20231028
ぽかぽか春庭アート散歩>2023建物散歩・秋の学校(1)大学セミナーハウス in 八王子
八王子には、都心から移転したり、本部は都心のままキャンパスは多摩地区に置く大学が多く、八王子市内に25校もの大学がひしめいています。ひしめくと言っても、広い市内なので、どのキャンパスも悠々ゆとりの広さですが。
その八王子に大学が集まりだす前。1965年に吉阪隆正+U研究室が設計した「大学共同利用セミナーハウス」が竣工しました。2017年には、本館が東京都選定歴史的建造物に選定されました。現在の名称は「公益財団法人 大学セミナーハウス」になっています。以下、略称セミナーハウスと表記。
吉阪隆正は、ル・コルビュジエ 日本人3人の弟子のひとりです。東京文化会館設計者前川国男、アンスティテュ・フランセ東京設計の板倉準三。そして早稲田で教鞭をとった吉阪隆正。
現代美術館での吉阪隆正展を見ました。
https://blog.goo.ne.jp/hal-niwa/e/65eb22c49dda0ab50e8f7bd0a4c7d54b
逆三角錐の形。三角錐のてっぺんが大地に突き刺さる、というユニークな形。たぶん、この形に追随した建物をほかに知りません。唯一無二の形。「大地に知の楔(くさび )をうちこむ」というのがコンセプト。
現在は、大学だけでなく、申し込みをすれば施設が利用できる。10月4日は、神奈川赤十字の感染症対策シュミレーション訓練が内部で実施されていました。医師役、患者役などのゼッケンをつけた赤十字の人たちが4階多目的ホールに待機していました。
本館

入口の三角屋根

階段

3階ラウンジ

さくら館

中央セミナー室

ユニットハウス(宿泊棟)

長期館

1970年に東京にでてきたとき、セミナーハウスは「早稲田のかかわる大学共同利用の施設」として知られていました。それから50年たって、ようやく見学がかないました。
本館4階多目的室から周囲の多摩丘陵のけしきをながめる。

<つづく>