20230923
ぽかぽか春庭アート散歩>2023アート散歩玄鳥去る (4)横尾龍彦・瞑想の彼方 in 埼玉県立近代美術館
有効期間2か月のぐるっとパス利用の最初にも、そごう美術館で「大森暁生 」を見て、中間あたりでオペラシティギャラリーで「野又穫 」を見て、利用期限ぎりぎりになってさいたま近代美術館で「横尾龍彦」を見ました。
ぐるっとパスのいいところ。2500円最初に払えば、利用可能な美術館どこに行ってもいいので、知らない画家でも「タダなら見るか」の根性で出かける気になる。「まったく今まで見たこともなく名前も知らなかった画家」に触れることができました。
横尾龍彦、まったく知らない画家でした。埼玉銀行無料デーに惹かれて埼玉県立近代美術館に出かけて、ぐるっとパスで入場。
埼玉県立近代美術館の口上
横尾龍彦(1928-2015)は、日本とドイツを往来しながら活躍した画家です。1960年代後半、神話や聖書を題材とした幻想画を描き、澁澤龍彦や種村季弘ら著名人に認められました。
1980年以降には、禅やルドルフ・シュタイナーの思想に影響を受け、瞑想によって湧き上がるイメージを、絵具の激しい飛沫やダイナミックな描線によって抽象的に表現するようになります。晩年は埼玉県内のアトリエを拠点に、制作やワークショップに尽力しました。
1980年以降には、禅やルドルフ・シュタイナーの思想に影響を受け、瞑想によって湧き上がるイメージを、絵具の激しい飛沫やダイナミックな描線によって抽象的に表現するようになります。晩年は埼玉県内のアトリエを拠点に、制作やワークショップに尽力しました。
「ラ・ポム」1965
「教会」1965
エゼキエルの幻視」1966
「水と霊」1966
「不死鳥」1967
「海」1960年代後半
「幽谷」1971
「愚者の旅」1975(安井賞受賞作)
「黙示録ゴグとマゴグ」1977
「聖杯」1980
宗教的な幻視的な題材で描き続けてきた横尾龍彦の絵が、1980年を境にガラリと変わります。さまざまな思想書を読み、瞑想経験などによって大きく画風が変わりました。
公開政策のようすが映像となっていました。大勢の人が見守る中、大きな筆に色をのせ、足下のキャンバスに振りまきます。どこまでが画家の意思なのかどこからが偶然の産物なのかわかりませんが、あらたな表現が生まれます。
「アウロラ」1981
「円相」1992
「天体音響」1992
初めて知った画家の生涯をたどる展示。さいたま市は今の住まいからは遠くなってしまったので、それほどhんパンにはこられなくなりましたけれど、美術館の建物も好きですし、機会があったらまた来たいところです。
<おわり>