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サフラン酒鏝絵と川口花火

2015-07-29 22:32:00 | 花火

▲川口まつりの花火より。5号の往復色変化

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 さて、順番が逆になるが、柏崎の前日の土曜日は、地元密着であった。
 昼前に小千谷に到着し、実家に荷物を置いた後、長岡の摂田屋へ。JR宮内駅の南東エリアにある、醸造の町である。県内で一番歴史のある酒蔵やしょうゆ蔵など、趣ある町並みが残っている。
 今回は、「機那サフラン酒本舗」が目的。サフラン酒とはいわゆる薬草酒で、これによって明治時代には膨大な財を成していたという。その財を惜しみなく投じた建物が見学できるようになっている。ここの目玉は鏝絵。江戸後期から明治大正にかけて、日本の左官職人はごく普通の技量として鏝絵を蔵などに施していたという。
 有名どころでは、「伊豆の長八」がいるが、新潟にもそういう左官職人がいた。ちなみに新潟は明治時代は江戸よりも人口が多く、日本一どころか世界一栄えていた地域である。
 そして、このサフラン酒本舗の鏝絵を手掛けたのは「河上伊吉」いう職人。長八と同じく、ひとりの「職人」だったためその人となりの詳細は残されていないらしい。

 門を入って、というか門の外からもその鏝絵を望める。


▲白い壁やなまこ壁に鮮やかな鏝絵が映える。


 鏝絵は、上っ面だけ色を付けたわけではなく、漆喰に色を練り込んでいるため年月による劣化が少なく今も鮮やかな色合いを保っている。


▲下から蔵を見上げる。当主である吉澤家を表す「吉」マークが認められる


▲サイドの蔵の窓にもさまざまな鏝絵が施されている


▲鏝絵の一覧。



▲羊の鏝絵は非常に珍しい…というか、これヤギだろ? まぁ、十二支的には未ってことだ


▲もう一つの蔵「衣装蔵」は二度の地震の影響を受け、土壁がむき出しになっている。下部のトタンも当時としては最新の素材だったようで、吉澤家の財力がうかがえる


▲主に週末を中心に屋敷の方も見学できる。2階から庭を見下ろす。


▲窓ガラスを押さえる木の細工も細かく統一されていて、職人の仕事を感じさせる


▲緻密な組子の障子。伝統的な文様をいくつも組み合わせている


▲巨大な鬼瓦にも龍だか獅子だかの鏝絵が施されていたようだ

 今から20年ぐらい前は、子供たちはここの庭に入って、遊んでいたらしい。そのころは蔵はしっかりとしていたらしい。2004年の新潟県中越地震、2006年の新潟県中越沖地震と立て続けに発生した二度の地震がこの建物を痛めてしまった。登録有形文化財となった現在は、地元の方を中心に保存活動が行われている。


 なお、今週末、8月1、2日も内部公開が予定されている。長岡花火のついでに一見の価値ありである。サフラン酒も販売されている(母曰く、においがきついらしいが、かつて養命酒と覇権を争ったというその効能は興味ある)
 詳細はFBで… https://www.facebook.com/nnn.settaya 公開日には地元のボランティアスタッフが案内してくださる

 ちなみに、小千谷の新潟銘醸は、この機那サフラン酒の流れである。




▲お向かいの吉乃川から全体を望む


 機那サフラン酒本舗のお向かいは吉野川。こちらの瓢亭という見学施設も公開していたので、ついでに立ち寄る。吉野川をいくつも試飲させていただき、「三尺玉」を買って帰る。吉乃川は長岡の三尺玉のスポンサーである(8月2日分)


▲吉乃川のツタで覆われつくした倉庫



 夜は、隣町の川口へ。
 川口は父の実家のある町である。伯父が駅裏の高台に家を構えている。子供のころは父に連れられてよく行ったものである。その家からは川口まつりの花火が正面に見えていた。
 多分、昔はお盆の辺りに祭りをやっていたんじゃなかったかな。

 小千谷の家からも尺玉は意外な大きさで見える。
 ちゃんと見るのはこれも40年ぶりぐらいか…。
 

 20時開始ということで、また一家総出で車で出かける。途中、末の姪が泣きすぎて大リバースをしてしまったが故、早々に私が放り出される。まぁ、見ようと思っていたところの近くなので問題ない。
 明かりの無い農道を通って、クモの巣と3回ぐらい格闘して土手に上がる。

 誰もいない…。

 まぁ、メインの観覧場所は駅からまっすぐ行った辺りだからな。でも打ち上げ場所は信濃川と魚野川の合流ポイント辺りにあるようなので、あえてこの土手を選んだのだ。ちゃんと立ち入り禁止区外なのは確認済み。そこに一人三脚を立てて時を待つ。
 こう人気がないと蚊の来襲もない。虫もやってこない。半月の柔らかな明かりの下、川のたてる水音と、虫の音と背後の車の音だけが時を刻む。

 20時を迎えて、遠くからアナウンスがうっすら聞こえる。
 そして打ち上げ開始。


▲10号の冠菊が月にかかる


 うわぁ! 近っ!!!

 ちゃんとここ保安距離の外側のはずなんだが、想像以上の迫力で引き先が降ってくるよう。花火の明かりすべてを私一人で受けている状態。
 このままでは花火が入りきらんと、三脚を抱えてズルズルズルズル後退する。



▲染め分けだが、バランス悪し



▲八方芯レモン

 スポンサー花火中心らしく、一プログラムごとにアナウンスが入る。そのほとんどが小千谷って聞こえるのだが、ここ長岡市川口町だよな…。
 「小千谷 ●●(スポンサー名) 7号(とか10号とか)」と読み上げてからの打ち上げという、のんびりとした展開。その間に煙もはけていい感じ。


 スタマの小型煙火を除くと、打ち上げ花火は5号7号10号の三種類。段打ちも同じものが上がったり、趣の異なるものが上がったり…。



▲5号と7号


▲5号7号10号の三段打ち


 本当は川面の反射を入れようと思ったのだが、多分入るだろうと思った辺りまで行く気になれず、あまりその部分は工夫できず。というか、1発1発、ただ私一人を包み込む花火の光にくぎ付け状態なのだよ。
 花火明かりでできる私の影が、ふわっと消えていくと魔法がとけるというのか…。



▲ぐぉーっと開放して魚野川の反射を取り込んでみる



▲3回に1回ぐらいは冠菊が上がる



▲端正な冠菊は、本当に美しい



 新潟だからやけに錦冠が多いのだけど、それも風の影響をあまり受けない状況下だと端正で美しい。ゆったりとのびやかに夜空に刻む錦色のしなやかなラインは、スローモーションのように網膜に刻まれ、記憶に残る。花火から放たれる金色の光が自分を包み、強力でもどこかそっと体を突き抜ける衝撃波までもが愛おしい。

 技術が進んだ現在では、冠菊はあまり評価されないかもしないけれど、あれはやはり日本の花火の様式美だと思うよ。



▲フィナーレのエピセンタ(震央)


▲フィナーレ

 ココ、筒の配置と観覧席が斜めに設定されているのはこのエピセンタのためのようだ。尺と観覧席の間に小型煙火を置くために、斜め構図で見るという前提になっている。私のいた場所は逆斜め位置なので、まったくこれらが重ならない。まぁ、初めから分かっていたことなんだけどね。

 川口町は、新潟県中越地震の際の震央の真上にある町。震度7を記録し、町の中心部も周辺部も大きな被害を受けた。それを忘れないために、この花火を上げる。
 昔はただのお盆花火だったのに、意味合いが変わってしまった。


 21:08に終了。花火は21:30までってどこかに書いてあったから、21時台の電車はあきらめていたのだが、20分も早く終了となると話が違う。あわてて片付けて駅に向かうが、何しろ駅から離れた場所取りだったため、タッチの差で電車を逃す。そのまま祭りの終わった人気のない町で1時間電車を待って実家に戻った。

 次は中心部で見るよ…。

今年も最高! の柏崎

2015-07-28 21:35:00 | 花火

▲オープニングセレモニー「日本海太鼓」の演奏終了時の一斉打上げで開幕

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 昨年が良すぎた柏崎花火。今年は多少コンディションが悪くても文句は言いません!とは思いつつ、やはり恋う好天、恋う良風。鈍足ゾンビ台風のおかげで、天気の方は心配なくなった。あとは、当日の風次第…。

 前日の川口まつり(これも40年ぶりぐらいだ。後で書くと思…うっ!)観覧で23時過ぎに実家に帰宅。柏崎用に荷物を組み直して1時過ぎに就寝。そして3時起床!!!!!!
 もともと早朝出勤の弟をビール系飲料(ビールじゃなくて安い方がいいという)で買収し、3時台に実家を出発。針路を西に取る。
 4:40ごろに柏崎到着
 ゲッ、去年より無料席の開放待ち列が長い。まぁ、ここは最前列狙いじゃないから、たぶん大丈夫だと思うんだけど(ちなみに魚眼レンズなど超広角をお持ちの方はぜひ最前列で楽しんでください。体揺れます!)…。
 とりあえず、最後尾にイスを置いて、まずは7-11で朝飯&トイレを済ます。いい天気でいい風が吹いている。椅子に座ってウトウトウト。気付けば開放20分前。周りのざわめきで起きてあわててイスを畳み、列を詰める。そして砂浜開放!
 「走らないでください」ってどういう意味???って具合に、人々が砂浜に散らばっていく。三脚組は大抵最後列に位置するので、さほど必死にならなくても場所は確保。一応母が花火観覧に来るかもって設定で、その分も確保。
 終わってみると、暑い。とりあえず、撤収!ということで柏崎の駅に向かう

 柏崎って町の機能が脆弱なのが何ともね…。一応駅の反対側にはいろいろあるんだけどさ。
 所用があるので長岡へ。ただし時間が余るので長岡駅でブランチを取る。そして花火の駅へ…。


▲藍色花火は私の大好物なので、暮れきらない柏崎の空は大好きだ! そしてこの千輪はあまり見てない気がする千輪


 花火の駅は千客万来。写真展の作者や、地元の花火愛好家がすでに集っていた。ちょうど渡そうと思っていた人々がいたので、柏崎のカレンダーポスターを諸々のお礼として押し付ける(もう7月も後半なんですけど~)。
 そのまま避暑させてーッと午前中そこに根を生やす。
 昼に辞して、長岡駅に戻り、昼食&時間を費やす。午後3時過ぎに母と合流し、柏崎へ。この時間の電車はまだ空いている。


▲小割の数が明らかに増えているぞ、この千輪

 柏崎に着くなり、帰りの切符を買うために行列を余儀なくさせられる母。私は朝のうちに小千谷までの切符を買っているのだ(柏崎~小千谷間はSUICAの方がお値段高い区間です)
 柏崎のネックって、この駅なのよね…。この不安は、夜にやはり顕現する。

 お日様を避け、人込みを避けて裏道で会場に向かう。母、すっかり歩くのが遅くなったな…。こうやって一緒に花火を見られるのはあと何年なのだろかって思いつつも、そんなそぶりを一切見せずにグイグイ歩く私。ゆるやかな坂の上から海が見えるとホッとする。
 そういえば前に母とここに来た時には、まだ中越沖地震の仮設住宅があったな…。


▲ツインスタマもまだ藍色空で…。

 席に着くものの、正面の西日が眩しく、暑い。海に反射してお日様2倍ですがな…。
 汗をかきかきふきふき、砂粒を払いつつ、撮影の準備をする。

 なんか、朝にはなかった他人の三脚が私の三脚に密着しているし…。これ、近すぎだろう!? この三脚の持ち主、私が女だって微塵も思っていないだろうっ! セクハラ距離やん!
 後程じいさんが来る。信じられないことに、すみませんも何もなしだぜ。しかも、その位置だと、右側の花火にじいさんが被るやろががががが!!!
 仕方なく、私が少し左にずれる。なんなの、このじいさん! 今度から鉄壁の三脚保安距離を確保せねば…。
 あのね、ちゃんとあいさつするとか、人のカメラアングルにかぶっていないか確認するとか、最低限のコミュニケーション取ろうよ。って無理だな、このじいさん、花火の上がる位置もよくわかっていないみたいで、明後日方向にカメラ向けていた。

 徐々に日が傾いてきて、気が付けば佐渡のシルエットが海上に浮かび上がる。その手前に船がたくさんうかんでいる。例年、あんなに船出ていたっけ?? 奥にいるのは海自の船かな…。

 そして、「じゅう~」という音とともに海に沈む夕日(嘘です)。それでも残照でまだしばらくは明るい。そんな19:15、日本海太鼓の演奏で始まった。


▲ワイドでないスタマは会場の右と左で打ち上がる



▲ちゃんと写っていないけれど、時差式色変化往復です



▲好きな千輪



▲東芝柏崎工業提供のワイドスタマ。うち、レグザなんですが…。


▲昨年秋辺りから見られる時差式変化玉(えっと昨年は夏に間に合わなかったらしい)



▲大海空スタマは斜め打ち



▲大海中空スタマは斜め打ちに加え、海に向かっても打ち込む。最前列だと、花火玉が海面をバウンドするのが見られます



▲覆輪が色変化のぐーるぐる



▲和火のスタマは大好物です。片貝煙火の場合は思いっきり開放!



▲駅前にどどどどーんと建った新社屋にふさわしい、ブルボンの超ベスビアスワイド海中空スタマ。



▲このワイドは、右と左が一緒に上がらないので、最初のアングルが大事。入りきらないの分かっているし…。



▲尺玉100発一斉打上げ!! 暇な人はちゃんと曲導が100本あるか数えましょう。今年は彩色千輪がまぶされていた



▲錦がベースだが、後半の海中空は少しカラフル



▲八方咲の新色かな



▲片貝風味聖礼花~!



▲べスビワスワイドスタマ。フィナーレは安定の冠



▲謎の形。気になる~



▲時差式変化玉、結構種類ある



▲椰子芯で、分砲が出て、芯入り小割どういう星作っているの!?



▲カラフルな海中空には時差式変化玉も含まれていた



▲リケンのワイドスタマには片貝万華鏡がどーんと



▲三尺玉2発同時打上。んとね、左の玉が最初から崩れてしまって…。



▲柏崎市民一同。なんかいきなり彩色扇



▲柏崎市民一同。えぇえぇ!入らないって分かっていますよ



▲尺玉300連発。時差式色変化。片貝のいいところはいい玉も惜しみなく投入することだと思う



▲尺玉300連発。色変化が明確な時差式。あまりの初っ端の色がはっきりしすぎて、そのあとの復路がちゃんと写らない



▲尺玉300連発。ずいぶんと腕が多いな



▲尺玉300連発。彩色千輪



▲尺玉300連発。大柳花だけで切ろうと思ったら、しくじった



▲尺玉30連発。分砲千輪


 そして終了。当初は風が吹いていなかったが、途中からは星空までよく見える良コンディション。気が付けは今年も最高だったし、片貝さんの本気の片鱗も見ることができた。
 混雑回避のための片貝煙火による「送り花火」を聞きながら撤収作業。柏崎駅までは順調だったが、やはり長岡に比べると、駅の人手が足りない気がするんだけどね。まぁ、長岡と比べてはいかんのだけど…。
 多分、祭りとして長岡のように各機関が連携できていない感じ。それぞれが自分たちの努力で頑張っています! って風味。警察の姿もほとんど見ないし、JR職員も他駅からの応援がほぼない感じだ。駅の入り口がそもそも小さいから。分割して人の流れを制限するってのも現実的じゃないし、その先の跨線橋の階段幅や通路幅が狭すぎるのもなかなかに心理的負担が高い。
 それでも昨年の死ぬ思いに比べれば、ずいぶんましな帰路。おもに上越線の過疎っぷりで長岡で30分以上待ち合わせがあったけれど、無事に帰宅できた。

 来年からは完全平日の柏崎。この調子だと見逃すわけにいかない花火になるんで、気になるところである。

お初の湯河原花火大会

2015-07-20 18:15:00 | 花火

▲パステルなスターマイン

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 三連休の2日目は湯河原へ。初観戦である。海なし山梨の齋木煙火本店が、海で花火を上げるってだけで行く価値ありでしょ。もっとも湖なら台船で打ち上げているから何の問題もないんだけどね。
 しかも尺まで上がる(すみません、何も調べずに行って現場で知りました)。
 いかんな、12ミリでこっぱち君信頼しすぎだろう、自分。

 多分、熱海のようなものと勝手に決めつけて、午後にまったり出発。
 前日のたまむらの幸せな余韻を引きづりつつ、午前中は現実対峙していた(お洗濯×お洗濯)。

 18時ごろに湯河原駅に到着。熱海の反省を生かして、温泉に入らずまっすぐ海岸を目指す。
 
 さて、どこで見よう?

 観光協会は「砂浜がおすすめです」って言っているが、まず砂浜へ到着できない(エッ)。真鶴道路が海っぺりを走っているので、そちら側に歩道がない。海辺の歩道エンドから下に降りてみたら、岩場で、その先に川が…。どうも砂浜エリアはその先にあるのだが、川を渡ることができない感じ? ということはいったん戻って、道の反対側に渡ってずんずん行かないと砂浜エリアに入れないのね。
 ということで、無駄な動きをしているうちにタイムロス。

 浜への入り口を見つけて降りてみた。
 すっげー海が近いんですけど…。 たしか大潮前後だから、結構満々感の海である。砂浜の幅が狭い。そして右を見ても左を見ても、三脚立てている人見つけられないんですが…。
 えぇ、撮影、ここじゃないの~~~!!

 あれ、また、私しくじった!?
 確かに、ここだと台船近すぎる? 少なくともセンターじゃ両方入らないし…。と、ここでフリーズ。あちこちにメールしたり、メッセージ送ったり…とあわあわあわ。
 そうこうしているうちに、連絡が取れたり、通りすがりに出会ったり、お誘いがあったりということで、ようやく人心地が付く。みなさん、ありがとう! もう少しで泣いちゃうところだったよ(ヲイ)


 結局、高台に上ることにする。
 実は、事前に地図を見ていた時に、ここから見れたらいいなぁという場所があり、偶然「そこはどうですか」というお申し出があり、ホイホイ乗ってしまったわけである(その節は本当にお世話になりました)。
 たまたまその辺りの真下にいたこともあり、すぐ裏の道をグイグイ上る。えっと、急登過ぎ。ここ、自転車じゃ絶対無理だし、坂道発進も失敗しそうだよ(運転歴なしのゴールド免許)。熱海もそうだけど、ここ、お住まいの方ホントに大変だと思う。もっともそういうことが大変じゃない生活環境の方がお住まいなんでしょうけれど…。
 ということで、意外と早く現場に着く。想像通りに見晴らしがよい。台船もバッチリ見えるし。右奥には初島の灯りまで…。しかも変な電線ないし。

 しかも、そこを管理されている方がここまでならいいですよって。なんていい方なんだ! ご縁ということはこういうことか…。

 ということで、ここで三脚を立てて花火を待つ。
 結構な急坂でそんな作業をしている最中、続々と地元の方がやって来る、最終的には後ろの施設の人も含めて100人以上の方がここに終結していたと思う。ちなみに管理されている方によると、8月はここは観覧できないそうなのであしからず。

 花火開始前に、天気予報を確認すると不吉な表示がスマホに…
 「あと9分で雨が降ります」
 確かに、後方に不吉な色の雲があるのだが…って動揺しているうちにポツポツと何かが落ちてきた。ひゃー! あわててカメラに袋かぶせたり、一応の雨対策を施す。結局、ポツポツポツポツで終わったからよかったんだけどね。

 そうこうしているうちに打ち上げ時間。
 ここもアナウンス等がないようで、おもむろに打ち上げが始まる。

 やはりスタマは小さいないって思っていたら、約1分後来た! 


▲聖礼花来たよ~!



▲中央の色がきれいだ



▲ブーケ!



▲右の玉、別の花火が被って残念なのです



▲スタマで対打ち。もっと大きく対打ち希望



▲虹色ぐるぐる



▲左の玉、何~!



▲右の玉、何~!!



▲左右、揃えてほしいなぁ(ぽそっ)


▲大きな聖礼花来たよー!



▲やっと高台らしい感じに



▲この色も好きさ



▲フィナーレは銀一斉




 ほぼキャプションの体をなしていない…orz。
 いや、お隣さんたちが動画録っていたので、極力奇声を発しないように、めっちゃ現場ので飲みこんでいたんですよ、感動の声。だから、ここでその反動が…(笑)
 ということで前景は夏の夜にふさわしいあれでございます。私鈍感なので、全然平気。
 後片付けをチャッチャとして撤収。見せていただいて、ありがとうございました。

 主体性無く人の流れに乗って駅に付き、電車を乗り継ぎわずかに日付変更線を越えて帰宅。時間帯的に新宿乗り換えが嫌だなぁと思ったのだが、新宿はいつもの新宿だったけれど、やってきた電車にいつものサラリーマンがいないので、意外と快適に帰れた。

 現地でお世話になりました方々、重ね重ねありがとうございました。

新・たまむら花火へ

2015-07-20 12:04:00 | 花火

▲開幕スターマイン

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 弁天島がなくなって久しいいま、夏の花火はほぼたまむら辺りからのスタートとなる。
 従来の打ち上げ現場に自動車道が通ってしまったので、今年から新しい場所へ移転となった。工業団地の側の一面の田んぼ。以前の打ち上げ現場より広いまさに田園花火。これは期待できるか!?と思うが、ちょっと待て、クルマの無い私はどうしたらいいの?


 って、新会場決定の報からあれこれ交通機関を調べまくった。どうやら行きは自力で行けそうだったので一安心。帰りは完全に他力本願ですけどねw。
 それでも心配な私はあちこちに粉をかけまくっていた。おかげで、何とか復路の足も確保できた(お世話になりました方々、ありがとうございます)。

 ということで、今回はちょっと交通メモも。
 最寄駅:JR高崎線新町駅(suica可)→永井バス・玉村役場行(suica不可)※→終点:玉村役場→永井バス・前橋駅行き※→福島橋下車→徒歩約15分 ※印のバスは同一のバスのため乗継割引あり(前橋駅から永井バス玉村役場行でもOK)
 なお、乗り合いバス「たまりん」利用時は上陽小学校入口が便利



 で、会場に到着。
 8時からに早期開放場所(会場南東エリア)の場所取りが始まって小一時間ほどたった。だが現地は雨。出足が遅い。まだ十分に空きがある感じだ。また、花火の見え方がよくわかっていないこともあるのだろう。地図上ではよく見えるであろう場所でも結構空きがあったので、とりあえず敷物とイスを置いておく。
 そのまま現場チェック。

 この早期開放の道は電線が道の後方に設置されている。しかし、18:30に交通規制が解除される側は、真上に電線が走っているような状況。これって尺が上がるとかかる感じだよなぁと一抹の不安が漂う。
 南東方向の角地にあったのはガレージのようなもの。ただし、それは仮の姿で、実態は鳩小屋であった。ガレージの上に手作りと思われる鳩舎がずらり。中に鳩たちがいた。私が子供頃はだいぶ流行っていたのでよく見かけたのだが、レース鳩がご趣味のご主人なのだろうか…。そういえばレース鳩のマンガもあったんだよなぁ…。
 そのまま北側をトコトコ歩き、西側にも行こうと思ったのだが、これが遠い。周りは田んぼと工業団地だし、雨降っているし、休憩する場所ないし…。西側は東側よりもはるかに間合いがある。「花火は近くで見てナンボ」の私にとってはどうしても見ておかなくてはならない場所ではないなと思って、諦める。とはいえ、周りには休むところなど何もない。
 途中、花火大会の救護所がありパンフレットを頂戴する。雨が降って駐車場が使えなくて申し訳ない、とスタッフに平身低頭される。いやいや、雨はそちらのせいではありませんし、しょうがないものですから…。

 その後、さらに30分以上ふらふら歩いて、ようやく商業施設にたどり着く。
 何よりも腹が減って、フラフラととんかつ屋に突入。11:30前だというのに30人待ちだ。


 その後ようやく知り合いに合うことができ、ようやくまったり。夕方までだらだらと過ごし、タクシーで会場へ戻る。
 結論:「○ワーモール前橋みなみ」に行くよりも、両水に戻った方が楽だと思うよ



 ということで、夕方。予報通りに雨あがる。青空が雲間から顔を出し、雲や夕陽に染まっていく。夕焼けの中にわずかに虹を認める。
 朝敷いたシートにはたっぷりの雨水がたまっている。それらを始末して、椅子と三脚をセット。本当は座り撮りの予定ではなかったので、椅子がいつもより不安定なタイプ。
 とりあえずのいなり寿司を口に放り込んでスタンバイ完了。暗くなるのを待つ。雲の切れ間が大きくなり、細い三日月が土星と共に姿を見せた。
 今年も西側にどこかの花火が上がっていた。




 そして19:50。開会のあいさつ。司会は地元の女子大がやっていることを初めて知る。いつもよく音が聞こえない場所だったので、初耳だ。
 偉い人の話の終了後、打ち上げ開始のカウントダウン。そして開幕スターマイン。


▲開幕スターマイン

 うーん、予想通り風がこちら側に吹いているなぁ…。まぁ仕方ない。
 ちなみに司会のアナウンスはそのあとのメッセージ花火までで、以後リニューアルスタマまで沈黙であった。なんだよ仕事しろよ~。
 何時10号が上がるかわからないじゃないかぁ! ということで、地道に玉数を数えながら大玉を待つ。


▲こういった玉を一つ二つと数える。あ、これキレイな色変化!
 ということを思うと数を忘れるので、ツライ

 たぶん、尺玉がギリギリ入るかあふれるかの位置関係
 1発目の尺玉で位置を見極め(案の定あふれた)、次の尺に備える


▲9番 尺玉2発目


▲9番 尺玉3発目


▲9番 尺玉4発目。お願いですから、モノクロームの華を上げるときは事前に教えてください(無駄な遠吠え)。カメラの設定が全然違うので…。

 尺玉は無事におさまった。ここの尺、競技クラスのいい玉が上がったり時々ドキドキする花火を上げてくれるので、見逃せない。今回は風下だったので、直前の玉の煙がいいところにかぶってしまっているのが残念



▲20番 特大スターマイン。当然のごとく入りきりませんがな…。これ、とりあえず上げてみたけれど、裏側で撮った人の写真がすごいことになっているので、何も言うまい、何も言えない。


▲22番のスターマインは和火和火和火




▲25番 尺玉5発目。銀千輪だったが、芯が残念なことに…


▲25番 尺玉6発目


▲28番 尺玉7発目 止めの色変化にドキドキ。ただし親星が和火で十分に映っていないorz


▲28番 尺玉8発目


▲28番 尺玉9発目


▲30番 尺玉10発目


▲30番 尺玉11発目


▲30番 尺玉12発目


▲31番 大スターマイン


▲34番 最後の尺5連発はまさかに冠祭り。しかも肩の張りよくはみ出し祭り







▲Dream of 38,000


▲Dream of 38,000 最後はまっちろ


 帰りは温泉で汗を流して送っていただいた。

 いろいろと情報を得たので、来年からはちゃんと考えようっと。

遅ればせながら某所の花火

2015-07-20 11:33:00 | 花火

▲クロセットのスタマ

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 気が付けば、3本も花火日記をため込んでいる。このブログは自分の記録用でもあるので、ちゃんとしておかないとあとで自分が後悔する。
 

 7月恒例の東京競馬場の花火に行ってきた(某所じゃないのか!)。個人的には3度目の夏である。元々はたまむらの翌日辺りに行われることが多いのだが、今年はなぜか1週早まった。競馬開催の都合とも思えるが、そもそも夏競馬は地方で展開するし…(新潟競馬は直線1000メートル、お馬さんがマジでひいこら言いながらゴールに駆け込んでくる馬に厳しい、でも真剣な地方競馬です)
 例年だと伊勢に行ったり名古屋港に行ったりする花火系の人が、どこともかぶらないからと言って大挙してこの東京競馬場に…。


 皆さん、花火見られるならどこでもいいんだね~。だから大曲とかぶらない時の小千谷の集約率もすごいことになるのか…(あれは意味なく焦った)。

 だが、おまえら、知らんだろ。東京競馬場花火の本気を…w
 いや私もまさかここまでと思ったんだけどね。



 この日は競馬場でのレースはないので開場は9:10。とはいえ、その時間に大運動会が始まるのは自明の理。府中市民のこの花火にかける意気込みはすごすぎる。

 私が正門前に到着したのは8時過ぎ。開門1時間前である。すでに1階の門には1000人近い人が並んでいた。先頭の人は前日閉門とともに並んだという情報が流れてきた。
 だが私はスタンド狙い。2階の通路の入り口に並ぶ。前に並ぶのは100名ぐらいか…。2年連続でスタンドの屋根に蹴られているので、今年こそはスタンドから全部クリアに見るぞという決意の朝である。

 走らないでください、走らないでください、と事前に何度も注意されたにもかかわらず、開門と同時に走り出す人々。つられて走ってはみるが、みんな早いんや! 明らかに70台後半と思われるおばあちゃんまで華麗に走っているし、杖を突きながら走っている人もいる。
 そんな中、多くの人とは目的地が違う私は、途中から歩き始める。それでスタンド席の端っこをキープ。上を見ても大屋根にかからない。ここなら花火をちゃんと見られる、ヨシ!
 ということで、スタンド椅子に座って見渡すと、すでに最後の直線沿いのフラットな部分はブルーシート等で埋め尽くされていた。ウォー壮観だ!

 当初は、初めて競馬などをたしなんでみようかと思ったが、前日洗濯をさぼっていたので、帰らねばならない。ということでいったん帰宅。
 洗濯をしたり昼寝をしたり録画番組を見たりしながら、今シーズン初のエアコンをポチっと…。いやマジ暑いですわ。





 長岡のチケットを受け取って、夕方になってから再出発。洗濯物バリバリに乾いた。

 JRだけで行く方が安いので、府中本町まで行こうとしたが、電車が混んでる情報が入ったので、西武多摩川線といういつものルートで競馬場に戻る。スタンドにちゃんと席がキープできていることを確認してから、ちょっと避暑に館内に…。



 昨年はゲリラ豪雨で、屋外の人が一斉に館内に避難したから、座るどころか足の踏み場もないような状態だったけれど、今年は天気良好で、外で楽しんでいる人も多いから館内も端っこまで来るとガラーンとしている。うすら寒いぐらいの冷房の中、本を読んで時間をやり過ごす。




 開始30分ぐらい前になってから席に戻ってそぉっと三脚を出してみる。
 そして東京競馬名物のファンファーレで花火が始まる。

 最初とエンディングはばばばばばっと上がるんだけれど、あとは結構のんびりした花火。3号4号5号だしね。画面が寂しいので比較的シャッターを開けておく。すると背景が青くなって好みの感じに。




 今年は花火の説明とともに花火クイズも。うっ、これ成田の方で見た記憶が…。
 だけどさ、いわゆる標準審査玉が全然本来に位置に上がっていないんだよね。いくらここ低空開発が多いからってさぁ…。おかげで、1発目間違う方多し。音と高さがさっきと一致しないから妙な感じだったよ。そして最後のスタマで何発上がっているでしょうって問題。音で数えようかと思ったら、止めがかすみ草のジュワジュワ玉。難しいぞ、これ。
 



 そして玉名入りの花火へと続く。

 煙火店らしいさんの花火玉なんだけれど、今年は色の変化がよかった。普通の変化玉もキリッとした色の変わり目が印象的だったし…。







 そしてグランドフィナーレ~。
 最初から風下だったんだけど、今までは本気打ちじゃなかったので煙の滞留はあまり気にならなかった。しかしさすがにフィナーレはもう途中からケムケム攻撃。煙の向こうで盛大に低空開発しているのを見たよ。






 来年は、日があえばセンターエリアに降りようかな。


 そうそう、「秘密」で有名なこの花火。今年はついに観念したのかひっそりと特設サイトができていた。→