
20230916
ぽかぽか春庭シネマパラダイス>2023夏シネマ(3)しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦戦 ~とべとべ手巻き寿司~
ひさしぶりのシネコン。『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦戦 ~とべとべ手巻き寿司~ 』を見ました。むろん、無収入高齢者が入場料はらって見るわけがない。娘が観覧券を当てたのですが、息子が行かないと言うので、娘はひとりで見てきたという。息子の分のチケットが余っているけど、母が見にいくならあげる、というので、ありがたく受け取りました。
夏休みの最後を楽しむ親子、家族連れがほとんど。婆がひとりで見ているのは、私くらいでした。『クレヨンしんちゃん』の映画は、「大人も泣ける」という評判をとっているので、今回のムービーはどうかな、という興味でひとりで見ているのよ。おひとり様が悪いか、このクソガキ。前の座席を蹴るなっていう注意書きがスクリーンに出ているだろがっ!あ、字読めないのか。「館内販売の飲食物以外に座席への持ち込み禁止」と出ているのに、自宅でペットボトルにインスタントコーヒーを詰めて凍らせたのを飲んでいる私も、館内注意に違反しているのよね。すみません。
映画は、しんちゃん映画初の3DCG制作。技術面ではこれまでのアニメよりは画面構成に3Dを生かしたシーンがあったと思います。~とべとべ手巻き寿司~というサブタイトルは、制作が寿司店とのコラボだから。手巻き寿司に家族皆で食事を楽しむことが象徴されているというのだが、肉屋がコラボしていれば~とべとべすき焼き~になったろうし、カレールーとのコラボなら~とべとべカレーライス~だ。

お話の中身は。
いじめられっこで孤独だった非理谷充(声:松坂桃李)は、宇宙から注いだ黒い光によって超能力を得た。同じく白い光を浴びた超能力しんちゃんは、世界制覇しようとするヌスットラダマス2世 との戦いに挑む。野原家は遊園地でのしんちゃんの戦いを見守る。しんちゃんが白い光を浴びた時、そばにいたのは妹のひまわり。
すみません、おひとりさまは途中ちょっと寝ました。で、深田恭子さんの「キミノヒトミニコイシテル」 が流れていたあたりは、見ていません。
遊園地に現れた巨大な妖怪。ちびっこには見た目おそろしいが、まぬけな感じが出された造形で、このビジュアルはうまいなと思う。ほんとうに子供が泣きだすような見た目ではなく、しんちゃんならやっつけられると思わせる恐ろしさ。
怪物に飲み込まれた体内で、しんちゃんは非理谷の子ども時代の孤独を知り、友だちとして寄り添う。だれかが寄り添うことが力になることが示されて、教育的によろしい場面だ。現実にはそれが日本の教育現場にないから、不登校生24万人という結果になっている。しんちゃんのメッセージが、孤独を抱えている全国の非理谷くんに届くといいね。

初の3DCD作品というので、スタッフも今まで以上にがんばったと思います。
全部を真剣な目で見なかった婆のいうことじゃないけれど、テレビで放映されたら、深田恭子のキミノヒトミニコイシテルをちゃんと聞こうと思います。
<おわり>