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ぽかぽか春庭「小笠原伯爵邸レストラン」

2019-06-08 00:00:01 | エッセイ、コラム

小笠原伯爵邸レストラン南側

20170608
ぽかぽか春庭アート散歩>建物めぐり拾遺(2)小笠原伯爵邸レストラン

 建物巡り先達のyokoちゃんといっしょに小笠原伯爵邸を見学したのは、2018年の3月19日の無料公開日でした。
 2019年5月4日にひとりで見学したのは、みどりの日自転車散歩の途中、雨がパラついたので雨宿りのつもりでした。結局本降りにはならなかったのですが、カフェを利用し、邸内見学もできたので、よかったです。
 前回の無料公開日には、決められた時間に集合してかなり多くの見学客が邸内を巡っていましたから、どうしても人が映り込むアングルになることが多く、写真は撮りにくかった。今回は、だれもいない邸内、写真もゆっくり撮れました。

 レストランの予約客は邸内見学が許されているけれど、カフェ利用者の場合「見学できる場所はパティオ内のみです」と受付の人に言われました。
 3時-5時というカフェ利用タイムに喫茶室にいたのは女性2人組と夫婦連れと私。となりの女性2人は、どちらも中華系の感じでしたが、ずっと英語で語り合っていました。たまにぽつんと日本語の単語が入る。シンガポールあたりの人かも。
 邸内探察しようと、コーヒーもじっくり味合わないでそわそわしている私とはちがい、2組ともただコーヒータイムを楽しんでいるだけ。
 
 ランチ営業を終えて、予約のディナーが始まるまでの5時くらいまで、邸内ほとんど人がいなくなりました。たぶん、従業員さんの休憩時間だったのだと思います。喫茶室の若いウェイターさんひとりが残り、1階受付にもレストランにも人がいない。チャ~~ンス。

 罪と罰の意識が他の人と違うので、人に迷惑をかけない限り、自分ルールを適用する。カフェ利用者の見学場所はパティオだけ?なんのなんの、だれもいない邸内、ゆったり見学させていただきました。ウッシッシ。お前もワルよのう。いえいえ、お代官様ほどでは、、、、
 5月4日は、前回写真を撮り損ねた「小笠原邸建設当初に輸入された、食堂の大テーブルの脚」を見たいと思っての見学です。

 邸内写真も撮りましたが、前回撮ったときとほぼ同じモチーフ同じ構図。どうしても自分の好みでアングルを決めると、代わり映えのない写真になります。

 カフェ入り口


 カフェ店内 内装は普通。コーヒーカップはホットもガラスコップでの提供。ちょいしょぼい。予約ディナーのコーヒーは、マイセンとかウエストウェッジかロイヤルコペンハーゲンか。


  小笠原伯爵邸玄関外側


 玄関内側

 玄関の上のブドウと鳥かご装飾


 受付


 受付天井の鳥模様のステンドグラス、元は小川三知の作品です。邸内の装飾や家具は、GHQに接収され米軍将校が住んでいる間に、ほぼ消失。家具などは、欧州からの輸入高級家具でしたから、将校家族が帰国する際にアメリカに持って帰ったらしい。

 ステンドグラスも、戦前に撮影された邸宅の写真をもとに復元されたもの。鳥の意匠です。


 パティオ階段


 1階の屋根上は、広いテラスになっており、2階の部屋からとパティオ階段から出入りできます。

 2階からパティオを見下ろす

 
 1階屋根上は、広いテラス




 2階から外に出ると、窓側にテラスをみはらすベンチがあり、バラの花がきれいでした。
 

 1階応接間




 応接間の窓のステンドグラス。窓は3面ありますが、真ん中だけ小川三知の作品を復元。
 まどの前にコップがお供えしてあり、レストラン管理者が三知を大切にしている気持ちがわかりました。


 1階大食堂


 大食堂のテーブル脚。メロンレッグと呼ばれているどっしりした脚です。


 1階小食堂の壁には、邸内を撮影した古写真が飾られていました。


 家具は、邸内古写真をもとに、アンティーク家具をそろえました。


 インターナショナル青和社長の竹内秀夫(1945~)は、学習院大学卒業後アルゼンチンにわたり、かの地で携わった仕事が骨董商だったそうです。アンティーク家具の吟味はしっかりしたものだったと思います。
 
 オリエンタルスタイルの喫煙室の家具も、元の邸内に近づけるよう、ひとつひとつ吟味して輸入されました。







 喫煙室の外側を飾るタイル


 喫煙室の外観


 レストランが「元の邸宅に復元すること」を条件に小笠原邸改修を引き受けたときは、タイルもほぼ全体が剥がれ落ちていて、ぼろぼろ状態でした。タイル作家やボランティアの働きで、やはり戦前の写真から復元ができました。

 だれもいない邸内で、ここの住人のような顔をして撮影してみました。春庭が座ると、伯爵夫人には見えず、お末の下働きにしか見えないところが、ザ~ンネン。
 伯爵様たちが賓客をもてなしり、家族団らんに使ったベンチ。休憩時間にこっそりにおスエが座ってみたけれど、執事に叱られた、というシーンと思ってください。
 「これこれ、オマエごときが座ってよい場所ではないぞ」
 「あ、執事さま。申し訳ございません。どうぞ伯爵様にはご内密に」



 できる限りの復元につとめたインターナショナル青和株式会社様、次回はランチくらいは予約できるようにしますから、今回、コーヒー1杯で邸内探索したこと、お許しくださいませ。
 よい子のみなさんは、コーヒー1杯で邸内見学するようなセコいことせずに、ランチ1万円かディナー2万円のコースをご予約なさいませね。オホホ、、、、。

 前回見学外観
https://blog.goo.ne.jp/hal-niwa/e/24992b5a24612f49a5a9fbcc74648814
 前回見学室内
https://blog.goo.ne.jp/hal-niwa/e/7871699023fa7b42b46762016102c483

<つづく>
コメント (4)
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