーで大急ぎで食べました。
指揮:森口真司
ヒンデミットの曲目は、『画家マティス』。
初めて聞く曲で、何のイメージももっていなかったので、野獣派アンリ・マティスのイメージで、激しい曲調なのかと予想していました。けれど、この画家マティスは、全然別人。16世紀ドイツの画家マティス・ゴートハルト・ナイトハルト(通称マティアス・グリューネヴァルト)のことでした。野獣じゃなかった。マティアス・グリューネヴァルト、お初です。
ヒンデミットが作曲したオペラ『画家マティス』の中の曲を抜粋して交響曲にまとめています。
第1楽章「天使の合奏」(Engelskonzert ) オペラ「画家マティス」の前奏曲に当たる。曲の初めにトロンボーンで提示される第1主題はドイツ民謡《3人の天使が歌う》からタイトルがとられている。
第2楽章「埋葬」(Grablegung ) オペラ「画家マティス」の第7場、最終場面への間奏曲に当たる。」
第3楽章「聖アントニウスの誘惑」(Versuchung des heiligen Antonius ) オペラの第6場、マティスが見る幻影の場面の音楽
ハイドンが眠っている観客をおこすために、ときどき「ドン、ドン」と「目覚まし音」を入れた「驚愕第2楽章」じゃないので、半分は寝てしまった。いいんです。脳波によい刺激をもらったのだから。さて、天使が合奏している間に寝たのか、埋葬されて寝たのか。
私の座った1階後方から見ると、会場はほとんどが、白髪薄毛、ハゲ。相変わらずクラシックコンサートは高齢者のお楽しみです。演奏者には若い人がどんどん増えるけれど、鑑賞者は眠ってしまう年寄りばかり。
高齢者にとっては、脳波によい刺激を与えてもらったのだから、無料コンサート、ありがたいです。
休憩中に休憩コーナーで、コンサート開始前には食べるのが間に合わなかったメンチカツをほおばる。
次のブルックナー「交響曲第8番」。演奏時間80分の大作。めったに生で聞くチャンスがないのもうなずけます。演奏するほうも、相当な技量がいる曲だし、聞くほうだって、メンチカツ食べて体力つけても、やっぱり途中で耳がおやすみしました。ま、寝たんです。
楽譜編集したノヴァーク版の第一稿が約90分で、第二稿が約82分だそうですが、第2版だって、長い。
でも、耳のおやすみ合間合間に聞いていて、やっぱり楽友協会交響楽団の演奏はすごいと思いました。
6月の室内楽も9月のコンサートも、聞こうと思っています。
寝てもいいんですったら。
<おわり>
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2018十八番日記春の歌を聴く(3)楽友協会交響楽団2018 in トリフォニーホール
私が聞いたアマチュアオーケストラの中で、演奏技量が一番だと思っている楽友協会交響楽団。春のコンサートはヒンデミットとブルックナーという地味な、というか私にはまったくメロディも思い浮かばない作曲家の曲だったので、行こうか行くまいか迷いました。絶対に途中で寝ちゃうと思って。
音楽を聴いているうちに寝ちゃうのは、「脳波に眠くなるよい刺激が来たからで、脳のためにはとてもいいことである」と言われてきたけれど、演奏しているほうにとっては、寝ている人が会場に見えたらいやかなあと、躊躇されたのです。
躊躇したけれど、出かけました。ヒンデミット&ブルックナー聞きに。
錦糸町のトリフォニーホール。昼ごはん食べずに出かけました。コンサート始まる前に錦糸町公園の中にある「スポーツバーオアシス」の千円食べ放題ランチというのをめあてに行ったのに、閉店になっていました。
トリフォニーホールと公園は駅の反対側にあるので、ぐるっと回っているうちに、いつものように道間違えて、ランチタイムはなくなりました。コンビニでおべんと買って、ホールの休憩コーナーで大急ぎで食べました。
指揮:森口真司
ヒンデミットの曲目は、『画家マティス』。
初めて聞く曲で、何のイメージももっていなかったので、野獣派アンリ・マティスのイメージで、激しい曲調なのかと予想していました。けれど、この画家マティスは、全然別人。16世紀ドイツの画家マティス・ゴートハルト・ナイトハルト(通称マティアス・グリューネヴァルト)のことでした。野獣じゃなかった。マティアス・グリューネヴァルト、お初です。
ヒンデミットが作曲したオペラ『画家マティス』の中の曲を抜粋して交響曲にまとめています。
第1楽章「天使の合奏」(Engelskonzert ) オペラ「画家マティス」の前奏曲に当たる。曲の初めにトロンボーンで提示される第1主題はドイツ民謡《3人の天使が歌う》からタイトルがとられている。
第2楽章「埋葬」(Grablegung ) オペラ「画家マティス」の第7場、最終場面への間奏曲に当たる。」
第3楽章「聖アントニウスの誘惑」(Versuchung des heiligen Antonius ) オペラの第6場、マティスが見る幻影の場面の音楽
ハイドンが眠っている観客をおこすために、ときどき「ドン、ドン」と「目覚まし音」を入れた「驚愕第2楽章」じゃないので、半分は寝てしまった。いいんです。脳波によい刺激をもらったのだから。さて、天使が合奏している間に寝たのか、埋葬されて寝たのか。
私の座った1階後方から見ると、会場はほとんどが、白髪薄毛、ハゲ。相変わらずクラシックコンサートは高齢者のお楽しみです。演奏者には若い人がどんどん増えるけれど、鑑賞者は眠ってしまう年寄りばかり。
高齢者にとっては、脳波によい刺激を与えてもらったのだから、無料コンサート、ありがたいです。
休憩中に休憩コーナーで、コンサート開始前には食べるのが間に合わなかったメンチカツをほおばる。
次のブルックナー「交響曲第8番」。演奏時間80分の大作。めったに生で聞くチャンスがないのもうなずけます。演奏するほうも、相当な技量がいる曲だし、聞くほうだって、メンチカツ食べて体力つけても、やっぱり途中で耳がおやすみしました。ま、寝たんです。
楽譜編集したノヴァーク版の第一稿が約90分で、第二稿が約82分だそうですが、第2版だって、長い。
でも、耳のおやすみ合間合間に聞いていて、やっぱり楽友協会交響楽団の演奏はすごいと思いました。
6月の室内楽も9月のコンサートも、聞こうと思っています。
寝てもいいんですったら。
<おわり>