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桜舞う昭和記念公園

2023-04-04 03:08:24 | 

 年々、東京の春は前のめりに展開しているような気がする。

 近場の善福寺緑地は3月22日には7・8部咲きになっていた。東京の桜はせっかちだ。

 

 満開のころにもう一度行こうかと思っていたけれど、そういえばあっちも桜咲いているよなぁと、約1週間後の平日に昭和記念公園へ赴く。

 駅からエントランスに向かうと、平日だというのに入場券を買う列が…。うへぇと思いつつ、ゲートに向かうと、交通系ICカードで入場できますよ~という係員のアナウンス。鉄道系の入場と同じように、ピッとタッチするだけで料金が引き落とされてするっと入場できた。あぁ、これはいい。

 園内は桜がまさに見ごろ。昭和記念公園の桜は結構年季の入った木も少なくない。平日ではあるが、閑散としているわけではなく、見頃のこの日も結構な人出(とはいえ、密集には程遠い)で、皆先へ先へと歩いていく」。

 チューリップエリアに到着すると、今年もちょっとだけ小高い所にしだれ桜が花を揺らしていた。色とりどりのチューリップは毎度見事な咲きっぷり。見上げれば、樹齢50年クラスのソメイヨシノが花を湛え、時折風に乗って花弁が舞っている。人々は、スマホで花々を写真に納める。

 芝生の上に敷物を強いて、くつろぎながら桜を見上げる人々も少なくない。

 そんな風景を歩きながら見つつ、ずんずんと前に進み、こもれびの森へ。このエリアは、地元のボランティアスタッフが昔ながらの武蔵野の風景を維持されている。とはいえ植栽はされているが、桜のような華々しいものではなく、ニリンソウやスミレ、イカリソウ、スミレなどが咲いている。その小山の向こう側に行くと、カタクリやヤシオツツジなどが咲いている。よく見れば、春蘭も‼ 春の女王だ。

◀春蘭

 そこから、菜の花畑に出る。ん!?ドレス来ている人がいるぞ。どうやら、ウエディング写真を撮りに来ているようだった。

 菜の花畑の横には、かつての武蔵野の建物などを再現したエリアがあり、その手前にセツブンソウのエリアがあるが、2月に咲くセツブンソウはすでに消えてしまっている。いま思えば、福寿草もなかったな。坂を下って、源平桃などを見て、広場へ向かう。その途中にあるロウバイエリアは、とうの昔に花が終わっていた。

 広々とした原っぱは、足下に菜の花が咲き乱れ、北と西には桜の花が満開。ギリギリ盛りの時期なので、ちょっと風が吹くと桜の花びらがひらひらと空を舞う。遠くから見ても近くから見ても、花見のピークである。

 時計を見れば、昼を過ぎていたので、キッチンカーで昼食。空いていた椅子に座って、菜の花と桜を見ながら休憩する。自宅の近所の桜並木は早々に咲き進んでいたが、ここはまさにピークと言った様相で、ふらっと行った割りにはいいタイミングだった。

 公園内にはいくつもの花見ポイントがあって、今回は、そんなエリアにも足を向けた。いやぁ、あっちにもこっちにも桜が咲き乱れ、人々は思い思いのスタイルで桜を楽しんでいる。何度もここに来ているが、今回は本当に桜の多い公園だなってしみじみと感じ入った。え、そんな土手の向こうにも桜並木あるの!?

▲フデリンドウは小さくてかわいい

 

春はなんだかんだと結構訪れる昭和記念公園ではあるが、そろそろ今年は夏の花火の復活を願いたい。


久方の小千谷の春花めぐり

2022-04-24 23:30:00 | 

▲山本山山頂に咲いていたチョウジザクラ

 春の小千谷を訪ねるのは2018年以来らしい。
 翌年2019年のGWは平成から令和への切り替わりの花火を撮影に行ってたし、2020年春はまだ松葉杖ついていたし、2021年はコロナ禍で安易に実家に帰るわけに行けなかった&春が早すぎて合わなかったという感じで…。
 
 ここ数年の小千谷界隈の春の速さを勘案して、今年は以前より2週間早く出かけることにした。実家には基礎疾患でワクチンを打てない人がいる分、こっちはちゃんと3回目のワクチンを打っての帰省となる。
 帰省タイミングは、バッチリだった。
 桜はほぼ終わりだったけれど、それは目的ではないので、気にならない。山野草の方が好き。


 とりあえず、初日は、小さな花園へ。だいぶ前から観察している場所だが、自分以外の人とココであったことがない。農地に隣接しているから、その所有者の土地なんだろうが、別に山菜が出ているわけではなく、整備もされていない場所に無造作に春の花が咲いている。
 初めてここを見つけた時は、決して恵まれた環境でもないのに、毎年キチンと春の花を咲かせる実にけなげな場所だ。


▲コシノコバイモ


▲エンレイソウ


▲コシノチャルメルソウ


▲トキワイカリソウ

 カタクリやキクザキイチゲも見られたが、ちょっと花の時期を過ぎていたので撮影はしなかった。
 今回、何を血迷ったのか、小学生の姪っ子が一緒に行くと言い出して付いてきた。決して子供には面白い場所ではないが、珍しさだけでついてきてしまった。日頃親の車で移動しているので、隣の町内へのちょっとしたハイキングでも結構疲れた模様。

 翌日は、山本山へ。

 ただ、3月の皮膚炎症の影響であまり歩きすぎないようにとのお達しが医師から出ており、片道を実家の車で送ってもらうつもりで出かけた。
 そしたら、いきなり山の道路の通行が週明けからという事実にぶち当たり、ゲートの手前で車を降りることに。結局往復徒歩での山登りである。
 だが、実は車で通ってもだれも何も言われなかったらしく、車は普通に山頂に向かっていた


▲オオバキスミレ




▲カタクリ。葉っぱに茶系の斑紋が入るタイプ。模様が入らない緑々したカタクリはないわけではないが、この辺りでは少ない


▲こちらは白系斑紋が入るカタクリ。ちょうどギフチョウが吸蜜していた。


▲同じように見えるカタクリだが、花弁の色やしべのサイズなどでいろんな情報が見て取れる。


▲キクザキイチゲ(うっすらブルー)。前日の場所もキクザキイチゲが咲く場所なのだが、そちらの花が早くイマイチだった。山本山の方が丁度見ごろだった。


▲しっかり青みが出ているキクザキイチゲ。


▲ショウジョウバカマ


▲コブシの花。この時期に2番目にでかい花。この辺りで一番でかいのは朴の花。


 そして今年もまた春蘭を見つけることができた。野生の日本蘭である。この界隈では食べることもあるのだが(たまに野菜として売っていたりする)、見つけられずに、採取されずに、来年以降も咲き続けて欲しい。

春は足元から

2021-02-12 14:32:00 | 

▲セツブンソウ

 気が付けば、節分も過ぎ早春の花の季節になっていた。足の腫れがまだ引いていないので、山歩きは難しいなぁと思い、公園等の状況を確認する。

 あ、緊急事態宣言で軒並み閉園中なのか…。
 神代植物公園も、国営昭和記念公園も、皇居東御苑も閉園中だったorz

 神代は温室とかあるし、梅園はシーズンには結構人来るから分からなくもない。皇居東御苑も直に皇居内の人と接するわけではないが、何らかのリスクがあったらと慎重になるのも分かる。が、まさか昭和記念公園も閉鎖とは…。この時期、花も少ないからそんなに混むとは思えないんだけれどな…。

 とはいえ、閉園しているところに開けてくれとお願いするわけにもいかないので、次善の策へ。
 都立の野川公園はオープンしていた。基本は広い原っぱで子供たちが遊んだりする場所だが、東八道路の北側は自然観察園として保護され、植栽ながらセツブンソウなどが見られる。今年も1月末に咲き始めたとの情報だった。
 園内には3カ所のセツブンソウポイントがある(以前は2カ所だったような気がする)。誰かがしゃがんだり寝そべっていたりすれば、そこがセツブンソウの咲いているところだ。



▲セツブンソウ
 地面から3センチほどの位置に花をつけるセツブンソウ。写真に撮るには低姿勢にならざるをえない。秩父などにも大きな群生地はあるらしいがまだ行ったことがない。


▲セツブンソウ スポットライトのように日差しが差し込むポイントがあった


▲フクジュソウ
 セツブンソウの近くの斜面でちょっとだけ咲いていた。黄色い花は生命力にあふれている


▲セツブンソウ 通路の際まで咲いていた


▲セツブンソウ 小さい花だけれど律義に節分のころに咲く不思議


▲ロウバイ 自然観察園内にはポツポツとある


▲ロウバイ 東八道路の向こう側にはロウバイがずらっと並んでいる。


▲ロウバイ 青空に映える

 何年かぶりの野川公園だったが、なんだかんだと15,000歩ほど歩いていた。


仙北は花づくし

2017-05-13 14:45:00 | 

▲八津鎌足のかたくり群生地。あまりの素晴らしさに感動して泣きました。

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 GW前半の国際花火シンポジウムの花火は3日参加したわけだが、2、3日目の日中をどう過ごすかが課題であった。だが、今年は簡単だ。花がある。

 例年、GWごろは東北の桜の時期である。北上しかり、角館しかり、弘前しかり…。これらを結ぶツアーは山のようにある。
 だが、桜の命は短くて…。実は昨年も同時期にプレイベント花火が行われており、角館の桜を見たいなぁと思いつつ大曲に行ったんだけど、前日までに散ってしまっていたorz

 今年はそのリベンジだ!! って思っていたのだが、前日、すでに角館が散り始めの報が…。いやぁぁぁ!! 2年連続でフラれるのはいやぁぁぁ!!!

 ということで、4月28日は田沢湖線の始発に乗車。平日だから、地元の高校生が次々と乗り込んでくるローカル線に揺られて角館(仙北市)に降り立つ。そこから10分ちょっと歩いて、武家屋敷街の枝垂れ桜に到着した。


▲角館武家屋敷街の枝垂れ桜


 うっ!明らかに緑の葉っぱが目立ち始めている…。ま、まだ花は残っているけれど、もうこれは…orz それに曇り空だし、時折雨落ちてくるし…。



▲あ、青空に見せているのは、雲ですww 補正していたら青くなったw


▲角館樺桜伝承館前はまだ花が多めに残っていた


▲青柳家方向の通りは補正したら絵になったという感じで、もうこの方向にはほとんどレンズを向ける人がいなかった


▲紅枝垂桜があると画になる伝承館


▲なんか、エンジン音が聞こえるから、ドローンか!?って身構えたら大型のラジコン飛行機だった。なんでも桧木内川の河川敷でいつも飛ばしているグループがいるらしい。



▲トイレのある広場(身もフタもない言い方)はソメイヨシノがきれい
 なお、ここで早朝からコスプレ撮影が行われていた


▲裏通りは生活空間なので、電柱&電線があるけれど、ズームで寄せるとなかなかいい風情



▲桧木内川のソメイヨシノ並木に出る


▲定番アングルを下流側に見る


▲今度は上流側に…w

 天候が回復しないかと結構粘ったものの、雲厚く、これ以上は断念。予定していた次の電車があるからね(いなか旅は電車時刻をなめてはいけないことを、田舎者は知っている)。

 ソメイヨシノはまだつぼみが残っており、もう少し楽しめそうだったけれど、枝垂れ桜は本当の本当のピークに見てみたいものである。




▲駅に向かう途中で、まだしつこく枝垂れを撮るw


▲裏通りを通って、コンビニに向かう

 当月の給与がこの日に入る予定だったので、近くのコンビニで降ろしてほかの銀行に移してなんて作業をしてから駅に向かう。コンビニあれば、どこでも仕事できるな…。

 なお、角館では複数の知り合いと会う。みな、考えること一緒なのねぇw


 ということで、角館始発の秋田内陸縦貫鉄道へ。
 ここの切符、手売りだし、挟み入れるし…。惜しむらくは硬券でないことだなw

 2両編成で出発!
 何度も秋田へは来ているし、角館も何度か訪れているけれど、この電車に乗るのは初めて。電車そのものは、珍しいものではないだろうが、車窓が新鮮。
 田園地帯はまだ田おこし前で、殺風景ではあるが、そこに家があり、庭があり、桜が咲き、コブシが咲く。ほんのわずかな彩りが、春の風景を形作る。東北の厳しい冬が明けた喜びに満ちているように見えるのは、雪国出身者のひいき目かも知れない。

 そして八津駅(仙北市)到着。
 ここで乗客の99%が下車する(それでも平日だから10人未満ね)。みんな目的は同じである。

 八津鎌足のカタクリ群生地が目当てだ。
 近くにある、かたくり館で管理費を払って地図をもらっていざって時に雨がパラパラ。その時気付いた。自分、折り畳み傘どこかに落とした…orz 軽装過ぎてレインウエアもポンチョもリュックに入れそこねている。
 えっとー、某氏と角館の駅前で話していた時は確実に持っていたから、可能性は縦貫線かな…(結局、ロストしたまま)。

 とりあえず、これ以上天気が悪くならないことを祈りながらカタクリ群生地に向かう。

 入り口からひと坂上ったら、バーンとカタクリの群生地が山肌の形に広がる。圧倒である。圧巻である。感動である。
 ここはもともと栗畑で(栗はこの辺りの名物らしい)、その林床にカタクリが一面に咲いているのだ。

 カタクリは春の花で、雪解け直後に他の植物に先駆けて生えてきて、まだ葉を付けない雑木林でお日様を浴び、花を咲かせ、受粉し、種を作り、そして最後には溶けるように消えていく(地下茎で夏秋冬を過ごす)。大きな葉っぱも何もかも、初夏にはほとんどの生を終え、夏には地上からすっかり消えているのだ。春の妖精(スプリング・エフェメラルの)代表格である。ほかの植物がまだ寝ている春先に特化してすみ分けることで、生きながらえることを選んだ品種である。
 すなわち、栗の花が咲くころにはもう活動停止状態なのよね…。だからこその共生だし、春の観光風景となったのだ。
 このカタクリ、もともと自生していたらしい。

 新潟もカタクリ大量自生地だけど、ここほどの密集度はないし、ここほど整備されていない。自生のカタクリを生かすように、余計な枯葉やゴミや雑草などなどをどけ、日当たりがいいように、管理されているんだろうなぁって思うと、涙が自然と溢れてくる絶景なのであった。

 ただ惜しむらくは、この日は曇天。しかも時折雨が落ちてくる。さらに激しい通り雨や、おまけに霰まで降ってきたんだよ(T T)杉林の下で雨宿りもしたよ。
 なおカタクリは好日性のため、朝は咲いてないし、昼も曇っていると控えめにしか花を開かない。雨だと咲かないこともある…。
 さらに、2、3日前の雨で、結構色が抜けたカタクリがあるようで…。あぁ、ここも来るのが2,3日遅かったのかぁ…。
 
 今回は、質より量だな!

 ここの群生地は、1番~30番ぐらいまでの群生地があり、どうやら整備順なのかな? 山の中に結構ランダムに点在している。


▲9番13番辺りは、まだ控えめなカタクリだらけで…。花びらが反り返っていない…。


▲22番の辺りは、斜面の角度の問題なのか、奥に行くほど密度が濃くなって、ハイジとか、ハウルのように花畑を掛けていきたくなる(もちろん立ち入り禁止です)


▲22番の一番奥には白いキクザキイチゲが咲いていた。カタクリとキクザキイチゲはともにスプリング・エフェメラルで、山の中でもよく一緒に咲いている

 22番から先は、アスファルトの道をしばらく歩かねばならぬので、本当にこの先にまだカタクリの群生地があるのか初見は迷うが、迷わず行けよ! 道は拓ける!! なお、このアスファルト道は車でのルートでもある。ここ、車でさーっと回ることも可能なのよね。知らなくてびっくりしたよ!(ところどころに小さな駐車場があるので、そこに突っ込んで少し歩くのも可)


▲キクザキイチゲ。雨上がりなので、水玉が乗っている


▲エンレイソウ。秋田は新潟と同じ感じだね


▲フキノトウは大きくなると花を咲かせる。


▲歩いていないと見つけられない、自生のリュウキンカ
 花言葉は「必ず来る幸福」なので、そろそろ私のもとに訪れてほしい


▲そして到着した15番。この日はここが一番見ごろだったと思う。ここが一番の遅咲きらしい。間に合って何より。が、ここで霰に降られる。幸福はどこに行った!?


▲濃い赤紫色の帯が、あちこちに見える


▲あー、近寄りたい!駆け寄りたい!!(200㎜ズーム持ってきて正解や)


▲どうしてこんなにかわいいのだろう。食べたいほどだ
(秋田も新潟もカタクリは食用でもありますw なお、食べ過ぎると下痢ります)


▲この山にはないのかなぁって思ったら、青紫のキクザキイチゲ、ありました!!
 キクザキイチゲは、ど紫、青紫、赤紫、裏ピンク、白と、花の多様性が見られます※新潟観察歴(なお、花びらに見えるのはガクというキンポウゲ科によくあるパターン)。白が一般的なのかな


▲高低差を生かして、人入りを撮ってみるw


▲林間コースを下る。20・27・21・7番もみんな見ごろだったぁ♡


▲ミチノクエンゴサク。よくエゾリスと一緒に写るエゾエンゴサクの半分ぐらいのサイズの花。これも花色の個体差が大きく、これは同一個体から水色と紫色バージョンが出ているもの


▲ミチノクエンゴサク。こちらは紫色主体。なお、小千谷でもミチノクエンゴサクは咲き、川東は白色系(わずかに青みを帯びる)で、川西は紫系だ


▲ナガハシスミレ。極端に距が長いすみれで、雪国に多いと言われる。小千谷の辺りにもそこかしこに咲いているすみれであり、テングスミレと呼ぶ。秋田~山形~新潟~長野(北信)の豪雪地帯は、植生が似ている


▲さよなら、バイバイ、またね…。


▲カタクリの2年生、4年生、6年生かな!? カタクリは、小さな種から発芽し、1年生は、糸のような葉を出し、2年生は少し大きく…そうして年月を重ねて少しずつ葉を大きくし、光合成の精度を上げ、地下茎を肥えさせていく。そして、8年目に両葉を出して、ようやく花を咲かせるという成長過程を経る。もう、これだけで涙物の成長記録。 なので、カタクリは大事にしてくださいね…。


 さて、ここで問題。徒歩者には食事処がほとんどないのが難点。
 先のかたくり館では、昼食時限定で、広間が食堂となり、そば(500円)などが提供される。席に余裕があれば、ぜひこちらのご利用を…。
 あと、かたくり館の前にある出店の蒸しパンはすぐ無くなるので即買いを推奨(山から下りてきたら売り切れていた~)。フキノトウの苦みが苦手でない人は、ばっきゃコロッケもおすすめだよ。


都内桜めぐり

2016-04-09 00:32:00 | 

▲2016/4/1 新宿・常圓寺 会社の近くの小さな寺は、この時期、存在感を増す桜の寺。昼も美しいが、夜のライトアップは高層ビルとのコントラストが、ある意味日本的である

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 東京の桜は週末前の風雨で大部分が終了を迎えてしまった。
 今年は珍しく桜をちゃんと巡ったので、ちょっとまとめてみた。


▲新宿・常圓寺

 この常圓寺は日蓮宗のお寺で、青梅街道に面している。
 通常は時折葬式とか法要が行われているなって思う程度なのだが、桜の時期には広くはない境内の4本の大きな桜が妍を競う。
 境内にはイス&テーブルが出され、近隣の会社員がお弁当を広げるのどかな空間となる。夜になるとライトアップされ、高層ビルの灯りに負けない妖艶な姿を見せてくれる。



▲新宿・常圓寺

 ライトアップは通常は20時までだったと思うが、ピーク時には21時まで門を開けているので、実に思いやりのあるお寺さんだと思う。ここを通る人はほとんどが勤め人で、このお寺にはあまり縁がない人々ばかり。なのに、そういう人との縁(えにし)を結ぶ姿勢は好感が持てる。
 ソメイヨシノの樹勢もいいのだが、やはり大きな枝垂桜の枝先が、軽やかで涼やかで夜には艶やかに揺蕩うのもよい。



▲2016/4/2善福寺川緑地

 翌日は、善福寺川沿いをお散歩。まさに満開直前!といったフレッシュなソメイヨシノが川岸に連なっている。川の両脇にはちょっとした緑地や広場が整備されており、そちらにも桜の木が植わっている。その広場に思い思いに敷物を広げ、まさに幸せな家族のお花見&友達とのお花見が展開されていた。



▲善福寺川緑地

 善福寺川の脇にある天然酵母のパン屋さんでおいしいパンをゲットし、桜を眺めつつモギュモギュ。
 桜の花が、花の形のままクルクルとやたら降ってくるのでよくよく木を見上げれば、大型インコのワカケホンセイインコがお食事中であった。ペットだったインコが逃げ出して、すっかり野生化している。




▲2016/4/6新宿御苑

 本日満開! 明日暴風雨って話を聞き、思い立って(仕事を振り切って)新宿御苑へ。

 さすがに観光名所。日本語以外が飛び交っているいる! そして、入り口での荷物検査がされるようになっていた。これは、テロ対策なのか!? 



▲新宿御苑

 ここ、広くて、桜の見どころや種類が多いので、時間に応じて入口を選んでみるのもよい。
 一番交通の便が良い新宿門の辺りが、やはり一番人が多いような気がする。だけど、大木戸門や千駄ヶ谷門から入って、新宿門から出る方がおすすめ。御苑を出た後にショッピングも楽しめるしね。
 何しろこの新宿御苑、16時閉園(退場は30分後まで)なので、意外と早く追い出されるのだ。そのあと楽しむのなら、やはり新宿でしょう。

 新宿門から入って中央休憩所辺りで引き返すなんてもったいないものね。その奥にいい桜がいっぱいあるのだから…。



▲新宿御苑

 ちなみに、園内はアルコール禁止です! まぁ、隠して持ち込んで飲んでいる人いたけれど…。あと、観光地として結構有名なのか、非日本人率高い。英語中国語韓国語辺りは常時聞こえてくる。それ、どこの言葉?って的なものも聞こえてくる。
 お花見って、日本の伝統だものね。

 

▲新宿御苑

 桜吹雪ももの凄く、時折、大雪警報か!?ってほどの花びらの降りが見えたり、ぶわっと音が聞こえるような一斉の旅立ちを見たり、散り桜が風にあおられて地面を走るのも見ていて楽しい。動画に取ると、目の受ける印象ほどでなくてがっかりするが、大分脳内補正が掛けられているものと思われる。恐るべし桜のマジック!
 池に浮かぶ花筏も、この日よりも翌日の方がすごかったんだろうなって思ったり…。



▲新宿御苑

 確か「桜を見る会」って八重桜の頃に行われるんだよね。それだけ八重桜も見事なんだろうなぁ。
 これはこれからもお楽しみ。桜が終わっても薔薇とか、いろいろ楽しめるんだよね。大温室もあるし。神代植物公園が500円なのに対し、御苑は200円だから、かな~りお得な気がする




▲2016/4/6目黒川

 新宿御苑を追い出されたので、目黒川まで流れてみる。
 
 平日、まっとうな勤め人はまだ額に汗して働いている時分にもかかわらず、中目黒駅は大混雑!
 駅前の人の数がハンパないし、人が多すぎて青信号のうちに横断歩道をわたりきれない状態。
 中目、20年以上前は何度も訪れていたんだけれど、当時よく行った怪しげなスナックの位置も忘れ(その後の職場の誤解が結構インパクトあった)、10年前に行ったカーテンメーカーのショールームも見失っている。
 駅に近い橋の混雑ぶりったら…。



▲目黒川

 とりあえず、人の少ない方へってことで、川の流れに沿って下って見る。するとなんだかものすごい花筏を発見。
 川幅の変化で川の流れるスピードが変わるようで、溜まるところには溜まり、それらがある時一斉に流れていく。そんな白い川を眺めながら、桜を追って下る下る。花筏が濃密なエリアは、川の臭いもそれなりモノになり、この辺りだけは昔と変わっていないw

 ○○さんお元気ですか?



▲目黒川

 この辺りまで来ると、大分混雑とは程遠い感じとなり、ゆっくりと桜景色を楽しむにはいいところ。
 ただ、この川にかかる橋がエライ揺れるもので、人が歩くたびにぽよんぽよんとして長時間いると気持ち悪くなる。



▲目黒川

 やがて、時間が経ち、いつの間にか提灯に明かりがともる。最初は気が付かないのだけど、周りが暗くなってきてその存在感に気付く。
 夜桜開始の合図。まぁ、昼から飲んでいる人も多いからね。



▲目黒川


 そして夜は徐々に深まって…。長時間露光が必須となる。もちろん、三脚を展開である。三脚にカメラを据えたまま、肩に担いできた道を戻る。花筏と行き違いになり、ゆっくりと川面に白い模様を描きつつ流れていくのを見送る。提灯は川面に規則正しい明かりを落とし溶けていく。



▲目黒川

 中目黒の駅に近づくと、人の密度がググッと増し、昼にも増して人出が多い感じだ。ここで三脚を畳んで撤収とする。
 渋谷方面に向かう電車はホームの端まで来ると空いていて、シートに身を埋める。ちょっと頑張って歩いた足には久しぶりの休息となった。この日の歩数計は約12キロ歩いたことになっていた。
 


▲目黒川


 ということで、都内桜めぐり終了となる。
 今年の東京の桜は、なかなか寝起きが悪かったが、最後はかなり急いで旅立っていった印象。すでに新潟や南東北の方でも満開の報が届く。東京とそう差のない満開情報に少々戸惑う週末である。