▲オープニング花火はまだ暗く成り切らないうちに上がるのでいきなり心躍る
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やつしろの花火は2012年以来の3回目となる。
何しろ遠いし(北海道や九州まで年に何回も飛ぶ人の方が特殊なんですよっ!)、同時期に江ノ島でいい花火が見られるってのもある。
しかし、その間に大曲には九州の業者が参加するようになり、まったく気にならないわけではなかった。
そろそろ行くかぁと思って、飛行機手配したのは2月のことであった。飛行機の超早割切符を確保したわけである。それでも復路は1番安い切符は手に入らなかった。決済も3月に完了。その後、ホテルも観覧席も手配し、あとは行くだけになっていた。
当日は、8:30のフライト。東京は朝から結構激しい雨だったが、上空は当然快晴で、静岡以西は眼下の風景を眺めながら、九州へ。瀬戸内上空から今話題の伊方原発を覗き、噴煙上がる阿蘇山が見えたら着陸である。
熊本空港からは「スーパーばんぺいゆ」号なる高速マイクロバスで八代へ向かう。11時発の便で7割ぐらいの乗車率(正席は9割埋まっている)であった。
ホテルに着いたのは昼過ぎのこと。すでに部屋が用意できていたので、チェックイン。お向かいや隣の部屋はまだ盛大に掃除をしていた。リコンファームで昼ごろに到着すると言っていたため、私の部屋だけ早めに掃除を終えてくれたらしい。
とりあえず、花火用の荷物だけ持って現場に出発。九州の太陽は熱い。ほぼ夏と同じような装備で会場へ歩く間に汗だくだく。
観覧席のチケットは購入してあるものの、域内早い者勝ちであるため、やはり早めに行かないと…。会場に着いたのは13時半ごろだったと思うが、すでに確保済みのポイントがいくつか。そこから少し横にずれたポイントに腰を下ろす。
そこでハッと気づく。
場所取りグッズ持ってきてねぇ!!
いや、自分の分だけ100円座布団を持ってきているからいいんだけど、少し後から到着する友人一家の分も確保しておかねばと、あわてて新聞紙を何枚も広げてみる。リュックの中から重みのあるモノを出して、それらの上に置いて抑える。とはいえ席は離れられないよなぁと思ったので、腰を据えて確保しようと、物産展へ行って食料を確保。竹輪やからしレンコン(辛いの苦手だけど、名物だから食べておかなくてはっ)を食べながら友人を待つ。
そうこうしているうちに、目の前を「45人分確保――――っ!!」というおばさま軍団がやってきて、そのわずか10名の化粧匂いにノックダウンされる。 いやぁ、彼らより前でよかったわ~。
そうこうしているうちに友人もやってきて、ようやく一息。
▲オープニング花火
やつしろ全国花火競技大会というのは少し特殊である。
競技は3種類。 ①スターマインの部 ②10号玉の部 ③5号玉の部 と分かれている。それぞれにあらかじめ参加できる煙火店のセグメントがあるのだ。
①は九州の業者だけ、②は九州以外の業者だけ(全国の部という名称)、③のみ全参加業者間で競う
何でこういうことになったかは分からない(まだ調べてもいない)が、③の結果を見る限りは、まだ九州と全国の業者では力の差があるということなのだろうか…。
ということで、「全国・九州の部 5号玉」の入賞作品。5号玉を5発打ち上げる
▲優勝「空から舞い降りる雪の結晶」 磯谷煙火店
コレ、きれいでした。切れるような鋭さを感じてちょっと怖かった部分もあるのだが、納得。
▲準優勝「昇銀笛付大葉入青芯オレンジマジカルの花」大曲花火化学工業
▲優秀賞「球磨河畔 秋の華」丸玉屋小勝煙火店
2種類の花火を上げてテーマを表現。ちなみに、会場は球磨川河川敷です
▲優秀賞「ミラクル万華鏡」ホソヤエンタープライズ
あれ、これって…もごもご
▲優秀賞「宝石万華鏡」イケブン
こちらはなかなかかわいい。っていうか、落下規定がないらしいので、ぜひこちらで思う存分スタマを(九州に工場作ろう)!
▲優秀賞「女王蜂と働き蜂」信州煙火工業
コレ、大曲、土浦と見てきたけれど、同じ内容なのに、九州で一番きれいに見えるのはなんでだ!? あ、改良したってことか…。
▲優秀賞「昇り曲付八重芯変化菊」紅屋青木煙火店
こっちはバッチリ見えるぞ(当然)
見事に九州以外の業者で占めているじゃねーか。
競技の合間には協賛花火があがる。目玉はミュージック花火だろう。見ていただければわかるが、青木ワールドである。えびす講以上に青木っぽさ前面な気がする。
▼2015ミュージック花火「Our distiny」
タイトルに「アワ デスティニー」とルビを振るプログラムの親切に感動だわ。MCも英語にすり寄らずに淡々と読んでいた(ちなみにMCのど真ん前で見てたんよ)
続いて「全国の部 10号玉」入賞作品
▲優勝「昇り曲付四重芯変化菊」紅屋青木煙火店
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
来年もミュースタ上げてもらおうね。
▲準優勝「三重芯瑠璃色万華鏡」アルプス煙火工業
個人的には5号玉がよかったけれどこれは形がもう一息って感じかと
▲優秀賞「モノクロームの金華」菊屋小幡煙火店
暗いと分かっていて撮る花火だけど、観客のライトもたくさん入るので、よいかなよいかな。実際、この大きな花火は観客には大うけだった。
▲優秀賞「昇曲付三重芯変化菊」磯谷煙火店
▲優秀賞「昇銀竜五重芯変化菊」小松煙火工業
久々にちょっと崩れた芯を見た。写真的には分からんけど。
ひょっとして小松さんって全国制覇狙ってる!?
協賛花火から。7号玉80連発。今年は芸協から7号玉が来るということで期待したんだけれど、結果はorz。まだましな方を…
▲「昇曲付芯入フラッシュ割輝光千輪」秋田県・新山良洋
▲「昇曲付虹色のブーケ」山梨県・齋木慶彦
打ち上げがとんでもないことになっているので、曲導を見た時点で必死に守ろうと思ったよ
▲「昇小花点滅群光芯錦冠花車」東京都・小勝則孝
そして「九州の部 スターマイン」の入賞作を
▲優勝「苔むす森」塚本花火工業
偏見かもしれないが、九州の花火って比較的明るくってカラフルでぐいぐい前面に出るものでって思っていたので、この引き算のスタマはすっごくよかった。色を絞ることでテーマが際立っていた。
▲準優勝「大空の彼方へ」高田花火工業
低空開発がひとつあったから大丈夫か?って心配したけれど、九州には落下規定がないとか(ホント?)。パステルパートが可愛らしかった。ピカピカは大曲などでも見たけれど、あともう一息って感じなのよね。
▲優秀賞「ひまわりの約束」六葉煙火
ダイナミックな巨大なトラにのけぞるお約束。
最後に協賛花火・7号玉80連発から、素晴らしき芸協殺しの数々を…。
筒が近すぎ。センターに芸協玉を配置して、左右が九州業者の玉らしいのだけど、芸協玉を最後まで見ていると、もう九州の玉が開いちゃって、その上書きをしていくのだよ。
もうもう、もったいない!
ギャーギャーわめきながら見てました。カップルを挟んだ隣の動画組さん(お名前知りませんが、お顔よくあわせます)、ごめんなさい
▲虹の華(野村)をつぶすたぁ、いい度胸だな
▲松島潰すなや!!!!!!!
▲青木のマドンナブルーもその扱いですか!?
お願いだから、筒の配置は適切に…。