KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

梅雨近し

2022年06月03日 | 俳句
天気 曇一時雨・豪雨

梅雨入りの雷、梅雨明けの雷、とも言われるけれど、もうすぐ梅雨かと思うとうんざりする。私が見る4階からの風景には高層ビルなぞないので、雲の動きがよく解る。北西から真っ黒な雷雲が埼玉境を越えてきて、雷鳴と大雨を残し都心の方へ過ぎていく。
いつ来るか分からない雨、近所へ買い物にも行く気になれない空の色だった。

花菖蒲の素敵な写真が出てきた。15年以上前の、小石川後楽園のもの。





ここは、東京都が管理している、言わずと知れた水戸徳川家の上屋敷跡の庭園。水戸光圀が完成させた広大な庭園は、いつ行っても飽きない。句会の出来る施設もあるので俳句初心者の頃から年に何回も行っていた。同じJRの沿線、乗り換えなしで行けるし、駅から歩けるので、わが家からも近かった。
吟行ではカメラを持っていけないので、この日は撮影目的で、珍しく夫を誘って出かけた。子供の頃から球場や遊園地は馴染みの場所だった夫は、庭園にだけは行ってなかった言う。行ったことがない?と少しびっくり。職場は長いこと有楽町だったので電車で毎日通っていたのに・・夫には、東京人の東京知らず、という所があった。
私の目的は、花菖蒲と未草だけ。あまりゆっくりすると夫は飽きるので、帰路には徳川家の資料館(正確な名は忘れた)に寄り、日中友好会館の中華料理を食べてきたのを思い出した。

さて、後楽園のメインの大池の右を奥の方へ林の道を行くと、池がある。そこにヒツジグサ(未草)が咲くのを、知らない人が多い。睡蓮の一種だが、未草は日本古来の真っ白な花。今、あちこちの公園などに咲くピンク系の花は西洋から来たものらしい。モネの絵が有名だけれど。
ヒツジグサの咲くところはたくさんあるらしいが、都心ではここ以外、あまり見られない、と植物に詳しい人に教わった。ピンクの睡蓮を「未草」として句にするのは本来は間違い、と聞いたのもその時のこと。まだ初心の頃だったので、へえーそうかあ、と納得。ヒツジグサ、と5文字でおさまりがいいので、安易に使う人も居る、と。未の刻(午後2時)にならないと完全には開かないという。
でも、歳時記にはそこまで厳密な睡蓮と未草の違いは説明していない。ま、どっちでもいいか。私は、最初に教わった先輩の話を信じておく。


アオサギが水を覗いていた。
この庭園は都会のど真ん中なのに、サギも居るしカワセミも棲む。 

残念ながら、午前中に行ったので、本当に花は開く前だった。モネの睡蓮よりは葉っぱも花も小さい。

今日は二回、雷雨襲来。昨日は北関東では雹が降って大変だったという。梅雨に入ったらどんな異常気象になるやら。

武蔵野を雷雲のいま通過中  KUMI
コメント
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