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ぽかぽか春庭「洗足池の梅」

2022-03-10 00:00:01 | エッセイ、コラム

 洗足池畔の紅梅

20220310
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記春よこい(4)洗足池の梅

 小石川後楽園の梅林で梅を見たり、神代植物園の梅林に出かけたりすることが春先の愉しみでしたが、今年は、大田区の洗足池公園に咲く梅を見にでかけました。
 娘息子が幼いころ、じいちゃんと洗足池に出かけボートに乗ったりするのが「祖父母の家に行くことの愉しみ」のひとつでしたが、私はいちども洗足池公園に行ったことがありませんでした。

 娘たちが幼いころのお楽しみだったスワンボート


 洗足池は、春は桜の名所夏は蛍秋は紅葉と、都内有数の景勝地。勝海舟がこの地の景色を気に入り別荘を建て墓も池のほとりにあります。今回洗足池に出かけたのは、2019年に公開された勝海舟記念館の建物を見るためでした。(建物は次回紹介)

 東急池上線洗足池駅を6時として、時計回りに池の周りを散歩しました。
 私は、はじめて訪れた洗足池。

 洗足池池月橋(駅から見て10時ほど)


 梅は、大田区内では「池上梅林」が有名なのですが、洗足池の池畔にも、そこそこ梅が見られたので、暖かい一日の散策にちょうどいい一周1,2kmでした。


 30cmくらいありそうな望遠カメラを持った一団がいました。洗足池は都内有数のバードウォッチングスポットだということです。
 私のコンパクトカメラで映すことができたのは、何羽もありませんでしたが、望遠のすごいレンズだと、きっといろいろな鳥を撮ることができたでしょう。この日はカワセミを見ることができませんでしたが、キンクロハジロ、オナガガモ、カルガモ、ユリカモメ などを見かけました。

キンクロハジロとゆりかもめ

 もとは千束だった地名が、日蓮上人が池のほとりで足を洗ったという伝説が生まれてから洗足池になったのだとか。足を洗ったときに袈裟をかけておいた松というのが寺の境内にあったのですが、3代目ということで、思った以上に細い幹だったので、がっかり。都内の公園で樹齢300年の物語の松(白金植物園)や浜離宮の三百年の松 などの立派な松を見てきたので、3代目とはいえ、もうちょっとがっしりした松を期待していたので、日蓮さんが袈裟をかけたときは、このくらいの細い松だったかもしれない、と思うことにしました。

 洗足池の伝説では日蓮袈裟懸けの松のほか、名馬「池月」の伝説が有名です。
 1180(治承4)年、源氏再興の挙兵のあと、鎌倉をめざす源頼朝が洗足池池畔で休んでいた時、見事な野生馬がやってきました。「池に映る月影のよう」 な美しい姿であった馬は名前を池月と名付けられ、頼朝の馬に。池月の活躍もきっと大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で描かれることでしょう。

 池月橋で。洗足池駅を6時とすると12時の対岸に名馬池月の像がありました。


 勝海舟記念館の見学を終え、池を見ると、もうすっかり夕暮れの景色でした。

 はじめて訪れた洗足池。桜のころ、また散歩したいと思います。
 3月3日の首相記者会見では、留学生の来日に配慮するというお話もでました。留学生にとって、日本語学校にとって、桜をゆっくり楽しめる春になってほしいです。

<おわり>
コメント (2)
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