▲ハクモクレンとクリスマスローズ@神代植物公園
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地震から2週間、いまだに仙台の花火仲間と連絡が取れていない。今の時代、ケータイの番号とメアドだけ交換して、住所は知らないってことも多いから、無事なエリアなのかどうかすら分からない。一応、死亡者名簿にはその名がないから生きていると信じたい。
まだメール無理なエリアかな…。
と、書いていたら、一人と連絡が取れた! もう一人も実家は被害に遭ったらしいという情報。ということは、当人は大丈夫ってことだ。
中越地震からの復興を目の当たりにしていると、「命さえあれば、何とかなる!」と強い心が持てる。もちろん見かけだけ復興して、まだその実態は苦しいところもあるし、心の復興にはもっと時間がかかるもの。だけど、時は偉大だ。
時が経てば、前に歩き出すことはできるものである。その1歩は一人ひとりの歩幅が違うようにまちまちだけれど…。
で、復興に欠かせないのが経済の回復。
被災地の経済は正直どん底になる。復興ビジネスで非被災地の企業からの進出も著しくなる。気が付けば、「おいしい仕事」は首都圏の業者がかっさらっていったということにもなりかねないのが厳しい事実。
いやぁ、中越復興時、首都圏の臨時支店&営業所がいくつできたのだろう。田んぼの真ん中に駐機されていた大型クレーンとかは明らかに「狙って」いたよな。
今回は、ライフラインとか生活基盤とかすべてがっさり持って行かれている被災地が多い。中越より「見た目復興」に時間がかかるのは十分想像できる。
つまり、非被災地からの支援は長い間続けなければならない。
ハードルは高い。
何よりも停電が痛い。工場が商品を作って流通に回さなければ、経済も回らない。今の状態で止まっていると、体力のない下請けが倒れていく。そうすると町の経済力も落ちて、いろんな面に影響が出てくる。
各地で発生しているイベントの自粛もそうだ。
イベントをするぐらいなら、その予算(仮に1億としよう)を被災地に寄付せよという声も高い。
しかしその1億円の寄付は1回限りである。だけど今回の震災は長い間の復興支援が必要となる。1億を1回送っただけで十分だろうか…。
それよりもイベントごとに寄付を募って、その度に被災地へ送金するという方がはるかに経済的だ。その地で1億分の経済効果が生まれて、さらに余剰分を被災地に息長く送ることができる。
1億をポンと被災地に寄付すれば、寄付した側の地の経済が沈み込んで、翌年の支援は不可能になるのだ。
そろそろそのことに気付くころだと思うのだが…。
どうも役人どもは自分の懐の金ではないので、痛みを感じていないらしい…。
いっそのこと役人の給料は自治体の収益から%で上下するってしたらどうだろう。そうしたらもっと知恵を絞ると思うんだよね。
痛みを知った自治体は分かっている。中越地震被災の自治体は、「春の祭り」を行う(縮小含む)。それが経済上必要だと思っているし、それが復興事業となっていること、復興してきた市民の心の拠り所であることを十分理解しているからである