旧醸造試験場レンガ工場の桜
20180401
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2018十八番日記春爛漫(1)音無川桜めぐり
3月下旬、東京は21日に雪が降り、開花した桜はどうなるのかと思いましたが、数日暖かい日が続き、「東京は3月24日に満開」というニュース。史上3番目に早い開花だそうです。
桜前線を追いかけて全国の桜を1か月かけてみて歩く人もいる日本。それほどの桜ファンでなくても、満開ニュースを聞いて桜見ずに春が来ようか。満開とあらば、いつものように自転車でご近所の桜を眺めて回ったり、あちこちの桜めぐりをしたいなあと出歩きました。
千鳥ヶ淵、上野公園など都内桜名所は数々あります。
江戸時代8代将軍吉宗が植えさせた飛鳥山の桜見物しようかと思ったら、駅西側から眺めた24日の飛鳥山の桜はまだ満開ではなさそうだったので、とりあえず「知る人ぞ知る」桜ポイント、「旧醸造試験場跡地公園」へ。
道路を隔てた飛鳥山は、花見の季節ごったがえすけれど、その隣にあるこの公園は、近所の人が花見をしているだけで静かです。私はここのレンガ工場と桜のとりあわせがいいと思うので、飛鳥山よりは好きです。
旧醸造試験場は、2014年12月に重要文化財指定を受けた近代建築(妻木頼黄つまきよりなか1859-1916設計)です。
レンガ工場と桜
24日は、今までやったことのない「音無川&石神井川沿いに桜を眺める」というコースにしました。
ミサイルママから「土曜日は、彼とふたりで目黒川の桜を見ながらウォーキングする」とラブラブデート情報を聞いていたので、「ええい、目黒川なにするものぞ、こちらはおひとり様で音無川沿いの桜じゃ」と、ひとり花見です。
音無橋から出発
音無川は石神井川(荒川の支流)の用水の名です。
王子一帯は明治期には一面の田んぼ。王子神社と飛鳥山の間で石神井川をせき止めて石神井用水として付近の田んぼに水を引き入れてきました。急速な都市化のため田んぼは次々に宅地化され、用水を農業に利用することもなくなりました。一時期は水質が悪化しましたが、今では王子駅の付近は音無親水公園として、浄化した水が流され、夏には子供たちの水遊び場になっています。そして、春には、川沿いのさくら緑地、けやき緑地などがにぎわいます。
音無川は板橋区に入ると石神井川となり、水源のある小金井市まで続きます。東京多摩地区は「はけ」と呼ばれる土地の湧き水で知られてきましたが、近年は水も涸れがちとか。
石神井川もかっての渓谷の面影はなく、ビルやマンションの間に垂直壁のコンクリート護岸がなされています。人々が川に親しめるのは、公園になっているところと、両側の遊歩道だけ。川岸をのんびり散歩できるようコンクリート護岸ではない、人にやさしい土手の川に戻してほしいですけれど、都市化した現代では無理な注文なんでしょうか。
石神井川みどり橋をすぎ、帝京大学病院のあたりまで、川岸の桜を堪能しました。
石神井川に枝を下す桜
石神井川に居ついているらしい鴨
川の周辺住民は集まって宴会
ミサイルママから「目黒川、往復2Kmくらい歩きました」というデート報告とともに「音無親水公園のライトアップがすごくきれい」というメールが入ったので、26日夜にはライトアップ桜を見にいきました。
音無親水公園の夜桜、音無橋の夜桜
夜桜もとてもきれいですけれど、ひとり花見には昼間のほうが明るく見られます。
私の画素数少ないコンパクトカメラだと、満月のように写っていますが、27日夜は半月でした。
次回、上野の桜
<つづく>