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増田の花火のエトセトラ(追記アリ)

2014-09-25 01:16:00 | お出かけ

▲増田の花火

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 今回は、経費削減のため山形新幹線周りで秋田入り。2、3年ぶりかな、山形新幹線。リニューアル車両は結構快適であった。
 3連休とあって、指定席はほぼ満席。しかし、その乗客も半数は山形までに下車する。終点新庄までの乗客は1車両10名未満といったところか…。
 山形新幹線は、秋田新幹線よりもローカル色が濃い。なんとなく野生動物との衝突事故率が高いのも頷けけたりして…(笑)。まぁ、秋田新幹線はもっとローカルというか、人里離れているし、なんて立ってナマハゲ出るもんな(いつの話だよ)。

▲これがゲリラ豪雨というものか…(画像調整済み)。

 で、山形に入った途端、まだら模様の雨雲の下となる。晴れていたと思ったらザザザッと雨が降り、そしてまた晴れる…。ずいぶんと忙しい天気だなぁと車窓から眺めていたら、明らかにゲリラ豪雨の趣が…↑↑↑ あの、雲の下だけ何かが降っているよな…。

 スマホで周辺の雨雲チェック! しかしゲリラ豪雨の辺りには何も反応なし。秋田との県境辺りに反応あるのみ。
 もっとも県境の山を越えたら秋田は結構な晴れだったので、すっかり忘れていたけれど…。

 でもこの県境の雷雨は結構しぶとかったようで、増田の花火を見ながら目の端には雷光が走っているのを見逃さなかった。
 


 新庄からは在来線に乗り換え、一路秋田へ。タクシーで増田町入り。
 増田という町は、蔵の町である。↓


 内蔵というおそらく雪国独特の蔵を有する昔ながらの家並みが残っている。その内蔵には見学できるのもあり、どうも最近はコレを見に県外から人がやってくるらしい。

 通りの手前にあるのがこちらの日の丸酒造。
 「まんさくの花」という銘柄酒で知られている。


▲日の丸酒造


 パンフレットには予約制とあったように思うが、この日は月山神社の祭礼とも重なり、常時見られるようになっていたようだ。奥まで見ていってくださいと「増田のリチャード・ギア」に言われた。
 奥には立派な内蔵の扉が…。


▲重厚な内蔵の扉(まぁいろいろおいてありますが)


 そして、秋田ディスティネーションキャンペーンで、駅貼りポスターになった蔵らしい。


 今はこの内蔵での仕込みはなく、衛生管理のしっかりした蔵で仕込んでいるそうだが…。


▲内蔵の前にはホーロータンクがあり、そこにはオリゼー(黄麹菌)が増殖中。何でも取材に来た「もやしもん」の作者が最初に書き込んだらしい。それ以外は勝手に(見学者によって)増殖したものらしい。



▲ちなみに、もやしもんは横手一帯の醗酵系の店(酒とか味噌とか)を回ったらしく、花火終了後に着いた横手の駅ではこんなのもあった。サービス精神旺盛だなぁ~、作者。


 結局、日の丸酒造では、まんさくの花純米吟醸【蔵ラベル】を買った。秋田に来ることが増えてから、秋田の酒は先入観同様に甘ったるいのが多いが、なかなかスッキリの酒だった。生貯(これは秋田でも結構いける)でなくてもいけるのがあるんだな。
 すいません、こればっかしゃ、新潟の酒に幼児期から慣らされてしまい、しかも実は県内有数の辛口エリア出身ですので…(アタシにかかったら、八海山でも甘ったるい)。
 そして試飲三昧。目の前の酒は見逃さぬ(笑)
 とはいえ、暗くなってきそうなので花火現場に戻る。

 

▲町中を流れる川はもともと城の掘割だったらしい。黒壁の向こうに太陽が沈む


 そして花火見物


▲増田の花火。下の方は秋南火工。大柳火の火の先が黄色に変化する。片貝の花火を見たことがある人だけが分かればよろしい。

 花火終了後、渋滞を避けて駅へ。タクシー運ちゃんありがとう。

 駅で1時間ほど電車を待つ。
 あ、そういえば十文字駅って、最初の会社の同僚の出身地である。バイクノリで、その仕事をしていたが、事故で障害を負ってしまったので、ふるさとに帰っていた。元気かなKMくん。


 翌朝は、せっかくなので横手焼きそばを食べに市内をウロウロ。四天王の一つを張るお店でいただいた。



 新幹線(帰路は秋田新幹線)までに時間があったので、時間つぶしにかまくら館へ。横手の市役所と一緒の建物で、横手のかまくらが冷凍保存されている。
 小千谷も結構な豪雪地帯だが、かまくらはあくまで遊びの延長線上。神棚を祭ることは多分ない。
 そもそもかまくらを作っても次の日にはまた50センチも積もるから…(特別なことではない小千谷の日常)
 そんな私の目から見ると、「ご苦労なこって…」としかいうことはない。

 かまくら館を出た正面にある地元のお菓子屋さん「松泉堂」で地元の菓子を買う。こういう買物大好きである。
 「後三年の役」と「かまくら」を10個づつ。1個100円也。安い!
 店頭に菓子細工だったかを飾っていたから、ここのご主人はそれなりの所で修業してこの店を開いたんだと思う。もうおじいちゃんだったけれど。商業化の波に乗らない、「地元での商い」のスタイルはいいな~。
 そういえば、小千谷の春泉堂はその後どうなったのだろう…。

 「後三年の役」はホイル焼きで松の実かな、木の実が散らしてある。
 会社に持って行ったら、「後三年の役」の方が人気だった。ネーミングは大事であるということだ(笑)

 ちなみに後三年の役は→


やっと増田の花火へ

2014-09-21 00:43:00 | 花火

▲星がきれいだったので、つい合成。というか、以下ほとんど遊んでいる。星もきれいだったけれど、飛行機のルートでもあるようで、よくちかちか光っていた。

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 仕事が繁忙期に入ってしまい、画像整理が全然追いついていない。
 ということで、1週間前9月14日の花火。

 「増田の花火」へ行ってきた。地元の人以外のほとんどの人には、「それどこ??」状態だろう。私もそうだった。
 秋田県横手市増田町で9月14日の日付固定で開催されている花火大会である。歴史的には大曲の方が古いらしいが、開催回数は大曲のそれを上回っている(大曲は88回、増田は91回をカウントする)。
 昭和初期には三尺玉を打ち上げていたという。いったんそれは途切れたが、最近は二尺玉を上げることで知られている。ということで、旧町役場前にはコイツがドーンと…。

▲二尺の打上筒。片貝というか、長岡ぽいっつーか…(笑)

 日付固定で、今年を逃すとしばらく泊まりがけで見に行けないなぁと思って出かけた次第である。
 以前は、長岡の嘉瀬煙火や小千谷の片貝煙火が打ち上げに関わっていたらしいが(それで興味が湧いた新潟県民)、現在は地元の小松煙火、秋南火工、新田煙火の3社が打ち上げている。
 小松煙火は言わずもがな、新田煙火も赤川でいい花火を上げていたから期待度が高まる(秋南火工は存じ上げないので…)。



▲おや、こんな玉も

 とはいえ、この日は北日本×和火屋の神岡南外の方が人が集まるのかな。
 現場に到着したのは午後5時頃。無料観覧席(農道)は場所取りされていたけれど、それはゆるゆるあきあきの状態。隙間にひとりぐらい何の問題もなく潜り込める状態。花火開始後もゆとりある配置でのんびり見ることができた。
 桟敷席はこの農道の200mぐらい前にあり、4名定員で6,000円とか。久々のボッチ観覧(全く知り合いに会わなかったぞ)なので、そこまでおごる必要はなかろうと…。
 とはいえ、最寄り駅(奥羽本線十文字駅)から徒歩40分とのことなので、往復ともタクシーを利用(1,310円)。復路に至っては、わざわざ予約しておいたタクシーに乗った。

 まぁ、二本足最強主義としては、次は歩いてもいいかなぁって感じだ。




 席確保後、蔵の町へ。
 徒歩10分位で、蔵の町並みへ。観光物産センターの「蔵の駅」もここにある。

 元禄2年創業の日の丸酒造がいきなり目に入るのは呑兵衛だからさ。「まんさくの花」は見たことあるぞ。内蔵を持っていて、見学させてもらった。蔵ラベルの純米吟醸を購入してから各種試飲(もちろん全種類・笑)。今思えば、ひやおろしがないか聞くべきだったと…。
 昨年あたりの秋田ディスティネーションキャンペーンで蔵人がズラリと並んだポスターがあったが、それがこの蔵であった。そういった伝統を感じさせるものもあれば、「もやしもん」の取材が来たとかで、オリゼーイラストがいっぱいのホーロー樽が置かれていたりする。
 あ、しまった酒コメントが多くなってきた。

 この日は通りを通行止めにして、祭り気分。地元の月山神社の祭礼(9月15日)とも重なっていて、通りでお囃子が奉納されていた。
 あれ、増田の花火って元々この祭りの花火なのか? プログラム(16p 200円)には特に記載はないのよね。表3の部分に月山神社の祭礼がこっそり記されているぐらいで…。
 通りをそぞろ歩いて、味噌屋でおにぎりと焼き鳥を買って戻る。



▲昇曲導付錦千輪(小松煙火)

 18時を過ぎると、農道はもうだいぶ暗くなっている。そしてまだまだ空いている。
 真っ暗になる前に、カメラをセットして、焼き鳥とおにぎりを慌てて腹に詰め込んだところで開会のあいさつ。そして打ち上げ開始。

 花火プログラムは3部に分かれ、花火ごとに打ち上げ煙火店の名前が書かれている。大玉(6号以上かな)に関しては玉名が読み上げられる(玉名がプログラムに書かれていないのが惜しい)。
 間をおいて、ゆったりと打ち上げられる花火。
 あー、田舎の花火って本来こんな感じよね~。大きな花火大会ばかり転戦していると、こののんびり感が懐かしい。その合間に天を仰げば、星のまたたきが見える。

 あ、じゃぁ星も撮ろう、ってこんな画像ばかりになっている(笑)



▲第2部のフィナーレ、花火師提供。3社合同での打ち上げ

 プログラムの読み上げを聞いているうちに、スターマインにはなんだか標語みたいのが入っていることに気付く。

 「百花流星錦牡丹の大変化
   瑞雲天ヶ台に胡蝶の舞を写す」 とか

 「横手盆地に紫雲の流れ
   十万市民の生活を守る一騎当千の群像
    地域創造に菊花大輪朱玉の花咲く」とか
     ↑これは、横手市役所部局長会議一同 提供

 これが増田の伝統なのか!?
 ちなみにここに入っている色とか形態とかの言葉が、その後の展開のヒントになるかと思ったが、必ずしもそうではないようで…。



▲超弩級スターマイン。ベスビアス超大型スターマインも恥ずかしいが(中越限定)超弩級スターマインも結構むずむずする命名だ。小型と大型で筒の位置が少し異なる

 最大20号(二尺)だが、当然これがフィナーレ。
 それまでは、ぽつぽつ上がる尺玉が楽しみ。ただ、八重芯止まりなのが秋田なのに惜しいなぁという感じだ。あと、ちょいクラシック。いやぁ、新潟の田舎の花火と一緒だなぁ。
 そして、スターマインが、(遠慮気味に)少し(と表現)小さいのよね…。3号~5号程度か。多分2尺は画角みちみちになるだろうとは思っていたのだが、まさかスタマがこんなに小さくなるとは…。
 ということで、最大トリミングである



▲小松さんの尺だったかな

 低山に囲まれているので、音がはっきり聞こえる。反射もするようだが、諏訪ほどの効果はない。というか、背後からバラバラ音が鳴って気になったのだが…。


 あれだ! 神岡南外の花火だ。あちらは6500発、こちらは5000発である。
 ちなみに前方の山の端には、雷光がときどき雲を照らしていた。

 この日は山形方面から入ったのだが、山形県内はまだら模様のにわか雨で、初めてゲリラ豪雨を外部(新幹線)から見た。雲の下に滝のようなグレーの何か(豪雨本体)が写っているのだよね。
 その雷雲は県境の山辺りでとどまっている感じであった。



▲超特大スターマイン

 さ、寒い。
 予想はしていたが、結構夜は冷える。そして露が下りてくる。ウインドブレーカーは必須だ。両サイドの地元民は、毛布にくるまって花火を見ている状態。カメラには露よけのタオルをかけっぱなしである。レンズも曇りそうなので、都度都度ふきふき。
 脇に置いたリュックなどもしっとりとしているので、ザックカバーで覆う。

 同じ週に開催される片貝花火も、年によっては雨が降ったか!?と思うほどに露が下りるので気温が下がることはわかっているのだが、今回はウインドブレーカーだけでは少し寒かった。
 新潟と秋田の緯度の差ということか!?




▲昇曲導付雪割草(小松)


▲超特大スターマイン


▲超弩級特大スターマイン


▲超弩級豪華特大スターマイン(フィナーレ)
 

 少し予定時間を押しつつ、フィナーレへ。
 これだけ音楽付き花火だった。曲は素養がないのでわからない(苦笑)。

 一応動画も上げておくか(下の方。いつものようにグダグダです)

 まぁ、私は音楽花火はそれほど好きではないので、いいのだけどね。音楽がなくても花火の音を楽しめるから、それだけ十分じゃないかって思っている。



▲超弩級豪華特大スターマイン(フィナーレ)


▲超弩級豪華特大スターマイン(フィナーレ)


▲超弩級豪華特大スターマインの打止が二尺玉


 スタマが盛り上がって、最後だなぁってところで、少し右に離れたところから二尺玉の曲導が伸びる。明るいうちに二尺の筒場を見つけられなかったので、ちょっと不安だった。が、読み通り、レンズギリギリサイズ。なんとか納まって(ないが)よかったよかった。


 地元の人々の撤収は早い。あっという間に真っ暗やみに取り残された。
 まぁ、タクシー予約時間にはまだ間があるからいいんだけれどさ。

 ここ、徒歩以外だと完全に車しか交通手段がないのよね。なので、花火終了と同時に渋滞が始まる。地元のタクシーはそんな渋滞を避けつつ、あっという間に十文字駅到着。どうも優秀なドライバーだったようで、私より先に出発したどのタクシーよりも早く駅に着いた。
 でもさー、電車がないのよ~。
 幸い、駅には立派な待合スペースがあるのでいいのだが、さすがに1時間待ちは長すぎだ。

 ただ、この電車の前だと21:30なので、渋滞を考えると花火を最後まで見られないのが悩ましい。
 
 徐々に駅に人が集まってくる。時間経過から見ると、歩いてきたのかなって感じ。ざっと10名ちょっとぐらいかな。なんとなく連帯感が増す待合室である(笑)
 すっかり寒くなったホームから22:40過ぎの秋田行きに乗り込み、3駅先の宿に向かった。





久々の秩父めぐり

2014-09-10 22:01:00 | お出かけ

▲25番久昌寺 春はカタクリ、初夏はアジサイ、夏は蓮と季節の花が美しい寺
 観音堂は、御開帳に合わせて改修されていた

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 片貝まつりは直前にキャンセルした。まぁ、私は宿(実家泊)の心配いらずなので交通機関とか仕事の段取りぐらいの調整なのだが…。
 しかし、夏休みは9月中に消化せねばならない。たった2日しかないくせに、なかなか休めそうな日が見つからない。1日は長岡まつりにくっつけたのだが、もう1日はどう考えても今日取るしかないだろうって感じで取った。
 ということで、久々の秩父へ


 本当は、7月8月に何度か計画を立てていたのだが、そのたびに天気が悪くて出かけられず。花火ですら天候不順に悩まされていたのだが、その合間を縫っての秩父行も図らずも天候不順に悩まされた。
 今日もなんだか夕方の天気が怪しいが、とりあえず秩父の傘マークは17時以降だったのでお出かけ。

 2カ月という月日は、確実に季節の移ろいを感じさせる。


▲秩父はそろそろ稲刈り時
 香ばしい新米のにおいは片貝と一緒だ

 平日でも意外と乗客のいる秩父方面。もちろん、逆方向はお勤め列車で朝早くから結構な人が動いている。
 秩父鉄道に乗り換えて、浦山口。ここから25番まで20分ちょっとの歩きである。

 この寺は、夏の古代蓮がきれいと聞く。だがなかなか行く機会がなかった。今年も7月8月と行く予定を立てていたのだが、天気が悪く断念。9月に入ってしまい、さすがにもう咲いていないだろうと思っていたら…。


▲まだ残っていた蓮の花

 あった! 数は少ないけれど、まだ花が残っていた。
 土手にはもうヒガンバナが咲き出しているころである。夏の名残と、秋の走り…。


▲池の土手にはヒガンバナが咲き出していた


▲こちらは手前の池の睡蓮

 バスや徒歩で、いくつかの寺を回る。
 平日でも、結構参拝客客が多いのね。場所によっては納経待ちもあるほどに。

 山ガール姿の妙齢のご婦人団体もチラホラ。どピンクのウエアが写真を撮るのに邪魔だなぁと思って、移動するのを待っていたら、振り返ったら明らかに還暦越えのご婦人だったってことももう慣れた(ギョッとはするが)。



▲山の中腹にある23番音楽寺 サルスベリがまだ残っている

 ミューズパークの山から古い巡礼道を下る。この斜面だとスキーで下りたら気持ちよさそうだよなぁと思っていたら、すぐに降参しそうな急カーブの急斜面。そんな中を上ってくる人もいる。ご苦労なことです。
 旧道の薄暗い森の底にはきのこがチラホラ。なんだか食えそうなのもあるが。インパクトは食えなさそうな方が大きい(笑)


▲手の平ぐらいの大きさの立派なキノコ。奥さん、立派なキノコ、こちらですよ~(byホクト)。食べられるとは思わないが…。

 こいつ↑ 絶対、夜になると目鼻が生えてきてしゃべるぜって言った風情だった(笑)


▲センニンソウ。野生のクレマチスの一つである。秋の野山でたくさん見かけるが、毒草なので注意



▲22番童子堂へ続く古巡礼道。あえてこちらを歩きたくなる。


▲みちしるべ

 ここで雷音を聞いた気がしたが、12:30の武甲山の発破の音だった。


 秋の蚊やアブと戦いながら(もちろん虫除けは付けていたが)、本日の予定終了。秩父駅に戻り、野さかで豚丼をかっ込んで電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、東京に戻る。

 雨に降られなくてよかった~って思っていたら、東京はエライ雨降りでびっくりしたわ。

大曲~気になったものから

2014-09-07 22:13:00 | 花火
 さて、順番がテレンコになってしまっているが、ちょっと巻き戻して大曲から気になったものを。すべて入賞外である。
 そして好き勝手言っています。

 通販的には、「あくまで個人の感想です」となる。

 まずは昼花火。
 今年は昼花火が面白かった。打ち場の状態や空気中湿度などコンディションが悪く落下してしまうのが多かったが、それを差し引いても初っ端から気持ちが盛り上がった。
 「日本唯一の昼花火競技会」としてぐいぐい推して行ってイケイケー!


▲希望の虹(齋木煙火本店)
 色がきれいなパステル煙竜。右下の6色が吊られて下りてくるのが美しい(あれ、7色じゃないの!?)。左のは残念ながら水色が落下。

▲新種発見!黒蒲公英(三遠煙火)
 黒菊を中心に、雷でタンポポの綿毛を表現したのが面白かった。



▲昇曲付煙柳(磯谷煙火店 )
 5号玉にどれだけ煙玉詰め込んでいるの~という繊細な昼花火。いやこれを上回ったのが細谷さんだったんだけれどさ。



▲ブルーインパルス(伊那火工堀内煙火店)
 多分曲芸飛行を表現するんだろうなぁという予想の範疇の飛遊星。ただし、それはブルーじゃない!



▲夕暮れに咲く幻影花(イケブン)
 彩色千輪の昼花火版。ただし、ちっちゃいのが残念。これ、画像加工(どうしても逆光気味になるので)をしていて、この色合いに気付いた。ポカそれぞれが菊化すると見栄えが良くなるのだけど、5号玉じゃ難しいのかな。



 夜の10号割物より
 最初に言っておくが、私は千輪好きだ。


▲千成独楽(田畑煙火)
 コマが小さくなった~! それにしてもこんだけ詰めるのってすごいな。ただ、今年は創造花火にコマが入っていないから、これがコマ千輪と分からない人もいるんじゃないかと…。



▲虹の羽衣(菊屋小幡花火店)
 大きな尺玉! 姫菊以上かも。画角からもはみ出しているし…。
 尺玉に限らず、花火というのは工夫を凝らせば凝らすほど盆が小さくなりがち。それがこのボリュームでこの大きな肩の張りと芯の色変化を出してくるのは見事だ。惜しむらくは引き先が長すぎて地上落下となってしまった。一般に引き先の長い花火は一般客の「受け」がいい。



▲木漏れ陽(マルゴー)
 これも大きな花火だった。マルゴーさんの今年の独特の色使いだけど、星の長さがばらついたのが良くなかったのか。




▲椿の花(新潟煙火工業)
 今年は松島やらないんだ…と思った瞬間、小割から松島が飛び出した。最近、各社とも自社の伝統玉をもう一工夫してくる傾向にあるが、これもその流れか。芯が椿の5弁をきっちり表せればよかったんだろうね。




▲揺れる花びら~紅妖花~(北日本花火興行)
 私は親星が最後にふらつく花火は嫌いである。飛遊星とか、蜂とか意図を持って遊ぶ星はいいのだが、なんだか最後にふらふらするのは嫌なのだ。あれは制御できないものなのだと思っていた。だけど、これは、飛遊星ではない、私の嫌いな星の揺らめきを全体に制御したものなんだよね。これを狙ってできるのってすごいなぁ感心。
 その技術は本当にすごいと思うけれど、やはり個人的には好きにはならない気がする(今野さんゴメンナサイ)

 ちなみに、この玉を使った想像花火は「みだれ髪」だったが、この状態だとみだれ髪というよりは、寝癖の付いた寝起きの頭髪みたいだな(笑)




▲春爛漫夢さくら(菅野煙火)
 菅野さんは千輪、いい玉出してくるのだけど、暗いのがいまいち。まぁ、千輪は、小割が咲くタイミング&消えるタイミングも大事だから、写真では伝わらないことも多いが。




▲虹・幻想(齋木煙火本店)
 虹色変化の千輪~~~!! ありがとうございます~。




▲さくらんぼ(太陽堂田村煙火店)
 ちゃんとしたサクランボ。赤川の方が良かった気がする。




▲昇曲導付八重桜(若松煙火製造所)
 八重桜って、芯が八重ってこと?
 



 最後は創造花火から


▲Snow magic(芳賀火工)
 目の粗いクロセットや千輪などで雪の結晶を表したのがきれいだった。




▲未来への架け橋 煌めく世界へ(新潟煙火工業)
 ひとつ前の磯谷さんに何故か星をプレゼントしてしまったけれど、大勢に影響なし(あれって、どちらの減点になるのでしょう??)。よく見るときれいな花火だよね、これ。新潟煙火は今年は昼花火も割物も良かったから、もうちょっとだけ頑張れ!




▲雪の華(三遠煙火)
 まさかの中島美嘉。真夏に雪の華。なのに、ゆっくりとした曲調に丁寧に上がる花火になぜか涙してしまった花火。何でかなぁ。もともと雪の華は結構「来る」曲ではあるのだが、私的どツボにはまったか!?



▲千代に八千代に-永久の想いを永遠の未来へ-(信州煙火工業)
 桜色の千輪がきれいだなぁって思ったら最後に和火の糸柳。




▲花火今昔物語(篠原煙火店)
 当然、最初は和火だよなぁって思っていたら案の定…。




▲氷上のプリンス~決めろ4回転~(若松煙火製造所)
 羽生くん曲で来るとは思っていたけれど、まさかの「パリの散歩道」。4回転はどう表現するの!?って思ったら、そこは肩透かし、残念。決めのところで「へ」の字型物を入れて欲しかったのは単に私がフィギュアファンだから(笑)



常総きぬ川花火大会

2014-09-01 00:15:00 | 花火

▲ミュージックスターマイン「美しき光のハーモニー」(野村花火)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 年中花火は上がっているが、やはり7月8月は忙しい。
 8月も後半になると、さすがに息切れ気味みとなる。なので、常総きぬ川花火大会に関しては人に聞かれれば「んー、考え中~」と答えてきた。天気予報も当初雨マークだったし、なんなら小千谷の若栃祭りでも見に行こうかと思っていた(←疲れているんじゃなかったのか!?)。しかし、小千谷はずっと傘マーク。対して、常総はなんだか傘マークが取れた。ということで、前々日には大分行く方向に傾いてきて、日付が変わった前日になってようやく参戦決定。観覧席は、夜行バスでやってくる友人の席に相乗りさせていただくことになった(アリガトー)

 ところが、前夜、東京地方は結構な雨が降って…。こりゃ茨城も雨かなぁと不安に思いながら午前4時に就寝。
 起きてみれば、雨は上がり、なんだ青空が出ている。ベッドでスマホをチェックすれば、花火は開催されるという。寝不足の体を甘やかせてに午後のんびりの社長出勤。



▲プロローグ花火。お月様も観覧中(ヨシダ)

 当日昼まで降った雨を嫌ってか、夜花火が始まっても、斜面席はまだ空きがある状態。友達が取っていてくれた最上段の席でカメラをスタンバイ。
 大好物の藍色花火を撮る。少しずつ暗くなっていくので、少しずつカメラの設定を変えていく。三日月が絶好の位置に入り込んでいることに気付く。

 そんなまったりとした時間が40分続き、ようやくオープニングナイアガラ。


▲オープニング花火(山崎煙火)

 素朴に、このナイアガラの位置って、バランスが悪いと思うのだけど、ここしか設置できないってことよね。


▲メッセージ花火 8号×1(山崎煙火)


▲メッセージ花火 5号×2、8号×2
 これは野村玉だな…。

 メッセージ花火は5号玉とか8号玉とかだけど、時々おぉっ!という玉も。というか、これは指定しているでしょ~。
 なにはともあれ「そんぴーファンクラブ」の花火が無事上がってホッとしたよ。ところで「そんぴー」って誰? なに?(笑)



▲野村陽一 花火GALLRY:5号玉100連発 
2カ所から同一玉を4回打ち上げるという分かりやすい構成だった

 5号玉とはいえ、完成度の高い花火は素晴らしいということだ。
 だが、根っからの新潟県民としては、これが尺だったらさらにさらに素晴らしいだろうって思ってしまうのは許してくりょう。あぁ、大玉じゃないと反応しない我が身が口惜しい!!(笑)




▲日本の花火BESTセレクションより
 8号昇曲導付キキョウ入り彩色千輪(片貝煙火)


▲日本の花火BESTセレクションより
 8号昇曲導付ヤシ入金千輪彩色降曲(片貝煙火)

 今年は片貝まつりに行けないかもしれないので(ド平日ですし)、ここで片貝煙火の千輪補給。
 あの~、ヤマユリがピンクから白に変わったのって、私が突っ込んだからでしょうか…(いや息子さん、ここ見たことあるっていうし…)。



▲ミュージックスターマイン「糸」(マルゴー)

 和火とは聞いていたが、とことん和火だった。じゃぁ、と、絞りを開ければ明るい洋火を突っ込んでくるし…orz というか、中島みゆきは和火ですか!? 



▲ミュージックスターマイン「太陽と暁の女神の物語」(山崎煙火)

 途中、三日月をかたどった型物が何度かフェードインしていたけれど、それが暁の女神のシンボル? いや、月型だとアルテミスだろう? ということはその相方は太陽の円だったのだろうか…。というか、太陽の女神というと北欧神話ぐらいしか思いつかないのだが…(太陽神って圧倒的に男神なのよね)。
 というようにタイトルを深読みしすぎである。




▲ミュージックスターマイン「美しき光のハーモニー」(野村花火)


▲ミュージックスターマイン「美しき光のハーモニー」(野村花火)

 個人的はこれが一番だった。
 8号が右端からしか上がらず、その開花を待っていると次の玉が低空で開いてしまうという連続性で、なかなかタイミングが計れなかった。
 ただ一つ注文を付けるのなら、〆は漣菊でよかったのかということかな。御社、赤い玉、ほかにもあるじゃないですか~。



▲ファイヤーアートコンテストより
 昇曲導付三重八重芯錦冠菊(小幡知明)
 引き先が長くて、お客さんの反応も上々!


▲ファイヤーアートコンテストより
 虹色グラデーション(齋木慶彦)

 15社による8号玉コンテスト。一応観客の投票数で結果が出るらしい。どれが一番になるのかなーって、結果はいつ発表なのでしょう。
 小幡さんの引き先の見事さと(大曲の自由玉も素晴らしかった。引き先が地面に着いたから減点されちゃったけれど)、齋木パステル病から選択(笑)




▲花火の巨匠 スーパースターマイン
 「舞い上がる胡蝶の夢」(菊屋小幡煙火店)

 小幡さんは最近蝶型花火だね。この画像には入っていないけれど…。




▲花火の巨匠 スーパースターマイン
 「花火浪漫」(篠原煙火)

 輪星を多用した構成。輪星っていくつ重ねてもきれいに出るから写真撮りとしては好き♡ 見ているときはアレなんだけれどさ…。




▲ミュージックスターマイン「美しき常総の花火」(紅屋青木煙火)


▲ミュージックスターマイン「美しき常総の花火」(紅屋青木煙火)


 青木さんは最近のワイドスタマの構成のように、トラをバリバリ高速で動かすのがメイン。
 これを絶賛される方が多いけれど、私は嫌いだ。だって、下の方でちまちまトラを上げても、上の玉がいまいちだから。予算の関係でより豪華に見える方法を取るとこういうことになるのかもしれないが、私としては青木の上玉を見たいので、最近のワイドスタマには(えびす講を含めて)ガッカリなのである。
 10月の「夜学」は青木会を選ばなくてよかったな…(どっちかというと小松ファン)。うっかり選んじゃうと御大に向かって暴言を吐きそうだもの。



▲打止 8号昇曲導付八重芯錦冠菊(山崎煙火)


 茨城の花火師だけど、常総の場合はより山崎さん(つくば市)の方が立地が近いのね。一番は常総市のヨシダさんだけれど(野村さんは水戸市)。



 ということで、なんだかんだと文句は多いけれど、今年は素晴らしいコンディションで、素晴らしい花火を楽しめた常総。夏の〆としては最高です! 50回記念大会おめでとうございました~。
(全く関係ないが、寺尾聰が芸能生活50周年らしい)