潮来地区は、潮来市役所の西南西約1kmのところ
潮来市役所の南東側の国道51号線を南西へ進みます
約1kmの「土木事務所入口」信号を左(南)へ入ると、右手に市営駐車場が有ります
ここに車を止めさせて頂きました
すぐ南側の道を西へ入って、直ぐ左(南)への道路を約100m進んで交差点を右(西)へ歩きます
間も無く右手に長勝寺の参道入口です
「長勝禅寺」寺号標です
*臨済宗妙心寺派に属し、海雲山と号する古刹です
参道を進みます
山門です
説明版です
県指定有形文化財
長勝寺山門
昭和33年(1958年)3月12日指定
この山門は普門院において、元禄6年から13年(1693~1700年)までかかって建立され、完成間近の同13年徳川光圀の命令によって長勝寺に移築されたものである。
構造様式は三間一戸・二重二階門。屋根は上層を入母屋造り杮葺風銅版葺、下層も同じ杮葺風銅版葺である。
軒は上層が二重扇棰、下層が二重平行棰を用い、さらに丸柱の根元に礎盤、上層の柱間装置に桟唐戸を用いた禅宗様式の建築である。
全体には紅柄塗がほどこされ、優美な趣もうかがえる。
平成24年4月 潮来市教育委員会
さらに参道を進みます
参道右手に「勢至堂」です
参道左手の墓地入口に目的の「ボダイジュ」です
南側から
「長勝寺のボダイジュ」の天然記念物標柱です
東側から
北東側から見ました
すぐ北側には、梅の古木です
古木然とした幹です
まだまだ芽は堅いようです
説明版です
文治梅
古野者那也 曾毛加摩久良能 鐘乃銘 鳳後
長勝寺の鍾銘により右大将源頼朝を開基とする。
公お手植え伝説もあり、寺の創建文治元年の年号に因んで、文治梅と称す。
古木ながら花も禅寺の由緒に一段と香りを添える。
*源頼朝公お手植えと伝えられる文治梅(ぶんじばい))、長勝寺創建の文治元年に因んで命名されています。
句碑です
* 三角形の句碑には俳人・伊能鳳後の句「古野者那也 曾毛加摩久良能 鐘乃銘」(このはなや そもかまくらの かねのめい)が刻字、文化11年(1814)建立されています。
本堂の仏殿です
説明版です
県指定有形文化財 長勝寺本堂 昭和33年3月12日指定
この本堂は方7間、一重入母屋造茅葺で棟上に源氏の定紋「笹りんどう」を配し、周囲は板葺「もこし」がある。
内部天井は周囲を化粧屋根裏とし、中央に鏡天井が張られている。
内部構造は唐様の手法になり、中央後方来迎壁前に高い唐様須弥壇が背面に突出して脇仏壇がある。
外部の組物なども唐様で内外ともに一段基上に建つ堂々たる唐様建築である。
建立年代は詳かでないが、軒廻りその他細部に桃山時代の様式手法がうかがわれる。
規模雄大な建築で、禅宗建築として唐様様式の貴重な遺構である。
平成24年4月 潮来市教育委員会
復興資金寄付要請の説明版です
鐘楼です
銅鐘です
説明版です
国指定重要文化財 銅鍾(附鍾銘拓本)
明治44年8月9日指定
この銅鍾は、元徳2年(1330年)北条高時が下総国府城主千葉五郎禅門道暁との発起により、長勝寺の創建者である源頼朝公の菩提の為に寄進したものであり、鍾銘並びに序文の作者は、鎌倉円覚寺16世清拙和尚(大鑑禅師)で、鋳物師は甲斐権守卜部助光である。
法量は、総高115cm、身高84.8cm、笠形高5.4cm、竜頭高24.5cm、口径66.3cm、撞座中心高19.9cmの鋳銅、上下帯は無文で、乳は4段4列になっていて、撞座は2個正位置にあり、小型であるが鎌倉期の特徴を良く示し、まことに気品の高い形状をしている。銘文も刻字もすぐれ、名鍾にはじないものである。
また銘文中に「客船夜泊常陸蘇城」とあり、当時の潮来の情景を知るうえからも貴重な資料である。
平成24年4月 潮来市教育委員会
客殿入口です、傍らのモミジは紅葉が半分終わって、紅葉の時期の終わりに近付いています
説明版です
海運山 長勝寺
この寺は文治元年(1185)源頼朝の開基、寺号を長勝と名づけた臨済宗の妙心寺派の古刹である。
元禄年間(1688~1704)伽藍の荒廃を惜しんだ徳川光圀は堂宇を修復し、妙心寺の253世住持をつとめた太嶽祖清禅師を中興開山として迎えた。
その後、徳川幕府から朱印十石並びに寺領地を与えられている。
老杉林立する稲荷山を背景にした境内は参道も長く、阿弥陀三尊仏を本尊とする仏殿、山門はともに豊かな唐様建築の遺構で禅寺の風格を保ち、また中朱門の中の庫裡・書院等も元禄の建物で水戸家ゆかりの宝物を収蔵している。
寺宝第一の古鍾は北条高塒の寄進、元徳2年(1330)の鋳造、中国から来朝して鎌倉円覚寺等に住した清拙正澄禅師が由来を記し、銘にある「客船夜泊常陸蘇城」の語は、中国蘇州を彷彿させる水郷潮来の景観を伝えている。
境内には、頼朝創建の年号に因んだ文治梅と称する古木のほか、徘聖芭蕉の「旅人と我名呼ばれむ初しぐれ」の一句を刻した時雨塚、鹿島記行で地元の自準亭松江との交流を示す連句の碑もあって一段と風趣を添える。
記
国指定重要文化財 工芸品 銅鍾(附・鍾銘拓本1巻)
県指定文化財 仏殿・山門・方丈・書院・庫裡・玄関・隠寮
絵画 源頼朝画像、太嶽大和尚頂相
彫刻 木造阿弥陀如来像及び両脇侍像、摩訶迦葉尊者立像
工芸品 高麗焼茶碗
市指定文化財 絵画 滝見観音竜虎図(3幅)
彫刻 毘沙門天立像
書跡 豊太閤手翰
天然記念物 菩提樹
潮来市教育委員会
では、次へ行きましょう
2024・12・12・08・40
潮来市役所の南東側の国道51号線を南西へ進みます
約1kmの「土木事務所入口」信号を左(南)へ入ると、右手に市営駐車場が有ります
ここに車を止めさせて頂きました
すぐ南側の道を西へ入って、直ぐ左(南)への道路を約100m進んで交差点を右(西)へ歩きます
間も無く右手に長勝寺の参道入口です
「長勝禅寺」寺号標です
*臨済宗妙心寺派に属し、海雲山と号する古刹です
参道を進みます
山門です
説明版です
県指定有形文化財
長勝寺山門
昭和33年(1958年)3月12日指定
この山門は普門院において、元禄6年から13年(1693~1700年)までかかって建立され、完成間近の同13年徳川光圀の命令によって長勝寺に移築されたものである。
構造様式は三間一戸・二重二階門。屋根は上層を入母屋造り杮葺風銅版葺、下層も同じ杮葺風銅版葺である。
軒は上層が二重扇棰、下層が二重平行棰を用い、さらに丸柱の根元に礎盤、上層の柱間装置に桟唐戸を用いた禅宗様式の建築である。
全体には紅柄塗がほどこされ、優美な趣もうかがえる。
平成24年4月 潮来市教育委員会
さらに参道を進みます
参道右手に「勢至堂」です
参道左手の墓地入口に目的の「ボダイジュ」です
南側から
「長勝寺のボダイジュ」の天然記念物標柱です
東側から
北東側から見ました
すぐ北側には、梅の古木です
古木然とした幹です
まだまだ芽は堅いようです
説明版です
文治梅
古野者那也 曾毛加摩久良能 鐘乃銘 鳳後
長勝寺の鍾銘により右大将源頼朝を開基とする。
公お手植え伝説もあり、寺の創建文治元年の年号に因んで、文治梅と称す。
古木ながら花も禅寺の由緒に一段と香りを添える。
*源頼朝公お手植えと伝えられる文治梅(ぶんじばい))、長勝寺創建の文治元年に因んで命名されています。
句碑です
* 三角形の句碑には俳人・伊能鳳後の句「古野者那也 曾毛加摩久良能 鐘乃銘」(このはなや そもかまくらの かねのめい)が刻字、文化11年(1814)建立されています。
本堂の仏殿です
説明版です
県指定有形文化財 長勝寺本堂 昭和33年3月12日指定
この本堂は方7間、一重入母屋造茅葺で棟上に源氏の定紋「笹りんどう」を配し、周囲は板葺「もこし」がある。
内部天井は周囲を化粧屋根裏とし、中央に鏡天井が張られている。
内部構造は唐様の手法になり、中央後方来迎壁前に高い唐様須弥壇が背面に突出して脇仏壇がある。
外部の組物なども唐様で内外ともに一段基上に建つ堂々たる唐様建築である。
建立年代は詳かでないが、軒廻りその他細部に桃山時代の様式手法がうかがわれる。
規模雄大な建築で、禅宗建築として唐様様式の貴重な遺構である。
平成24年4月 潮来市教育委員会
復興資金寄付要請の説明版です
鐘楼です
銅鐘です
説明版です
国指定重要文化財 銅鍾(附鍾銘拓本)
明治44年8月9日指定
この銅鍾は、元徳2年(1330年)北条高時が下総国府城主千葉五郎禅門道暁との発起により、長勝寺の創建者である源頼朝公の菩提の為に寄進したものであり、鍾銘並びに序文の作者は、鎌倉円覚寺16世清拙和尚(大鑑禅師)で、鋳物師は甲斐権守卜部助光である。
法量は、総高115cm、身高84.8cm、笠形高5.4cm、竜頭高24.5cm、口径66.3cm、撞座中心高19.9cmの鋳銅、上下帯は無文で、乳は4段4列になっていて、撞座は2個正位置にあり、小型であるが鎌倉期の特徴を良く示し、まことに気品の高い形状をしている。銘文も刻字もすぐれ、名鍾にはじないものである。
また銘文中に「客船夜泊常陸蘇城」とあり、当時の潮来の情景を知るうえからも貴重な資料である。
平成24年4月 潮来市教育委員会
客殿入口です、傍らのモミジは紅葉が半分終わって、紅葉の時期の終わりに近付いています
説明版です
海運山 長勝寺
この寺は文治元年(1185)源頼朝の開基、寺号を長勝と名づけた臨済宗の妙心寺派の古刹である。
元禄年間(1688~1704)伽藍の荒廃を惜しんだ徳川光圀は堂宇を修復し、妙心寺の253世住持をつとめた太嶽祖清禅師を中興開山として迎えた。
その後、徳川幕府から朱印十石並びに寺領地を与えられている。
老杉林立する稲荷山を背景にした境内は参道も長く、阿弥陀三尊仏を本尊とする仏殿、山門はともに豊かな唐様建築の遺構で禅寺の風格を保ち、また中朱門の中の庫裡・書院等も元禄の建物で水戸家ゆかりの宝物を収蔵している。
寺宝第一の古鍾は北条高塒の寄進、元徳2年(1330)の鋳造、中国から来朝して鎌倉円覚寺等に住した清拙正澄禅師が由来を記し、銘にある「客船夜泊常陸蘇城」の語は、中国蘇州を彷彿させる水郷潮来の景観を伝えている。
境内には、頼朝創建の年号に因んだ文治梅と称する古木のほか、徘聖芭蕉の「旅人と我名呼ばれむ初しぐれ」の一句を刻した時雨塚、鹿島記行で地元の自準亭松江との交流を示す連句の碑もあって一段と風趣を添える。
記
国指定重要文化財 工芸品 銅鍾(附・鍾銘拓本1巻)
県指定文化財 仏殿・山門・方丈・書院・庫裡・玄関・隠寮
絵画 源頼朝画像、太嶽大和尚頂相
彫刻 木造阿弥陀如来像及び両脇侍像、摩訶迦葉尊者立像
工芸品 高麗焼茶碗
市指定文化財 絵画 滝見観音竜虎図(3幅)
彫刻 毘沙門天立像
書跡 豊太閤手翰
天然記念物 菩提樹
潮来市教育委員会
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2024・12・12・08・40