20230910
ぽかぽか春庭アート散歩>2023アート散歩写真を見る(2)田沼武能展 in 東京写真美術館
7月第3水曜日19日は、東京写真美術館へ。第3水曜日65歳以上無料入館が、写真美術館と庭園美術館の2館で復活しました。
ぐるっとパス入館も考えていたのですが、それだと入場できるのは1フロアだけになるので、田沼武能展、ドアノー&本橋成一展のどちらに入場するか、どちらも見たいなあと思っていたら、シルバーディ復活を知りました。
地下1階で「田沼武能 人間賛歌」を見ました。田沼は昨2022年、93歳で逝去。写真家として初めて文化勲章を受けた功成り名遂げた写真家です。
会期:2023年6月2日~7月30日

写真美術館の口上
田沼武能は、東京写真工業専門学校(現・東京工芸大学)卒業後、写真家・木村伊兵衛に師事し、『芸術新潮』の嘱託写真家として芸術家や文化人を撮影、その後はタイム・ライフ社の契約写真家となるなど、フォトジャーナリズムの世界で華々しい活躍を展開しました。1972年からはライフワークとして世界の子どもたちを撮影、黒柳徹子ユニセフ親善 大使の各国訪問に私費で同行取材を行い、生涯で130を超える国と地域に足を運びました。
田沼は国内外で精力的な取材活動を展開し、自身の作品を発表し続け、その旺盛な 好奇心と行動力は生涯衰えることはありませんでした。その一方で、母校・東京工芸大 学で後進の指導にあたり、日本写真家協会会長、日本写真著作権協会会長、日本写真保存センター代表など写真界の要職を歴任しながら、わが国の写真文化の普及啓発、写真の著作権保護にも力を注ぐなど、大きな役割を果たしました。本展では未発表最新作「武蔵野」を初公開するとともに、ヒューマニスティックなまなざしで人間のドラマを描き続 けてきた田沼の70年を超える写真家としての軌跡を辿ります。
田沼は国内外で精力的な取材活動を展開し、自身の作品を発表し続け、その旺盛な 好奇心と行動力は生涯衰えることはありませんでした。その一方で、母校・東京工芸大 学で後進の指導にあたり、日本写真家協会会長、日本写真著作権協会会長、日本写真保存センター代表など写真界の要職を歴任しながら、わが国の写真文化の普及啓発、写真の著作権保護にも力を注ぐなど、大きな役割を果たしました。本展では未発表最新作「武蔵野」を初公開するとともに、ヒューマニスティックなまなざしで人間のドラマを描き続 けてきた田沼の70年を超える写真家としての軌跡を辿ります。
第1章 戦後の子どもたち
1949~1962に東京を中心に、福岡北海道東北の子どもたち。戦災孤児など貧しい子どもたちが生き抜いていく姿が映されています。
マチ子巻でおつかいに

第2章 人間万歳
田沼は世界の子どもたち世界の人々の喜怒哀楽を写し取りました。黒柳徹子がユニセフ親善大使として世界の国々、特に恵まれない子供たちが多い地域に出かける際、自費で同行しました。私はユニセフから旅費宿泊代が出ていて同行したのだとばかり思っていましたから、自費で同行したという記事にびっくり。

展示室内

第3章 ふるさと武蔵野
田沼は下町の生まれですが、武蔵野の風景を「こころのふるさと」として撮り続けました。

2022年の没後、最初の展覧会だということで、写真美術館所蔵のほかの展示もあり、3つの章それぞれに心惹かれる写真がありました。
コロナ禍以後、どこの美術館も「第3水曜日65歳以上無料」を中止にしてきました。ようやくマスクも緩和され、早くシルバーディ復活してほしいなあと思っていたところ、東京都写真美術館と庭園美術館がシルバーディ復活してくれました。どちらも日頃それほど混まない美術館ですから、密をおそれることもない。他に先がけて復活したこと、よかったです。高齢者が暑さをさけ、足腰衰えないよう歩くには最適の場所。タカ氏のように美術はそれほど好きでない人もいますが、美術大好きな私にとっては、ありがたいことこの上なし。実は6月第3水曜日には復活していたのですが、気づきませんでした。これから、毎月第3水曜日にお出かけします。
展示室のエントランスロビーでは撮影できました。

<つづく>