▲今年は昼花火も頑張って見たよ。五部の若は万雷奉納だから、自分の花火待ちだったのね、この時
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
片貝の花火は2日連続して行われる。長岡と同じね。
ということで、2日目も朝から列に並ぶのである。とはいえ、今日は日曜日。朝6時から夜10時まで花火を上げ続ける片貝を見てから帰るにはちと遅い。おそらく前日よりは混まんだろうという目論見で少し遅く出発。路線バスが動き出す時間に家を出た。
ルート的に工業団地を2ヶ所通るせいか、朝は30分おきにバスが出ていることを知る(なお、片貝近くの工業団地はほぼ休みである。いや、多分全部休みかも…→調べていない)
そうして到着した前日の場所。前日は11時開場と書いてあって9時台にオープンしたのだが、本日は早々に9時開場と手書きで訂正されていた。まぁ、二日目はお相撲もあるし昼花火もあるしね…。
昨日と同じようなメンバーで朝からダラッと話しながら、開場を待つ。
そして9時に開場が始まり、前日とほぼ同じ場所をゲットする。
今日は昼花火もあるから、この後どーするかなぁ…。とりあえず、町中をうろうろしとこう。
片貝の花火は、浅原神社の例大祭の一部であって、祭りは朝からスタートする。まだ人出の少ないうちは小若(未就学児や小学生など)が屋台や神輿などを引くことが多い。もちろん大人の付き添い付きだけど。それぞれの町内の組のミニTシャツやミニ半纏などを着ていてかわいいんだよね。乳飲み子を抱えているママさんだって、同じ柄の服着ているもんね。
こうやって、この町は小さいうちから祭りというものを体感し、魂の芯に埋め込んでいく。
この子たちはやがて片貝小学校に入り、片貝中学校に進学する。その先は進路が分かれるので(片貝町に高校はない)、同じ年に卒業した中学の同級生がその後70歳まで続く花火奉納の団体となる。
二十歳の成人四尺、厄年満願(2回)スタマ、50歳スタマ、還暦花火、喜寿の昼三尺と、綿々と紡いできた片貝の伝統を織りなすことになるのだ(あ、ここ片貝木綿に掛けましたw)。
ということで、笛やメロディや爆竹の音を頼りに町をうろうろ。町中の細い道を丁寧にジグザグジグザグと塗って祭り屋台は進むので、道1本向こうに祭り屋台を見つけたり、ここに来るぞって待ち構えていたら、ツイッと辻に入られたりとなかなかに焦らされる。
だが、それも楽しい。
友人に片貝タオルの売り場を案内し(お土産屋のではなく、個人商店で扱っているレアなのがあるんすよ!!)、四尺玉パンをもぐもぐし、大津屋でいつも売り切れな幻の白玉をゲットし(赤飯もうまかった)、スーパーで花火パッケージの片貝豆腐を発見し(さすがに持ち帰るの困難であきらめる)、うろうろする。昼近くなったので、土俵周りに腰掛け、お相撲が始まるのを待つ。そして1時近くになったところで桟敷に移動。
昼花火の始まりである。
桟敷は通常有料で、券を持っていないと入れないのだが、この昼花火の時は無料で出入り自由! お立ち台の真後ろに陣取り、昼花火を待つ。
▲こちらが「こころ」再放送や中越さん第一子誕生や一国さんの来町を祝する昼スターマイン。ドラマ後、約10年ほど、中越さんが奉納してくださっていた花火です(今回は片貝煙火工業〈世を忍ぶ上杉煙火〉の社長と専務が個人名義で打ち上げました)
写っている方は、この後の花火奉納のためにお立ち台inしていますw
▲平成会奉納尺玉二段打ち
▲本田家奉納尺玉二段打ち
▲55歳記念みつわ会奉納真昼のスターマイン
▲33歳後厄御礼翠嶂会奉納7号2発
▲片貝伝統芸能保存会奉納尺玉2段打ち
▲祝古稀慰十六会奉納真昼の正三尺玉
長い午後を境内の木陰で体力温存しながら、過ごす。何しろ、夜10時までここにいるのだから。そしてなんとなれば、翌日は出勤だったりするww
▲片貝ブルーをまとうこの花火は、今一番心騒ぐ花火
▲精緻な小割が漆黒の夜空に飛び出す、青千輪2発同時打ち
▲尺の錦に、尺の彩色千輪の二段打ちが、まるで一体化した花火みたいになった。
新潟の花火だけを見ていたときは気付かなかったのだが、新潟の花火は、尺はきっちり尺の位置に上がる。何を当たり前のことを言っているんだと思うかもしれないが、これが競技会などで様々な業者の尺を見ていると、意外と高さがそろわないものであることに気付く。
決して目立つことではないけれど、新潟の花火技術を測る一例である。
▲八方咲のスターマイン
▲錦ではなく、黄色のスターマイン
▲片貝ブルーづくしなスターマイン
▲今晩も行きます、大柳火
▲この色の八方は今年初お目見えだったかしら…!?
▲団体ツアー参加者一同奉納特大スターマイン。あー、この色じゃないっていう人がいそうな…。
▲団体ツアー参加者一同奉納特大スターマイン。この千輪はあまり見ないタイプだな
昨日と同じ団体ではないので、今日今日の分を打ち上げる。
ちゃんとわかってくださっているかな…。これはあなたたちの花火なんだよ。ちゃんと盛り上がってくれているかな…。
添乗員さんとかも、ここは派手に盛り上げてくれちゃっていいんだよ。会場のあちこちに固まっている団体から「あっがれ!あっがれ!あっがっれ!」って声が上がってきたら、きっと一体感が出てきて、この祭りの楽しさがより一層伝わると思うんだよね…。そして、きっとこの片貝の花火がもっと好きになってくれるような、そんな気がするんだよ。
▲10日午後9時打ち上げ、祝古希、慰十六会の正三尺玉。2日間で4発上がった三尺の中で、最も美し丸い形で花開いた!!
昼三尺に続いての夜の三尺!!! 70のじーちゃんばーちゃんたち、どんだけ元気なんだよ、どんだけ金出しているんだよ!! 最高だぜ!!!
昼、お立ち台からあふれんばかりの大ぜいの人を見ただけに、ホント、すごいとしか言えないね。
なお、某煙火さんの社長がこの会の会長なんだよね~。昼、いないかなぁって見ていたら、一人だけヘルメット姿で現れた! それ! 上の筒場からダイレクト参加だよねww 無線とか色々つけているけれど、最高に笑ったのはヘルメットに描かれていた「社長」の文字!! 夜はお立ち台どころじゃなかったかもしれないけれど、ホント最高!!
▲油断していたら、くるりと時差玉が上がって変な声が出る。
▲大柳火でスターマインなんて素敵すぎる!!(完全に嗜好の問題)
▲そして青を基調とした八方咲の儚げで美しいスターマインは、東京の個人が上げたものだと思う。ぜひ1年でも長く生き続けて、花火を奉納してください。
▲華やかな椰子芯彩色千輪、2発同時打ち。地元だと当たり前すぎるけれど、片貝さんの代表的な玉だと思う。
▲打ち上げ担当の片貝煙火工業による従業員と、打ち上げ従事者(打上当日手伝ってくれる特別な免許を持った人)の安全と健康を祈願したスターマイン。いい玉が上がります。
▲て組の大スターマインの後に上げられる、尺尺尺が連続する大柳火!! もろおれ得!!
※ディープ魚沼エリアは女性も「おれ」言います
▲そして、大地轟かす世界一の四尺玉! 正面だから爆風も来るし、振動も来る!!
花火の煙が取れなかったのは残念だったけれど、彩色の小割が鮮やかで美しかったよ!!
あぁぁぁぁぁ!!!! 終わったよ、終わってしまったよ…。2日間花火を浴びまくって大満足だよ。またこの興奮を味わうには1年を待たねばならない。
でもまた来年、また来年ね…。