▲日本の花火「Heaven's Glory」(山崎煙火製造所 ※埼は正しくは「立」の下に「可」)いきなりはみ出てますw そして左下(T_T)
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さて、春の章の最終日の4月29日(土曜・祝日)。世間様は本日から黄金週間に入ることになる。
花火は夜に上がるもの。
連泊とはいえ、清掃のためにホテルはいったん出た方がいいということで、隣の
岩手県の温泉へGO! 乳頭温泉とかもいいんだけれど、世間ではこの日からGW。きっと「有名な秘湯(何たる矛盾をはらむ言葉だ)」は混むに違いないと敬遠した次第。
この温泉がなかなか良く、まったりのんびりした(入浴料300円もお財布にやさしい)。途中の道端にはカタクリなども咲き、春の旅を満喫。その後、その町の
カタクリ群生地にも足を延ばし、降雨サスペンデッドで撤退。
道沿いのフラッと入った
食堂はどうやらこの辺りでは有名なようで、たくさんのメニューとサインを目にする。下調べなしに行くと損をする好例orz
ということで、ホテルに戻って一眠りしてから出発。今日は混むだろうなぁと思いつつ、前日と同じ時刻に現地着。明らかに前日よりも多くの人が並んでいる。皆さん、小雨振る中ご苦労様です。って、おもっていたら、雨がまた降ってきたのポンチョをかぶってでてるてる坊主になる。
でもまぁ、これぐらいなら場所が取れないってこともないだろうからと、昨日と同じようにゲートインと同時に早歩きで会場入り。前日の場所よりは落ちるが、友達が先に取ってくれていた場所に入ろうかと思ったら、その先にぽっかりとあいているところがあった。で、そこに場所を取る。
まぁ、ぽっかり空いていた理由は後々分かるんだけどさぁ
……………(>m<)
天気予報では上がると言っていた雨がしつこく落ちてくるので、しばらくは様子見。なお、開会は、開場の2時間後である。
前日までの閑散とした会場とは打って変わって、なかなかの賑わいを見せる有料席。やはり団体が多く来ないとなかなか難しいものらしい。マニアでも全部参加している人はよっぽどの変態(ほめ言葉)だもんなぁ
その後、雨も上がって、月も出てきて、打ち上げ開始でございます!!
(なお、風向きは安定の向かい風…orz)
▲オープニング花火(和火屋)
千輪地獄を見たかった…。
▲オープニング花火(和火屋)
▲オープニング花火(和火屋)
もうこの時点で、けむけむの予感しかしない…。
▲日本の花火「Heaven's Glory」(山崎煙火製造所)
▲日本の花火「Heaven's Glory」(山崎煙火製造所)
▲日本の花火「Heaven's Glory」(山崎煙火製造所)
▲日本の花火「Heaven's Glory」(山崎煙火製造所)
▲日本の花火「Heaven's Glory」(山崎煙火製造所)
山崎さん、内容よかったんだよ。こんな上げ方もできるんだーって感じで。ただ、いかんせん、この日も風向きが悪く、しかも湿度過多ですぐモクモク発生となり、なかなか絵になる瞬間が撮れないという(腕がないともいう)…。
そして芸協花火。この日は最終日ということもあり、5号玉×5発と尺玉1発が芸協25社分上げられる。
さすがに5号の方は摘みますね(主に好み)。
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第1部より
「回転リング」茨城県 野村陽一
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第1部より
「昇笛付き夕日に群トンボ」静岡県 田畑喜一郎
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第1部より
「昇曲付大きなキノコ」秋田県 小松忠二
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第1部より
「昇朴付ダイヤの指輪」愛知県 磯谷尚孝
そういえば、一昨日のプログラムにこの系統の型物は皆無だったことに気付く。それでもあの内容だから改めて一昨日のすごさを感じる。
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第1部より
「昇小花虹色のブーケ」山梨県 齊木慶彦
続いて尺玉が上がる。
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第1部より
「昇曲導三重芯菊咲散華」新潟県 阿部正明
(これ、プログラムは上記の記載なんだけれど、多分菊「先」散華だと思うの…)
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第1部より
「昇分火銀彩の花」福島県 菅野忠夫
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第1部より
「昇小花日本の花」山梨県 山内宏
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第1部より
「昇小花八重芯マジック牡丹」静岡県 小口昭三
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第1部より
「昇曲付夜空の花時計」茨城県 山崎芳男
これかわいい~
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第1部より
「昇曲付八重散華芯紅煌星」埼玉県 根岸和弘
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第1部より
「昇小花三重芯錦冠菊」秋田県 今野正義
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第1部より
「昇曲付光のオブジェ」愛知県 磯谷尚孝
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第1部より
「昇曲付四重芯変化菊」群馬県 小幡知明
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第1部より
「昇曲付八重芯錦冠花車」東京都 小勝則孝
これもいいんですけど~
そして、世界の花火へ…。まずは前日とは異なるが、中国と英国の組み合わせ。
プログラムの訳が直訳風味で、いまいち伝わらな味…。
▲世界の花火「花火-夜空に咲き誇る美しき物語」(中国:リューヤン・ニューイヤー&英国:エヴォルブド・パイロテクニクスUK)
雄物川にダイレクトインやで!
▲世界の花火「花火-夜空に咲き誇る美しき物語」
すでに足元がもくもく村状態…。
▲世界の花火「花火-夜空に咲き誇る美しき物語」
おいおい、こんなところでバッタもん見せられても…。
▲世界の花火「花火-夜空に咲き誇る美しき物語」
自分たち、ここまでできますよ的アピールなのかな!?
▲世界の花火「花火-夜空に咲き誇る美しき物語」
そして自らの煙で、せっかくのいい玉もどんよりとなるという…。
あまりのけむけむ大量発生に、煙待ちタイム突入。しかしたいして煙がはけないうちに芸協玉に突入するという悲報…(´・ω・` )
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第2部より
「昇朴付芯入銀点滅」茨城県 山崎芳男
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第2部より
「昇霞小花霞芯大霞草牡丹」新潟県 阿部正明
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第2部より
「昇銀朴付雪牡丹千輪」秋田県 久米川正行
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第2部より
「昇曲付ミライボウル」静岡県 小口昭三
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第2部より
「昇小花八仙花」宮城県 若松將生
これ、未見だから、どれが正しい向きなのかがいまいちわからなかったのだが…。
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第2部より
「昇銀笛アフロボーイ」秋田県 今野正義
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第2部より
「昇小花レガシーの華」東京都 細谷圭二
2発重ねました。
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第2部より
「昇小花八重芯ステンド牡丹」静岡県 田畑朝裕
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第2部より
「昇朴付ひまわりの花」長野県 篠原茂男
こちらでは向きバッチリ
▲日本煙火芸術協会会員による5号玉共演 第2部より
「昇朴付花毎の月」新潟県 小泉英一
あ、これは5発全部コンポジっています。
そして尺玉
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第2部より
「昇小花彩星芯銀菊電光浮模様」静岡県 田畑朝裕
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第2部より
「昇小花栄光の花」東京都 細谷圭二
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第2部より
「昇曲付幻想イルミネーション」茨城県 野村陽一
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第2部より
「昇曲付夢桜~春の息吹~」宮城県 若松將生
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第2部より
「昇小花聖礼花」山梨県 齊木慶彦
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第2部より
「昇天銀竜万華鏡写輪丸」秋田県 久米川正行
翌日の新聞で外国人観客が大喜びしていた花火ですね
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第2部より
「昇小花八重芯錦先変化紅残光」茨城県 堀米三郎
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第2部より
「昇朴付マドンナブルーの花」長野県 青木昭夫
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第2部より
「昇天銀竜四重芯変化菊」秋田県 小松忠二
▲日本煙火芸術協会会員による尺玉共演 第2部より
「昇曲付三重芯錦冠菊」長野県 田村清治
せっかくけむけむが収まったというのに、またけむけむ大量発生しそうな海外業者…
▲世界の花火「メキシカンパーティー」
(メキシコ:パイロプロダクションズ・パイロミュージカルS.A.DE.C.v)
▲世界の花火「メキシカンパーティー」
そして、煙がはけないまま、青木の花火へと突入する。
▲日本の花火「クロスオーバー アート」紅屋青木煙火店
▲日本の花火「クロスオーバー アート」紅屋青木煙火店
青木さんのプログラムは八代チックな雰囲気(未見の人はごめんなさい)。輝度の差のある玉を使ってのスロー&クイックなワイド展開なのだが、先ほどの煙に自分の煙が追加でまぶされて、より分厚い緞帳が引かれたような感じに…orz
もう妄想で、「大曲でも斜め打ちやってやったわい」と高笑いする図を想像するしか楽しめない状態で…。
▲グランドフィナーレ「COOL JAPAN~静・雅・動・麗~」
その煙の影響を受けて、もう初めの方しか…。
しかも、左方から煌々と点くバルーンの照明がはみだして入り込んでくるし…
(この場所が空いていたのは、前日までの人がここは「照明レイプ」があるからって避けたからなんだよね…)
そしてサプライズという名の二尺の打ち止めが本日も…。
とはいえ、明るいうちから昨日の二尺の位置に筒があって、明らかに作業していましたから、マニアには丸見えなわけで…。それに某ラジオでサプライズがどーのこーのとありましたし…。
▲打ち止め二尺「昇曲付彩花芯冠菊」阿部煙火工業
同時打ち上げで一斉ワイド付き(ほぼはみだし&けむけむ)
せっかくの彩花芯も煙とか照明とかの餌食ですよ!!!
せっかく花火を見に来たのになぁ…。
とモヤモヤしながらも無事終了~。皆様お疲れ様でした~。
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ほんと、このISFというイベントは、日本の花火の進化の推進剤になったと思うんだよね。
特別プログラムを上げた内閣総理大臣賞受賞歴社は、おそらく予算を大幅に上回る花火内容を持ってきたのではないかと思う。しかもどの社も全力投球! 素晴らしい内容しかなかった。
公開4日のうち、3日を見たわけだが、こういう内容であれば、初日の分も生で見たかったと本当に心底思った。次、いつ日本でISFが行われるか分からないけれど、次は、もっと頑張って全部見たいと思ったよ。
ただ、海外の業者は、日本と観客の好みが異なるという辺りもあるのだけれど、演出の単調さはちょっと好みじゃないなぁという感じであった。同じ内容の繰り返しで、大量の煙を製造した感。友達が言っていたが、同一プログラムの中では同じ演出は2回まで!! ってある意味ありだと思う。
これを機に、(夏は無理だとしても)海外業者を招待して大曲で打ち上げるということもあるのかもしれないけれど、その辺りは、日本の煙火店が同業者として日本の観客の好みを伝えてもいいんじゃないかと思うよ。火薬運搬の制限で、彼らの思う玉全部を持ち込めるわけではないんだろうしね…。
最後になりましたが、開催に尽力してくださった大仙市の関係者の皆様、ISFの皆様。お疲れ様でした。そしてありがとうございました!! そして、素晴らしい花火を全力で打ち上げてくださった、煙火店の皆様、本当にありがとうございました。
で、どこの花火大会に行けば、それぞれのあのレベルのワイドスターマインを拝見できますかね…。