▲花火師登場!!! 相変わらず、土手裏だと見えないけれど…。まぁ、桟敷席でも正面でも判別しづらいぐらい遠いんですよね、花火師さんたち…。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
さて、すでにニュース等で知られているように、今年の土浦花火競技大会は、不幸な事故が発生し、途中で打ち切りとなってしまった。この件は後述するとして、今回は打ち上げられたすべての花火(それでも全体の1/3だ)を上げていく。
▲10号割物:昇曲導付四重芯柳先銀乱:六葉煙火(鹿児島県)
かつては社名に倣い、六重芯に挑戦されていた六葉さん。最近は普通になってしまわれた。それが残念でもあり、おもしろくもあり…。
▲10号割物:昇曲導付三重芯変化菊:神戸煙火工場(静岡県)
大きな芯は安定感ある
▲10号割物:昇曲導付四重芯変化菊:若松煙火製造所(宮城県)
上に伸びた感じになるのは、風が強いための副作用
▲10号割物:昇曲導付三重芯変化菊:山内煙火店(山梨県)
今年は丸さに磨きがかかっている山内さんも風に膨らむ
▲10号割物:昇曲導付四重咲菊花華の舞:川崎火工服部煙火店(福島県)
芯の中央に白い線が出るのが残念
▲創造花火:霞ヶ浦に咲く菊花美人:ホソヤエンタープライズ(東京都)
創造花火は同じ玉をあげなければならないわけではなく、7発の玉でテーマを表現するもの。ホソヤさんは前半は八方(写真)で、後半は千輪で表現した。タイトルの菊花は前半に現れていると思うが、後半の千輪も懸崖造りかと思えばアリだな
▲創造花火:深海の世界:小千谷煙火興行(新潟県)
昨年、堀之内の空で突如泳いだスライド変化クラゲたち。深海性の生物は何かと発光しますからねw 私的地元枠ですから、5発横連結です。え、あと2発はどーした!? いやきっと忙しくて作る暇なかったんすよ(見たことある2発だったし)
▲スターマイン:ピンクのじゅうたん:ファイアート神奈川(神奈川県)
小さい千輪に定評のあるファイアートさん。今年はピンクで来た。
▲スターマイン:ファンタジーロマンス:芳賀火工(宮城県)
個人的には菊系が奇麗な印象。なおこの後は千輪はどこかで見た配色だったりするw
▲10号割物:昇曲導付四重芯変化菊:加藤煙火(愛知県)
今年、蒲郡行かなかったので加藤成分が足りないんですよね。後半打上のスタマ見たかった…。なお、13日開催の大垣花火大会で、土浦で上げる予定だったスタマ「ヤコブの梯子」が上がるそうですよ。相当な自信作っぽい…。見たい‥。行けないorz
「ヤコブの梯子」って別名「天使の梯子」とも呼ばれる、雲間から光線が降り注ぐあの光景です
よ!想像するだけでもきれいそうなの分かるので見たいよ~
▲10号割物:昇曲導付八重芯変化菊:赤城煙火店(福島県)
よく間違う、赤城さんは群馬県ではなく、福島県…。
▲10号割物:昇曲導付四重芯錦冠菊:金沢煙火工場(茨城県)
多重芯は見えませんが(苦笑)、こういう花火は嫌いじゃないです
▲10号割物:昇曲導付四重芯変化菊:菊屋小幡花火店(群馬県)
大曲チャンピオンの小幡さんも10号だけしか見られないなんてなんというじらしプレイでしょう…。小幡さんのピンクは大好きです。
▲10号割物:昇曲導付四重芯変化菊:田熊火工(栃木県)
丸さは正義で賞。花火の基本は真ん丸なんだが、意外とそれができていない煙火店さんは少なくなかったりする。
▲薩摩切子:六葉煙火(鹿児島県)
千輪で切子の光の散乱を表現したんでしょうか。
▲創造花火:秋のおとずれ:神戸煙火工場(静岡県)
7発でテーマ(タイトル)を表すのですが、これはさっぱり分からなかったっす。イチョウの葉?
▲スターマイン:輝く未来へ~:筑北火工堀米煙火店(茨城県)
玉が小さいために軽く、どうしても風の影響を受けちゃうスタマ。ポカものはどうしてもなびく。
▲スターマイン:FIRE PUNCH!:高木煙火(岐阜県)
はい、これが問題の花火ですね…。八方がひとつどっか行ったと思ったら…。なお、私の位置からはそれっぽいものは全く見えなかった。
▲10号割物:昇小花五重芯変化菊:イケブン(静岡県)
芯はあと少しって感じだけど、その芯からして風にあおられているんだよね。そして親星のうにょり方は、風のせいじゃないよね…。
▲10号割物:ブルームーン:三遠煙火(静岡県)
マジック星で色数を敢えて押さえた割物。曲導のぼったりした感じでバランスを取っているのかな
▲10号割物:昇曲導小花咲四重芯変化菊:阿部煙火工業(新潟県)
信州煙火さん以外に黄色が強い新潟勢。
▲10号割物:昇り曲導付三重芯変化菊:一福煙火店(千葉県)
こちらの会社さんにはいろいろ気になることがあるんですが…。
▲10号割物:昇曲導付四重芯変化菊:高田花火工業(福岡県)
昇フラッシュでアニキの玉かと思いましたw
▲創造花火:曼殊沙華:若松屋(愛知県)
こういう花の名前を冠するのなら、写実にこだわってほしい植物オタの面がむくむく…。
▲創造花火:蝶舞銀華:静玉屋(静岡県)
個人的に静玉屋さんの満星の型物が好きなのですが、今年は違うのね…。
▲スターマイン:ボルケーノ~大地の息吹~:糸井火工(福島県)
火山の溶岩を表す赤をグイグイ押してきた。ちと、高木さんと花火が被ってしまうのが残念。
▲スターマイン:バブリー&ノスタルジー:須永花火 田島煙火工場(栃木県)
荻野目ちゃん曲で来るかと思った…と友人が申しておりました。須永の名前を引き継ぎつつ、田島の工場名で事業継続されるの、頑張ってください!
▲10号割物:昇り曲導付四重芯金色点滅:小千谷煙火興業(新潟県)
親星が風で飛ばされたのか、存在感ほとんどなかったのが残念。まぁ、芯ももうちょっと頑張って!
▲10号割物:昇曲導付三重芯引先紅緑閃光:糸井火工(福島県)
芯をコンパクトにまとめて丸く仕上がっているの、好感持てます。
▲10号割物:昇り曲導付四重芯変化菊:豊橋煙火(愛知県)
尺はほぼ同じ画角でトリミングしているんだけど、やはり高く上がると風が強く持っていかれる感になるよなぁ…、
▲10号割物:昇曲付三重芯HEISEIの華:ホソヤエンタープライズ(東京都)
うーん、丸くない…。
▲10号割物:昇り分砲付四重芯菊先緑紅銀乱:伊那火工堀内煙火店(長野県)
いい玉だったよ。風で膨らまなければさらに…。
▲創造花火:錦秋の情景:菅野煙火店(福島県)
まさかの低空開発!
ここで、進行が止まった。
てっきり、菅野さんの創造花火の低空開発で何か問題が発生したのかと思ったが、事態はもっと前に発覚していた。
15プログラム前の花火で黒玉(不発弾)が発生し、それが強風にあおられてか、観客のいる場所に落ち、開発してしまった。
その場所は、公式の観覧場所ではなく、おそらく地元の人が集まるところなのだろう。しかもそこには屋台も出ていたので、結構前からこの日の観覧場所になっていたのだと思われる。
公式の観覧場所ではないから、本部も把握するのが遅れたのだろう。安全確認のための中断から約1時間後、以後の競技の中止が発表された。
そこにいた観客が不法に会場に近づいたわけではない。桟敷席の方がはるかに打ち上げ場所に近い。それでもそこに飛んで行ってしまったのは、風向きと、その瞬間の風パワーのなせる偶然だったのだろう。とはいえ、強風は予想されており、本部もそれなりの対応をしていたとは思うが、事故が起きてしまった。
現場ではどこで何が起こったのかさっぱり分からなかったが、帰宅までにネットには何種類かの投稿がアップされていて、大体理解はできた。
それにしても、お目当ての花火のほとんどが打ち上げ前に中止が決まってしまい、何ともフラストレーションの残る花火大会となってしまった。
起こってしまったことは仕方がない。
その事実は消えない。
大事なのはこの後の対応である。来年に向けていろいろとやらねばならないことが山ほどあるだろうが、それらを確実にクリアして、来年はまた花火が見られるようになることを願ってやまない。