20230902
ぽかぽか春庭ことばの知恵の輪>2023hot・hot新しい語(1)ガストフロントとダウンバースト
カタカナ語のうち、新しく知る語は、パソコン関連か、新しく天気予報などに取り入れられた気象用語、ファッション用語など、次々に新しいことがらが出てくる分野です。
ファッション分野もめまぐるしく流行のことばが出てきます。「オフショ」って何?と思ったらオフショルダー=袖が肩上部に縫い合わされておらず、肩を出す服、のことだったりしますが、これは昔はやったボディコン=ボディコンシャス(身体意識)の略だっり、コンサバ=コンサバティブ(保守的)の略だったのと同じ短縮形なので、短縮する元の語がわかれば意味が頭に入るが、
エクレクティシズムなどとなると、さて、何のことやら、です。自分の気に入るものだけを取り出して着こなし、クロスオーバー的な着こなし、と説明されても、頭に入りません。
この夏のあまりの暑さに、毎年出てくる「今年も異常気象」が起こっています。パキスタンでは地球温暖化影響の大雨と洪水により大きな被害が起きているというし、日本でも秋田の大雨被害が伝えられました。
東京も夏の猛暑の中に、雷や突風などがあり「異常」がフツーになっています。さて、突風が関東を吹き荒れたあと、新しい気象用語を知りました。
ダウンバーストとガストフロントです。積乱雲によって竜巻トルネードなどが起きることは知っていましたが、竜巻よりさらに被害が大きくなる空気の異常な流れ。
「ダウンバースト」とは。
積乱雲から吹き降ろす下降気流が地表に衝突して水平に吹き出す激しい空気の流れです。吹き出しの広がりは数百メートルから十キロメートル程度で、被害地域は円形あるいは楕円形など面的に広がる特徴があります。
「ガストフロント」とは。
積乱雲の下で形成された冷たい(重い)空気の塊が、その重みにより温かい(軽い)空気の側に流れ出すことによって発生します。水平の広がりは竜巻やダウンバーストより大きく、数十キロメートル以上に達することもあります。
こんな特別な起床用語が、日常の天気予報で解説されるようになるのも、地球が悲鳴をあげているように感じます。
ガストフロント ダウンバースト


<つづく>